アプリマーケティングとは?実施方法やKPI、運用のポイントを解説

  • マーケティング

公開日:2024/06/24

更新日:2024/06/24

今や事業展開に欠かせないツールの1つがアプリです。

スマートフォンの利用者が増えたことで、自社の顧客に対してサービスを提供したり、見込み顧客にアプローチしたりする取り組みが求められます。

アプリを活用した事業を成功させるためには、アプリマーケティングの実施が欠かせません。

本記事では、アプリマーケティングがどのような取り組みなのか、実施方法やKPI、運用のポイントを解説します。

アプリマーケティングとは

アプリマーケティングは、モバイルアプリのユーザー獲得と継続的な利用を促進するためのマーケティング手法です。

アプリのライフサイクル全体にわたって展開され、ユーザー獲得から継続的な利用促進、さらにはアプリの改善というサイクルを形成します。

Web広告運用者やマーケティング担当者は、これらの施策を通じてアプリの成果を最大化し、売上やLTV(Life Time Value)の成長を目指します。

アプリマーケティングの実施方法

アプリマーケティングの実施方法は多岐にわたります。

ここでは、おもな実施方法を確認しておきましょう。

プロモーション(広告・PR)施策

オンライン広告やオフライン広告を通じてアプリの認知度を高めることも、アプリマーケティングには欠かせない施策です。

ターゲットユーザーに対してアプリの特徴や利点を訴求します。

ASO(アプリストア最適化)対策

アプリストアでの検索結果の上位表示を目指し、ダウンロード数を増やすASOもアプリマーケティングの1つです。

キーワード最適化やアプリの説明文、スクリーンショットの改善を行います。

プッシュ通知施策

ユーザーに対して定期的に関連性の高いコンテンツを提供し、アプリへの関心を維持するプッシュ通知施策も重要です。

ユーザーの行動や好みに基づきカスタマイズされた通知を送信します。

アプリ内メッセージ施策

アプリ利用中のユーザーに対して、直接的なコミュニケーションを取るアプリ内メッセージも、アプリマーケティングの1つです。

プロモーションやアップデート情報を効果的に伝えます。

アプリ分析・解析

ユーザーの行動データを分析し、アプリの改善点を見つけることも大切です。

効果的なマーケティング戦略の策定に役立てます。

コミュニティマーケティング・ファンマーケティング

ユーザー同士のコミュニティを形成し、口コミによる自然なプロモーションを促進するコミュニティマーケティングやファンマーケティングも、アプリマーケティングには不可欠です。

ユーザーのフィードバックを収集し、アプリの改善に活かします。

アプリマーケティングにおけるKPI

アプリマーケティングにおけるKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)は、アプリの成果を測定し、マーケティング戦略の効果を評価するために使用される指標です。

以下で、アプリマーケティングで一般的に用いられる主要なKPIを紹介します。

インストール数

アプリがストアからどれだけダウンロードされたかを示す指標です。

CPI(Cost Per Install)

アプリのインストール1件あたりの獲得コストを示します。

アンインストール数

アプリをアンインストールしたユーザーの数を計測する指標です。

イベント数

アプリ内で発生した特定のアクションの数を示す指標です。

課金率

インストールしたユーザーのうち、課金した割合を示します。

計算式は、「課金率=課金ユーザー数/インストール数」です。

DAU/MAU(Daily Active Users/Monthly Active Users)

日々、または月々にアプリを使用したアクティブユーザーの数を示します。

リテンション率/継続率

アプリのインストール後、ユーザーがどれだけ継続利用しているかを示す指標です。

ARPU(Average Revenue Per User)

特定の期間における、1ユーザーあたりの平均収益を表す指標です。

ARPPU(Average Revenue Per Paying User)

1人の課金ユーザーから得られる平均収益を示します。

ARPDAU(Average Revenue Per Daily Active User)

日々のアクティブユーザー1人あたりの平均収益を示します。

ROAS(Return On Advertising Spend)

広告にかけたコストが、どれだけ売上につながっているかを示す指標です。

ROI(Return On Investment)

投資した広告に対して、どれだけの利益があるかを示す指標です。

LTV(Life Time Value)

インストールしたユーザーの生涯の平均収益を示します。

アプリマーケティングにおける運用のポイント

アプリマーケティングにおける運用のポイントは、ユーザーの獲得から継続的な利用促進、そしてアプリの改善というサイクルを効果的に回すことです。

以下で、運用の際に重要となるおもなポイントを確認しておきましょう。

ユーザー理解の深化

ユーザーのニーズや行動を理解し、それに基づいた施策を展開することは、アプリマーケティングにおいて非常に重要です。

ユーザーペルソナの作成や市場調査を通じて、ターゲットとするユーザー層を明確化しなくてはなりません。

データ駆動型の意思決定

アプリの分析データを活用して、意思決定を行うことも、アプリマーケティングの重要なポイントです。

施策ごとにKPIを設定し、定期的な測定と分析を通じて施策の効果を評価する必要があります。

プロモーションの多様化

アプリマーケティングでは、オンライン広告、SNS、インフルエンサーマーケティングなど、複数のチャネルを活用することも大切です。

ターゲットに合わせたメッセージングとクリエイティブを用いて、効果的なプロモーションを行いましょう。

ユーザーエンゲージメントの強化

プッシュ通知やアプリ内メッセージを通じて、ユーザーとの関係を強化することも重要です。

イベントやアップデート情報を適切なタイミングで通知し、アプリへの関心を維持します。

機能改善と新機能の追加

ユーザーフィードバックや分析データを基に、アプリの機能改善を行うことも、アプリマーケティングの重要な取り組みの1つです。

ユーザーの利便性を高める新機能を定期的に追加し、アプリの魅力を強化しましょう。

コミュニティの活用

ユーザー同士の交流を促進するコミュニティを形成し、エンゲージメントを高めることも不可欠です。

コミュニティからのフィードバックを活用して、アプリの改善につなげましょう。

まとめ

アプリマーケティングは、モバイルアプリのユーザー獲得と利用促進を目的としたマーケティング手法です。

実施方法には、広告・PR、ASO、プッシュ通知、アプリ内メッセージ、分析・解析、コミュニティマーケティングがあります。

重要なKPIにはインストール数、CPI、アンインストール数、課金率などがあり、これらを通じてマーケティング戦略の効果を評価します。

運用のポイントは、ユーザー理解の深化、データ駆動型の意思決定、プロモーションの多様化、ユーザーエンゲージメントの強化、機能改善、コミュニティの活用です。

本記事の内容が、貴社におけるアプリマーケティングのROI向上などに貢献できれば何よりです。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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