動画広告に利用できるフォーマットとは?動画コーデック・音声コーデックについても解説

  • マーケティング

公開日:2024/06/12

更新日:2024/06/12

近年、動画広告はマーケティングに欠かせません。

そのため、動画制作やWebマーケティングの担当者は、動画広告に利用できるフォーマットを把握しなくてはなりません。

そこで今回は、動画広告に利用できるフォーマットの紹介と、理解を深めるために必要な動画コーデックや音声コーデックについても解説します。

動画コーデックと音声コーデック

コーデックとは、デジタル信号処理において、データや信号を一定の規則に従って符号化(エンコード)したり、符号化されたデータを元の状態に復号(デコード)したりする装置やソフトウェアです。

動画広告に利用できる各種フォーマットには、それぞれに対応した動画コーデックと音声コーデックが存在します。

以下で、それぞれがどのようなものかを確認しておきましょう。

動画コーデックとは

動画コーデックとは、動画データを圧縮・変換・復元するためのプログラムです。

大容量の動画ファイルをより扱いやすいサイズに圧縮し、インターネット上での共有や保存が容易になります。

おもな動画コーデックは以下のとおりです。

・H.264/MPEG-4 AVC:高い圧縮率と広い互換性を持ち、YouTubeなどの動画配信サイトで広く使われている動画コーデック

・MPEG-2:地デジ放送やBlu-rayで使用されることが多く、動画だけでなく音声にも使用される動画コーデック

・MPEG-4:MPEG-2を改良した動画コーデックで、より高い圧縮率と画質を実現している

・AV1:高圧縮で高画質な動画コーデックで、GoogleやNetflixなども採用している

音声コーデックとは

音声コーデックとは、音声データを効率的に圧縮・復元するための技術です。

動画ファイルに含まれる音声や、音楽ファイルなどに使用されます。

一般的な音声コーデックは、以下のとおりです。

・MP3:かつてはもっとも普及していた音声コーデック。互換性は高いが、新しいコーデックに比べると音質や圧縮率で劣る場合がある

・AAC:MP3よりも高音質で、iTunesなどで採用されている音声コーデック

・WMA:Windows Media Audioの略で、Microsoftが開発した音声コーデック

動画広告に利用できるフォーマット

動画広告に利用できるフォーマットは多数あるため、使用する際は目的に合わせて選択することが重要です。

ここでは、動画広告に利用できる各ファイルフォーマットの動画コーデック、音声コーデック、および特長について解説します。

MP4

MP4は広い互換性を持ち、高い圧縮率と画質を両立するファイルフォーマットです。

インターネットでの共有やストリーミングに適しています。

動画コーデックはH.264とMPEG-4、音声コーデックはAAC、MP3です。

MOV

MOVはAppleが開発したフォーマットで、QuickTimeプレーヤーでの再生に最適化されています。

高品質な動画編集に適しています。

動画コーデックはH.264とMPEG-4、音声コーデックはAAC、MP3です。

AVI

AVIはMicrosoftによって開発された古いフォーマットで、高い互換性がある反面、ファイルサイズが大きくなりがちです。

動画コーデックはDivXおよびXviD、音声コーデックはMP3とWMAが使用されています。

WMV

WMVもMicrosoftが開発したフォーマットで、Windows Media Playerでの再生に最適化されているのが特徴です。

DRMに対応しているため、著作権保護されたコンテンツの配信に適しています。

WMVの動画コーデックはWMVで、音声コーデックはWMAです。

MPEG2-TS

MPEG2-TSは、地上デジタル放送や衛星放送で使用されるトランスポートストリームに適したフォーマットです。

動画コーデックはMPEG-2、音声コーデックはMP2とAC3です。

MPEG2PS

MPEG2PSは、 DVDビデオなどで使用されるプログラムストリームに適したフォーマットです。

動画コーデックはMPEG-2で、音声コーデックはMP2とAC3が使用されています。

MKV

MKVは高い拡張性を持つプラットフォームで、複数の音声トラックや字幕を1つのファイルに格納できます。

オープンソースで開発されており、多様な用途に対応しているのが特徴です。

MKVの動画コーデックはH.264とH.265、音声コーデックはAACとDTS、AC3が使用されています。

ASF

ASFは、Microsoftが開発したストリーミングコンテンツ向けのフォーマットで、Windows Media Playerでの再生に最適化されています。

動画コーデックはWMV、音声コーデックはWMAです。

まとめ

動画広告に使用できるフォーマットは、媒体ごとに異なります。

各フォーマットはそれぞれ特徴が異なるため、特性を把握したうえでコンテンツを作成しなくてはなりません。

本記事の内容を参考に、動画広告に利用できるフォーマットの理解を深めましょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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