マイクロインフルエンサーとは?メリットや起用方法、成功事例を紹介

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公開日:2025/05/22

更新日:2025/05/22

SNSの普及により、企業のマーケティング手法はここ数年で大きく変化しています。中でも注目を集めているのがインフルエンサーマーケティングです。その中でも特に、フォロワー数が1万人〜10万人程度の”マイクロインフルエンサー”と呼ばれる層に注目が集まっています。

そこでこの記事では、マイクロインフルエンサーの定義や特徴、企業が起用するメリットや起用方法、さらに実際の成功事例をご紹介しながら、これからインフルエンサーマーケティングを検討している企業の担当者に役立つ情報をお届けします。

マイクロインフルエンサーとは?

マイクロインフルエンサーとは、一般的にフォロワー数が1万人から10万人程度のインフルエンサーを指します。ただし、明確な定義があるわけではなく、業界や媒体によって多少の幅があります。フォロワー数がそれ以下の1,000人〜1万人未満のインフルエンサーをナノインフルエンサー、それ以上をミドルインフルエンサーやメガインフルエンサーと呼ぶこともあります。

マイクロインフルエンサーの特徴は、その“親近感”と“信頼感”です。特定のジャンルに特化して情報発信をしていることが多く、美容・ファッション・グルメ・子育てなど、一定のテーマに関心の高いフォロワーを集めています。そのため、フォロワーとの距離感が近く、コミュニティの中で強い影響力を持っていることが多いです。

また、マイクロインフルエンサーの投稿は、宣伝色が強すぎず、日常の中で自然に商品やサービスを紹介するケースが多いため、「広告っぽさ」を避けているユーザーにも受け入れられやすいというメリットがあります。このような背景から、企業にとっても“売り込みすぎないプロモーション”が実現できる貴重な存在となっています。

マイクロインフルエンサーを起用するメリット

マイクロインフルエンサーの起用は、単なる費用対効果の高さだけでなく、企業にとって多くの価値をもたらします。ここではその代表的なメリットを詳しくご紹介します。

フォロワーとの信頼関係が強い

マイクロインフルエンサーはフォロワーと密接な関係を築いているため、紹介される商品やサービスに対してフォロワーが抱く信頼感も高まります。実際に使ってみた感想や失敗談など、リアルな声が発信されることで、フォロワーの行動を後押しする力が強くなります。

エンゲージメント率が高い傾向にある

大規模なインフルエンサーに比べ、マイクロインフルエンサーの投稿はコメントやいいねといった反応が得られやすく、ユーザーとの双方向のやり取りが生まれやすい傾向があります。そのため、商品に対するリアルな反応を収集しやすく、マーケティング施策の改善にもつなげやすいという利点があります。

口コミとしての広がりやUGCが期待できる

複数のマイクロインフルエンサーに同時に依頼することで、幅広い層にアプローチすることも実現しやすくなります。特に、100人単位でのマイクロインフルエンサーを起用するケースでは、SNS上に一気に多数の投稿が流れるため、口コミとしての広がりや話題性の創出が期待できます。

メガインフルエンサー1人の影響力に頼るよりも、多方向からのリアルな声がタイムライン上にあふれることで、自然発生的なUGC(ユーザー生成コンテンツ)も増加しやすくなり、結果的にSNS内での認知拡大と購買意欲の促進につながります。

ニッチなターゲットへの訴求が可能

特定の分野に特化したマイクロインフルエンサーを起用すれば、広告の無駄打ちを減らし、確実に興味・関心の高い層へ情報を届けることができます。結果として、購買や利用といった具体的な行動につながりやすくなります。

マイクロインフルエンサーを活用した成功事例

続いて、実際に当社Heart Fullでインフルエンサーマーケティングを支援した成功事例をご紹介します。

【月200名起用で実施】美容系商材の成功事例

「インフルエンサー施策を強化したいが、社内リソースだけでは手が回らない」「新しいインフルエンサーの開拓ができず、施策がマンネリ化している」

このようなお悩みを抱えていた美容系ブランドに対し、当社ではマイクロインフルエンサーを月100〜200名規模で起用するインフルエンサー施策を支援しました。インフルエンサーの選定から交渉、投稿内容のチェック、ギフティングの管理、レポート作成までをワンストップで支援。

投稿ジャンルや世界観との親和性を重視したマイクロインフルエンサーの選定により、ただ数を打つだけでなく、“ブランドに合った声”を広く届けることが可能になりました。施策実施後は、およそ2ヶ月で数百件規模のSNS投稿が発生し、認知拡大やUGC(ユーザー生成コンテンツ)の増加につながった事例です。

どのようなお悩み・業種・ビジネスにおすすめ?

