SNS運用がうまくいかないのはなぜ?ありがちな失敗例や成功事例を紹介

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公開日:2025/03/21

更新日:2025/03/21

企業がSNSを活用することは、ブランドの認知度向上や顧客とのコミュニケーションを深める重要な施策です。しかし、「フォロワーが増えない」「エンゲージメントが低い」「売上につながらない」といった悩みを抱える企業も少なくありません。そこでこの記事では、SNS運用がうまくいかない主な理由を解説し、運用代行の活用方法や成功事例を紹介します。

SNS運用がうまくいかない5つの理由

まずは、SNS運用がうまくいかない5つの理由を見ていきましょう。

フォロワー数を増やすことだけが目的化している

多くの企業がSNS運用においてフォロワー数を増やすことに重点を置きがちです。しかし、フォロワー数だけを追求しても、それが売上やブランドの成長につながるわけではありません。たとえば、キャンペーンを実施して一時的にフォロワーを増やした場合、そのフォロワーがブランドに関心を持ち続けなければ、投稿へのリアクションは減少し、エンゲージメント率が低下してしまいます。

本当に重要なのはフォロワー数ではなく、フォロワーがどれだけ投稿に反応し、ブランドと関わりを持ってくれるかです。SNSのアルゴリズムもエンゲージメントの高さを重視しているため、いいねやシェア、保存数などの指標を意識した運用が求められます。

しかし、この点については成果を可視化しづらいことが多く、結局フォロワー数だけが目立ってしまうケースも少なくありません。経営層から「フォロワー数が増えていない」と指摘され、社内の理解を得るのが難しいというご相談をいただくことも多いです。そのため、担当者はフォロワー数以外の指標の重要性を示す必要があります。エンゲージメントを中心に成果を可視化し、それを説得材料として進めていけると良いでしょう。

投稿の統一感がなく、ブランドイメージがブレている

SNSは企業の「顔」となる重要なツールですが、投稿ごとにトーンやビジュアルが異なると、ブランドの一貫性が失われ、フォロワーに混乱を与えます。たとえば、ある投稿では親しみやすいカジュアルなトーンで発信し、次の投稿ではフォーマルな表現を用いると、ブランドの方向性が曖昧になってしまいます。

企業のSNS運用では、事前にガイドラインを作成し、投稿のトーンやデザインを統一することが重要です。また、アカウント全体のフィードを見たときに、一貫した世界観が伝わるように工夫することで、ブランドの魅力が最大限に引き出されます。

「投稿したら終わり」になっている

SNS運用でよく見られるのが、コンテンツを投稿した後の分析やフォローアップが不十分であるケースです。投稿後の分析をしないと、何が良かったのか、悪かったのかがわからず、改善の方向性が定まりません。ただ投稿を作るだけで終わってしまうと、効果検証ができず、戦略的な運用が難しくなります。

また、投稿後のエンゲージメントを意識し、コメントへの返信や、Instagramの場合はストーリーズでの追加フォローアップを行うことも重要です。フォロワーとのコミュニケーションを積極的に取ることで、ブランドへの親近感が生まれ、長期的なファン獲得につながります。

ターゲットに合わないSNSを選んでいる

ターゲット層を考えずにSNSを選定してしまうと、期待した効果が得られません。たとえば、ビジネス向けのBtoB商材をInstagramで発信しても、適切な層にリーチできない可能性があります。SNSごとに特性が異なるため、ターゲット層に合ったプラットフォームを選ぶことが重要です。

社内のリソース不足で更新が続かない

SNS運用がうまくいかない原因として、多くの担当者の方がリソース不足で頭を悩ませているのではないでしょうか?SNS運用は継続的な取り組みが必要ですが、社内リソースが不足していると投稿頻度が下がり、アカウントが放置されてしまうことがあります。特に、本業と兼務で運用している場合、SNSの更新が後回しになりがちです。

こうした状況を防ぐためには、専任担当者を設けるか、外部の運用代行サービスを活用することが有効です。継続的な運用ができる体制を整えることで、SNSの効果を最大化できます。

SNS運用の外部支援を活用することのメリット

SNS運用の外部支援としては大きく2つあり、企画から投稿代行まで一貫して支援してくれるタイプと、投稿のコンサルティングを行ってくれるタイプがあります。いずれにしても社内リソースを補完しつつ、専門的なノウハウをSNS運用に活かすことができます。

