小学生の子を持つ親のなかには、中学受験を検討している方もいるのではないでしょうか。
始めての受験では「中学で受験する必要はある?」「どう準備すればいいの?」など、疑問も多いもの。
そこで、中学受験のメリットや試験内容、準備に必要な期間など、中学受験にまつわる基本的な情報を紹介します。
この記事の内容
中学受験のメリット・デメリット
入学試験を受け、私立中学に進学することにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
代表的なものを見てみましょう。
習い事や友達と遊ぶ時間が減少する
入学した中学校が進学校であれば、授業のスピードが早く、相応に自宅学習の時間が求められます。
そのため、公立に進学したときと比べると自由に使える時間は減少することが多いです。
ただ、この点は将来的な高校・大学への進学を見越したうえでの時間の投資ともいえるため、一概にデメリットと断定することはできません。
子供の性格や将来なども見据えたうえで、どちらが適しているか判断が必要です。
人間関係が限定される
公立中学は近隣に住む生徒が入学するため、さまざまな家庭環境の子供が在籍します。
多感な時期に多様な価値観を学べるという点では、公立中学の環境は良い影響を与えることもあります。
一方、受験を経て入学する場合、家庭の経済状況や学習への意欲などで、ある程度生徒の層が似通る可能性が高いです。
大学受験に有利
進学校の私立中学であれば、将来的な大学受験に有利なことも多いです。
高校までエスカレーター式であれば大学入学を見据えた授業計画が中等部から進行するケースが多いでしょう。
また、同じ系列の大学に進学する場合は内部進学により早々に入学を決めることもできます。
子供に合った学校を選ぶことができる
中学受験の大きなメリットが、子供に合った学校を選ぶことができることです。
私立中学の校風や指導方法は、公立中学と比べて自由度が高く、学校によって大きな違いがあります。
公立中学の指導では子供の能力を十分に伸ばせないと感じる場合、私立中学への入学も選択肢の一つになります。
中学受験の試験内容は?
中学受験をする場合、どのような試験内容にどう対策をすればよいのでしょうか。
試験科目は基本4教科
中学校受験のペーパー試験は「国語」「算数」「理科」「社会」の4教科から出題されます。
学校によって4教科全てを出題することもあれば、一部のみを採用していることもあります。
また、配点も学校の方針によって異なるため、志望校に応じて試験勉強の進め方や比重を工夫することが必要です。
小学校の授業内容をおろそかにしないことが大切
受験対策をするというと、志望校に特化した学習を重視しがちです。
しかし、志望校対策と同様に大切なのが、小学校の授業で習う内容です。
もちろん、授業では習わない内容を入試で出題する中学は多いのですが、授業の内容は学力の基礎となるものです。
基本を疎かにしては志望校対策の学習も思うように進みません。
まずは時間をかけて基礎固めを行うようにしましょう。
中学受験の準備はいつから始めるべき?
「中学受験の準備は6年生から始めればよいのでは?」と思う向きもあるかもしれませんが、6年生から対策を初めても間に合わないことが多いです。
受験準備はいつから始めればよいのでしょうか。
小学校4年生から受験準備を始めるのが一般的
受験の準備をいつから始めるのが良いかは、生徒それぞれの学力や勉強の進め方によって異なります。
一般的には、小学校4年生から徐々に準備を始める家庭が多いです。
中学受験のためには、小学校で習う内容はひと通り理解できるようにしておく必要があります。
また、日常的に学習する習慣をつけるためにも、早めの準備が必要です。
6年生からの志望校対策には家庭教師の利用も
小学校4年生から5年生までは、小学校の内容の総復習と新たに習う内容の理解に費やし、6年生から本格的に志望校の対策を行うケースが多いです。
志望校の対策に特化した学習は独学ではスムーズに進めることは難しいため、家庭教師の力を借りることをおすすめします。
塾でも良いのですが、生徒一人一人の学習ペースに合わせて指導してくれるため、より効率よく受験勉強ができます。
志望校対策のために家庭教師を利用する場合、志望校へ生徒を合格させた実績のある教師を選ぶのがおすすめです。
中学受験の是非は子供に合わせて判断する
中学受験にはそれぞれメリットとデメリットが存在します。
受験の是非を決定する際は、子供の性格・性質や家庭の経済状況なども考慮して総合的に判断することが必要です。
受験を本格的に検討する場合、余裕を持って4年生頃から始める家庭が一般的です。
志望校の対策を行なう際は、家庭教師の力も借りながら効率的に学習を進めるのがおすすめです。
準備にかけられる時間は長いほど良いため、受験するかどうかは早めに決定するようにしましょう。
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