英語の前置詞のイメージやニュアンスの違いを日本語でわかりやすく理解する方法

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公開:2023/04/12

更新:2023/04/12

英語の「前置詞」は、日本にない品詞ということもあり、前置詞が持つニュアンスを理解するのはなかなか難しいといわれています。

日本語での訳し方が似通っているものもあって、使い分ける際は訳に頼るより、イメージで覚えて使うのがおすすめです。

ここでは英語が苦手な方や初心者の方、もう一度改めて覚えたい方向けに「日本語で仮前置詞のイメージやニュアンスの違いをしっかり理解する」をポイントに、英語の代表的な前置詞の特徴と、混乱しやすい単語の見分け方を解説します。

英語の前置詞とは?

英語の「前置詞」とは、名詞や代名詞の前に置いて、時や場所、方向といった名詞の意味を補う役割のある品詞です。

前置詞は日本語にはない品詞ですが、日本語の助詞「が・の・に・へ」などに近い働きをします。

「前置詞+名詞」で構成された前置詞句は、名詞を修飾する形容詞句や、名詞以外を修飾する副詞句、主語になる名詞句になります。

代表的な前置詞の持つ意味や特徴

頻出する代表的な前置詞の意味や特徴を見ていきましょう。

「点」のイメージ:前置詞「at」

「at」のイメージは「点」です。

ピンポイントの場所、ある一点を示すのに「at」を使って表します。

場所を示す場合は、地図上の一点と捉えられる場所、せばまった範囲・分野、番地付きの住所、ある特定の場所で行われるイベントなどは「at」が使われています。

時間を示すのに「at」で表すのは、1日の中でもごく短い時間やピンポイントで時刻を伝えたいときに「at」が用いられます。

at station(駅で)、at school(学校で)、at the party(パーティーで)、at exit(出口で)、at 3 page(3ページに)、at 10:00(10時に)、at noon(正午に)、at 15 High Street(15番地に)

「接触」のイメージ:前置詞「on」

「on」は、平面的な部分に「接触」しているイメージです。

上に乗っているだけでなく、横や下など、位置を示すのに使われます。

他にも、日にちや曜日、大きい乗り物も「at」で表します。

on the table(テーブルに)、on the wall(壁に)、on the ceiling(天井に)、on the envelope(封筒に)、on the fifth floor(5階に)、on the plane(飛行機に)、on May 15th(5月15日に)、on Sunday(日曜日)

「内部」のイメージ:前置詞「in」

「in」がイメージさせるのは、空間的な広がりのある環境の「内部」や「中」です。

建物や都市、国、地域などの空間や範囲、週、月、季節、世紀など、ざっくりした時間、ある特定の時間帯、その中に身を置く場合などには「in」が用いられます。

in the box(箱の中に)、in the bed(ベッドの中に)、in the night(夜に)、in the first week(第一週に)、in June(6月に)、in summer(夏に)、in 2000(2000年に)、in love(恋をしている)、in bed(寝ている)、in hospital(入院中)

「到達点」のイメージ:前置詞「to」

「to」のイメージは、目標に向かって進んだ先の「到達点」です。

時間や方向、場所、目的に向かっていることを伝えたいときに「to」を使います。

to Saturday(土曜日まで)、to the North(北へ)、to 2025(2025年まで)、to school(学校へ)、to Japan(日本に)、to me(私に)

「目標」のイメージ:前置詞「for」

「for」が持つイメージは「目標」。方向や、ある範囲と範囲の関係性、期間などを表すのに「for」は使います。

「to」は、目的地への到着が示唆される一方で「for」は目的に向かって進んではいるが、到着していない状態がイメージされます。※「to」との違いをしっかり理解しましょう

for Kyoto(京都行き)、for you(あなたに)、for three days(3日間)

「起点」のイメージ:前置詞「from」

「from」のイメージに近いのは「起点」や「もとになる地点」です。

「to」とは反対に、目的を起点に離れていくイメージがあります。場所や時間、原材料などを表す際に用いられます。

from Tokyo(東京から)、from the station(駅から)、from 14:00(午後2時から)、from rice(米から)

「全体の一部」のイメージ:前置詞「of」

「of」からは「全体の一部」というイメージが浮かびます。

何かあるものの一部に属していること、弱いまとまりを表すのに「of」が適しています。

a glass of water(コップ1杯の水)、a piece of cake(ケーキ1切れ)、the capital of Japan(日本の首都)、Some of people(一部の人々)

「近接」のイメージ:前置詞「by」

「by」には「近接」「そばに」というイメージがあります。手段や方法、場所、スケジュールの締め切り、位置では上下、左右、前後に関係なく「by」が使われます。

by email(Eメールで)、by bike(バイクで)、by the window(窓のそばに)、by one minute(1分差で)、by Friday(金曜日までに)

混乱しやすい前置詞の違いと使い分け方

似た意味を持つ前置詞が多いため、使う際には混乱してしまうことがよくあります。

例えば、材料を表す「made of」と「made from」では、どちらも「~からできている」と日本語では訳されます。

実際は材料が一目分かるようなもので、原形をとどめているものは、弱いまとまりを表す「of」、起点を表す「from」は加工などをして、原形をとどめていない、素材が分からないものに関して使われます。

意味合いが似ていても、ニュアンスが若干異なっている前置詞はたくさんあるので、ニュアンスも一緒に覚えていくと、使い分けがスムーズにできるようになります。

まとめ

英語の前置詞には、1つの単語にも複数の意味があるため、覚えるときはイメージで覚えると頭に残ります。

前置詞の数はたくさんあるので、よく頻出する単語だけでも意味とニュアンスがつかめるように、イラストなどと一緒に、前置詞が使われた多くの英文に触れましょう。

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執筆者

takeshi suzuki

学生時代より家庭教師や塾講師を経験、大学卒業後も同じく教育業界にて勤務中。
その経験を活かし、2021年よりライターとしても活動開始。
受験や試験勉強などの記事執筆を手がけている。

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