特に運用代行では、企画・コンテンツ制作から投稿代行、データ分析、トレンドに沿った施策の提案までを一貫して行うため、成果を最大化しやすくなります。社内のリソース負担を大幅に軽減できる点も大きなメリットです。SNS運用を兼任している担当者の方にとっては、本業に集中しながら専門家の視点でSNS戦略を進めることができます。

さらに、トレンドの変化が激しいSNS業界において、最新のアルゴリズムや成功事例を取り入れた運用を行うことができるため、競争力のあるアカウント運用が可能になります。

もちろん、最初は外部支援を受けながらSNS運用を実施し、「将来的にはインハウス化したい」と社内運用の体制を整えることも可能です。

【事例紹介】代理店と連携してSNS運用を成功させた事例

最後に、弊社Heart FullでのSNS運用の成功事例を2つご紹介します。ケース1はインハウス化に成功した事例で、ケース2は企画から投稿代行まで一貫して行っている事例です。

ケース1:SNS運用のインハウス化に成功した事例

代理店の支援を受けながら運用を開始し、徐々にインハウス化へシフトしていった成功事例です。ある住宅設備メーカーでは、「サービスの認知度を高めたい」という目的のもと、戦略設計の段階からご相談をいただき、Instagram運用をスタートさせました。

改善後の状況

最初は弊社Heart Fullが投稿内容の企画や分析を主導し、クライアント側はコンテンツ制作と投稿を担う形でしたが、毎月の定例会を通じてノウハウを蓄積し、少しずつ企画から独自で運用できる体制を整えていきました。

また、スタート当時はSNS運用の専門部署はなく、SNS運用に関心のあるメンバーを募り取り組んでいる状況でした。最初は本業との兼任で運用していましたが、最終的には社内の主要業務の一環として定着しました。定期的なすり合わせにより、運用方針や戦略設計をしっかりと固めたことで、継続的な運用ができる体制を構築しました。

現在では、Heart FullによるInstagram運用の支援は完了し、新たなSNSの活用へと展開を進めています。Instagramに続き、代理店の知見を活かしながらインハウス化を進めていく予定です。

ケース2:企画・撮影・編集・投稿代行まで実施した事例

家電&インテリア商材を扱うあるブランドでは、家電分野の認知度は高かったものの、インテリア商材での認知度が低く、Instagram運用をおこなっていましたがエンゲージメントが伸び悩んでいました。「フォロワーはいるものの、いいねはほとんどされていないし、売上につながるかどうかも分からない」と、社内でも課題として認識されていました。

当初の投稿はカタログのように商品画像を羅列するのみで、フォロワーが増えても売上につながる動きが見られていませんでした。

改善後の状況

まずはターゲットを明確にし、コンセプトやテーマを企画・設定した上で投稿を開始していきました。運用開始当初は静止画投稿だけの時代でしたが、途中からリールで新規の人にリーチするのが主流になっていきました。それに伴い、リールでコンテンツを出す方向になり、企画や中身を変えながら運用を続けています。

投稿に関するコンサルティングだけでなく、企画、リール投稿用の動画撮影、編集、投稿代行まで、すべて弊社Heart Fullで対応しています。

また、プレゼントキャンペーンを実施し、フォロワーを増やしつつエンゲージメントを向上。現在ではリールの平均再生数が1万回以上となり、ECサイトへの流入や実店舗への来店促進にも貢献しています。

まとめ

SNS運用を成功させるには、単にフォロワー数を増やすことを目的とするのではなく、エンゲージメントを意識し、ターゲットに適したコンテンツを提供することが重要です。さらに、定期的な分析を行い、成功事例から学び、トレンドに適応し続けることがSNS運用の成功へとつながるでしょう。

ただ、社内のリソース不足や専門知識が少ないことにより、SNS運用が思うように進まないケースも少なくありません。そのような場合、外部支援サービスを活用することで、プロの知見を取り入れながらより効果的な運用を実現できます。

SNSを戦略的に活用し、ブランドの成長につなげるために、今一度、自社の運用方法を見直してみてはいかがでしょうか?

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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