“Monthly Media Update” は、Web広告やSNSなど、各媒体の直近のアップデート情報や仕様変更をまとめてお届けする月刊シリーズです。2026年5月号【AI関連】では、各種AIツールに関するアップデートや最新情報をまとめてお送りします。
GoogleのAI Overviewの精度に関する報告や、Gemini in Chromeの日本提供開始、OpenAIによる広告管理機能の公開、AnthropicのデザインツールClaude Designの発表など、機能面のアップデートが相次いでいます。あわせて、経済産業省からはAI利活用時の民事責任に関する手引きも公表され、制度面での整理も進み始めました。
【Google】AI Overviewの誤回答はいまだ続く
Googleの「AI Overview」について、ニューヨークタイムズによると、正答率は改善傾向にあるものの、依然として誤回答が残っていることが報告されました。
AI Overviewは、検索結果上に生成AIによる回答を表示する仕様です。今回の報告では、以前と比較して回答精度そのものは向上している一方で、事実と異なる情報が表示されるケースが継続して確認されたとされています。
検索ユーザーがそのまま回答を信頼してしまう可能性がある点は、引き続き注視されている状況です。検索結果内でAI生成回答の存在感が高まる中でも、完全な正確性には至っていないことが改めて示されたアップデートといえそうです。
参考:ニューヨークタイムズ「How Accurate Are Google’s A.I. Overviews?」
【Google】Gemini in Chromeを日本提供開始
Googleは「Gemini in Chrome」の日本国内提供を開始しました。Google Chrome上でAIアシスタント「Gemini」を直接利用できる機能で、Mac・Windows・Chromebook Plus向けに順次展開されています。
今回の提供では、ブラウザ上で閲覧中のページを離れることなく、サイドパネルからGeminiを呼び出せる点が特徴です。

画像出典元:Google Japan Blog「ブラウザで Gemini がもっと身近に。Gemini in Chrome を提供開始」
長文コンテンツの要約や質問対応、練習問題の作成などに対応しており、従来のように別タブでGeminiを開く必要がない構成となっています。
また、Gmail・Googleカレンダー・Googleマップ・YouTubeなどGoogleサービスとの連携機能も用意されており、Chrome上からメール下書きや予定追加、動画内容の確認などを行えるようになっています。さらに、複数タブを横断して情報比較や比較表作成を行う機能も紹介されています。
Googleはあわせて、プロンプトインジェクション対策や機密操作時の確認機能など、安全性を考慮した設計も強調しています。2026年を通じて、さらに機能拡張と対応地域・言語の拡大を進める予定とされています。
【OpenAI】ChatGPT広告マネージャーを公開
OpenAIは「ChatGPT広告マネージャー」をローンチしました。今回のアップデートにより、広告主自身が広告の出稿・管理を行える仕組みへと切り替わり、表示回数やクリック数をリアルタイムで追跡することも可能になっています。
また、最低出稿条件として従来の20万ドル〜25万ドルから5万ドル規模の設定が存在することも紹介されています。
これまでChatGPTは主に対話型AIサービスとして展開されてきましたが、広告管理領域へ踏み込んだことで、AIプラットフォーム上での広告活用が新たな段階へ進み始めていることがうかがえます。
現時点では米国とカナダ・オーストラリア・ニュージーランドのみで、段階的な展開となっており、日本国内での本格的な広告展開はまだ始まっていません。今後の展開地域の拡大が注目されます。
【Anthropic】Claude Designを発表
Anthropicは、研究開発部門「Anthropic Labs」から新プロダクト「Claude Design」を発表しました。Claudeと共同作業しながら、デザイン、プロトタイプ、スライド、ワンページ資料などを制作できるツールとして提供されています。
今回の発表では、単なる画像生成ツールではなく、Claudeとの対話を通じて成果物を段階的に構築していく“共同制作型”のワークフローが特徴として紹介されています。ユーザーはテキストベースで指示を出しながら、レイアウトや構成、ビジュアル表現を調整できる仕様となっています。
また、Adobe Creative Cloudをはじめ、Blender、Ableton、SketchUpなど50以上のクリエイティブツールとの連携も案内されており、Claude上から各種制作ツールを横断的に利用できる構成が進められています。従来のAIチャットツールから、制作業務全体を支援する方向へ機能領域が広がっている点も特徴といえそうです。
Anthropicは、「Claudeが創造性そのものを置き換えるのではなく、新しい制作プロセスを支援する位置づけ」であることも説明しており、AIと人間の共同制作環境としての活用を想定していることがうかがえます。
参考:Claude「Introducing Claude Design by Anthropic Labs」
【経済産業省】AI利活用における民事責任の手引きを公表
経済産業省は、AI利活用時の民事責任に関する現行法の解釈の考え方を整理した「AI利活用における民事責任の解釈適用に関する手引き」を公表しました。
生成AIの普及によって事業領域でのAI利活用が拡大する一方、損害が発生した際の民事責任については、AIのブラックボックス性や自律性から判断が難しく、事業者がAI導入をためらう要因になっているとの指摘がありました。今回公表された手引きでは、不法行為法および製造物責任法の観点から、現行法がどのように解釈適用され得るかの方向性が示されています。
具体的には、配送ルート最適化AIや外観検査AI、自律走行ロボットなどの想定事例を題材とした検討が行われており、AIの利用形態に応じて「補助/支援型AI」と「依拠/代替型AI」の2類型に整理されている点が特徴的です。
新たな法律の制定ではなく、現行法の解釈方針を示すという位置づけのため、AIを業務活用している企業にとっては、社内ルールや契約条件を見直す際の参考材料として活用できる可能性がありそうです。
参考:経済産業省「「AI利活用における民事責任の解釈適用に関する手引き」を公表しました」
まとめ
本記事で取り上げたトピックでは、AI機能の一般展開や広告・制作領域への拡張が進む一方で、AI生成情報の信頼性に関する課題や、利活用に伴う責任のあり方といった話題がありました。
ブラウザといった既存の業務環境へAIが直接組み込まれる動きが進んでおり、「個別のAIツールを使う」段階から、「日常的な業務環境にAIが統合される」段階へと変化していく流れも見られます。あわせて、AI活用に関するルールや責任の整理も進み始めており、機能面と制度面の両側から状況を捉えていくことが求められそうです。
自社のWeマーケティングを見直すヒントとして、ぜひ今回の内容をご活用ください。Marketing+OneではWebマーケティングに関するアップデート・最新情報を定期的にお届けしています。引き続き最新情報をお見逃しなく、効果的なWebマーケティング施策を実施していきましょう。

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