英語の不定詞とは?3つの用法の使い方と動名詞との見分け方をわかりやすく解説!

  • 不定詞
  • 動名詞
  • 英語

公開:2023/04/12

更新:2023/04/12

英語の不定詞は、中学の英語で習う用法ですが、「to 不定詞」という形をとることはわかっていても、どんな時にどんな風に使うのか、理解できていない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、英語が苦手な方や初心者の方、もう一度改めて覚えたい方向けに、日本語では馴染みのない不定詞という言葉と、不定詞の3つの用法の使い方について解説します。

英語の不定詞とは?

英語の不定詞とは、「to + 動詞の原形」という形で表し、不定詞が置かれる場所によって、名詞や形容詞、副詞などといった品詞のような働きをする、日本語にはない英文法です。

英語では不定詞のことを「Infinitive」といい、無限を意味する「infinity」や「infinite」と同様に、ラテン語で「無限の、限りない」を表す「infinitus」由来の言葉です。

不定詞では、主語が1人称単数(I)でも、3人称複数(They)でも、時制に関わらず、toの後の動詞は常に原形の形をとる、何が来ても限定を受けないため、不定詞といわれています。

英語の不定詞には、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3つの用法があります。

不定詞と動名詞の見分け方

「to + 動詞の原形」と「動名詞 ~ing」はどちらを使っても、「~すること」と訳すことから、意味が同じという解釈もありますが、この両者にはニュアンスや厳密には意味合いに違いがあります。

「to + 動詞の原形」の前に用いられる動詞によって、後にくるのが不定詞か動名詞かを判断する方法がありますが、単語自体を覚える必要はありません。

「to + 動詞の原形」は、一般論や規則、客観的なこと、漠然としていることを表現する際に用いられ、「動名詞 ~ing」は、より主観的で、臨場感のある、リアルにイメージできる内容を表す時に使われています。

・Reading books is my hobby.(本を読むことが趣味です。)

趣味は主観的で繰り返し行うことなので、動名詞を使います。

・I decided to go on a diet.(私はダイエットすることを決めました。)

これからするという未来の意味を含んでいる動詞なので、不定詞を使います。

不定詞だけをとる動詞)
・decide(決める)
・want(~ほしい)
・need(~する必要がある)
・hope(~を望む)
など

動名詞だけをとる動詞)
・enjoy(~を楽しむ)
・finish(~を終える)
・keep(~し続ける) 
など

不定詞の名詞的用法の使い方

不定詞の名詞的用法には、3通りの使い方があります。

主語の役割をする名詞的用法

「to + 動詞の原形」が主語の役割をする名詞的用法では、「~することは」という意味になり、名詞のような働きをします。

・To clean the classroom is important.(教室を掃除することは大切です。)

・It is difficult to To master new language.(新しい言語を習得するのは難しいです。

目的語の役割をする名詞的用法

「to + 動詞の原形」が目的語になる名詞的用法は、「~することを」と訳します。

・She wants to drink water.(彼女は水が飲みたいです。)※飲むことをしたい

補語の役割をする名詞的用法

「to + 動詞の原形」は、主語や目的語を補う補語の役割もあり、日本語では「~すること」になります。

・My dream is to become a singer.(私の夢はシンガーになることです。)

不定詞の形容詞的用法の使い方

不定詞には、「to + 動詞の原形」の直前の名詞を修飾して、形容詞のような働きをする使い方をする形容詞的用法もあります。

「~するための」や「~すべき」といった訳し方をします。

・I have many things to do.(私はやるべきことがたくさんあります。)

不定詞の副詞的用法の使い方

不定詞の副詞的用法は、名詞以外(主に動詞や形容詞)の語句や文を修飾する副詞のような働きをする使い方です。

日本語で「~するために」や「~したので」という意味になります。

・She went to America to study English.(彼女は英語を勉強するためにアメリカに行きました。)

・I was surprised to see him there.(私はそこで彼に会って驚きました。)

「to」のない原形不定詞

不定詞は基本的に「to + 動詞の原形」の形をとりますが、「to」を用いない原形不定詞という用法があります。

「人や物に何かしてもらう」、「~をさせる」という意味になる使役動詞と、視覚や聴覚を表す知覚動詞の時に原形不定詞になります。

使役動詞

使役動詞には、強制的にさせるニュアンスのある「make」や、やわらかいニュアンスのあり、許可を表す「let」、依頼に用いる「have」などがあり、「使役動詞 + 人(物) + してほしい動詞の原形」の形で使われます。

・I’ll make him go.(私は彼に行かせるつもりです。)

・Please let me see that.(それを私に見せてください。)

知覚動詞

もう一つ、原形不定詞をとる動詞に知覚動詞があります。

see(見る)やhear(聞く)、smell(臭う)、feel(感じる)、taste(味わう)など、視覚や聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感を表す動詞には「to」を用いた不定詞は使いません。

・I saw him cross the street.(私は彼が通りを横切るのを見ました。)

・I hear her cry.(彼女が泣いているのが聞こえます。)

まとめ

基本の不定詞「to + 動詞の原形」は、名詞や形容詞、副詞のような使い方をします。

文法用語や使われる動詞を細かく覚える必要はありませんが、例文を自分なりに作ってみて、それぞれの役割や意味、訳し方を理解してみてくださいね。

受験生、学生、勉強をし直したい社会人の方へ

苦手なこと、一度習ったけどわすれてしまったこと、気になることがあった場合はすぐに学び直すことが重要です!最近では短時間・短期間で学び直しが出来るオンライン家庭教師が人気です。

takeshi

当サイトでは初めてオンライン家庭教師を利用する方向けに、オンライン家庭教師の選び方を紹介する記事も掲載しておりますので是非ご覧ください!

takeshi

相性ピッタリの先生に出会えることを祈ってます。最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者

takeshi suzuki

学生時代より家庭教師や塾講師を経験、大学卒業後も同じく教育業界にて勤務中。
その経験を活かし、2021年よりライターとしても活動開始。
受験や試験勉強などの記事執筆を手がけている。

この記事のキーワード

KEYWORD