本事例のようなインフルエンサーマーケティング施策は、単発の投稿ではなく、継続的な情報発信と“声”の蓄積によって効果を高めていく特性があります。そのため、以下のようなお悩みやビジネス特性を持つ企業に特におすすめです。

SNSのエンゲージメントやUGCを強化したい

企業アカウントの投稿だけではリーチが限られてしまう中、インフルエンサーによる多数の投稿を通じて、自然なかたちでUGC(ユーザー生成コンテンツ)を生み出し、エンゲージメントの高まりや話題性の創出を狙うことができます。

美容系、住まいや雑貨・ライフスタイル系など、体験共有が重要な業界

スキンケア・メイク・インテリア・日用品といった商材は、”実際に使ってみた”という体験談が購買意欲に大きく影響します。インフルエンサーのリアルな声がそのままレビューや推薦として機能しやすいため、写真や動画と相性の良いインフルエンサー施策との親和性が非常に高いです。

ユーザーがSNSでの情報収集・比較検討を行う傾向が高い商材を扱っている

購入前にSNSで口コミを探す、レビューをチェックする、といった行動が多いユーザー層に向けた商材は、インフルエンサー施策との相性が良いです。検索されやすいキーワードやハッシュタグと組み合わせることで、認知拡大だけでなく、流入経路の最適化も期待できます。

マイクロインフルエンサーの起用方法

マイクロインフルエンサーを活用した施策を検討する際には、適切なインフルエンサーを見つけ、信頼関係を築きながら進行していくことが成功のカギとなります。ここでは、マイクロインフルエンサーの起用方法として代表的な2つの手段をご紹介します。

自社でSNSで探す

最も手軽な方法の一つが、自社でInstagramやX(旧Twitter)、TikTokなどのSNS上でマイクロインフルエンサーを探す方法です。自社の商品やサービスと関連性のあるハッシュタグやキーワードで検索し、発信内容やフォロワーとの関係性を確認しながら候補を絞り込んでいきます。

この方法は費用をかけずに自社の裁量で柔軟に進められる一方で、インフルエンサーの選定や連絡、条件交渉、進行管理、効果測定までを自社で行う必要があり、担当者にある程度のノウハウと工数が求められます。

また、過去に自社商品を自発的に紹介してくれていたユーザーがいれば、そうした投稿から候補者を発見できる場合もあります。ブランドへの関心が高いインフルエンサーであれば、より自然で説得力のある投稿が期待できます。

インフルエンサーマーケティング会社に依頼する

より効率的かつ戦略的に進めたい場合は、インフルエンサーマーケティング支援を行っている代理店に依頼するのも有効な選択肢です。こうした会社は多くのインフルエンサーと提携しており、商品ジャンルやターゲット層、キャンペーン目的に合った候補者をスピーディーに提案してくれます。

また、インフルエンサーとのやり取りや投稿内容のチェック、レポート作成までを一括で対応してくれる代理店も多く、社内リソースが限られている場合には特に有効です。

ただし、手数料が発生する分、コスト面での調整が必要になる場合もあります。予算に応じた施策設計が可能かどうか、事前に担当者と相談しながら進めるとよいでしょう。代理店選定の際には、過去の実績や得意とする業界、どこまでサポートしてくれるかなども確認し、自社に合ったパートナーを見極めることが重要です。

マイクロインフルエンサーを起用する際の注意点

マイクロインフルエンサーの起用には多くのメリットがありますが、施策を成功に導くためにはいくつかの注意点も押さえておく必要があります。続いて、企業がインフルエンサーと連携する際に特に気をつけたいポイントを解説します。

フォロワーの質を重視する

フォロワー数が一定以上あっても、その多くが非アクティブであったり、実在しないアカウントであった場合、期待される効果は得られません。フォロワーとのやり取りの頻度や、コメントの質などから、本当に影響力があるインフルエンサーかどうかを見極めることが大切です。

自社との親和性を見極める

インフルエンサーの投稿内容が自社ブランドとマッチしていない場合、投稿が不自然に感じられ、逆効果になる可能性があります。過去の投稿傾向や発信スタイル、世界観をチェックし、自社の商品やサービスと無理なく調和するかどうかを判断しましょう。

投稿内容を管理する

インフルエンサーの創造性を尊重しながらも、企業として伝えたいメッセージやコンプライアンスの観点をすり合わせることが重要です。投稿内容に関する事前のガイドラインや参考例を共有し、ブランドイメージにそぐわない表現や誤解を招く表現を避ける工夫が求められます。特に、PR表記を入れ忘れるなどして、意図せずステルスマーケティングとみなされるリスクを防ぐためにも、投稿の管理体制は整えておくべきでしょう。

長期的な関係構築を意識する

一度の投稿で完結するのではなく、インフルエンサーとの中長期的なパートナーシップを築くことで、ブランドへの信頼感が積み上がります。継続的な発信によって、フォロワーにもブランドの世界観が自然と浸透していきます。

まとめ

マイクロインフルエンサーは、企業と消費者を自然なかたちでつなぐ架け橋として、大きな注目を集めています。フォロワーとの信頼関係を背景に、高いエンゲージメントと費用対効果を実現できるため、特に予算に限りがある企業にとっては魅力的な選択肢です。

成功の鍵は、インフルエンサー選びとコミュニケーション、そして長期的な視点での取り組みにあります。これからインフルエンサーマーケティングを検討する担当者の方は、マイクロインフルエンサーの力を上手に活用し、自社のブランド価値向上につなげていってはいかがでしょうか。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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