WEBマーケの専門用語がよくわからない方へ、わかりやすく解説します

  • マーケティング

公開日:2024/01/19

更新日:2024/01/19

WEBマーケティング関連は専門用語が多い

WEBマーケティングを初めて担当する際に、多くの方がその専門用語の多さに戸惑います。それらの多くは資料中で「imp」などと省略した形で記載されていることも多いですし、それでいて打ち合わせ中には別の言い方をされていることも多いため、WEBマーケティングを担当するようになった直後の打ち合わせでは何も理解できなかった、というケースも多いです。

WEBマーケティングはシンプル化して考えることが必要です。専門用語や手法に振り回されるのではなく、目的とする着地点(リード獲得やECの売上)に向かって、どの段階のことを論じているのかを冷静になって捉えることが大切です。専門用語はオマケでしかなく、重要な数字の部分とその意味を理解することが必要で、「何が課題なのか」を素早くキャッチして次の打ち手を検討することが「WEBマーケティングの仕事」なのです。

この記事では実務上遭遇しやすい専門用語を体系的にわかりやすく説明します。

売上の公式・リード獲得のための公式から整理する

目的のないWEBマーケティングは存在しません。必ず目的とする着地点があります。そしてそれはシンプル化した公式で表すことが可能です。

上記はWEBページにアクセスした後の公式です。WEBマーケティングはWEBページを用いてリードや売上を発生させていく取り組みですので、最も重要で基本的な部分です。これらを一般的に用いられる専門用語に置き換えると以下のようになります。

・アクセス数 : PV , Session , UU , (広告側から捉えた際はClick)

・獲得率 : CVR(コンバージョンレート)

・成果 : CV(コンバージョン)

ここで注目して頂きたいのは、「アクセス」を捉える用語が多数あるということです。それぞれ簡単に説明します。

・PV : ページが表示された回数。

・Session : 複数ページを跨ぐ一連の閲覧行動をひとまとめにした単位。

・UU : ユニークユーザー。判別出来うる「人」単位。

・Click : クリック数。広告側の観点から計測した際、こちらを母数として用いることが多い。

アクセス部分はいろいろな言い方をすることがありますが、指している内容は至ってシンプルです。「どれだけ多く見てもらっているか」という数字です。そしてそれが「どれくらいの打率で成果にできているか(変換 : コンバージョン できているか)」ということを押さえることができれば問題ありません。

アクセスを確保するための一般的な手段とその呼び方

用意したWEBサイト、WEBページに集客するためには大きくわけて3つの方法があります。

SEM、SEO、SNS、すべて3文字で似た表記ですが、内容は大きく違います。WEBマーケティングを担当する際にはこれら3つをすべて守備範囲にすることもありますし、SNSだけ切り出して広報部門が担当するケースもあります。

SNSを切り出す理由としては、SNSを用いたマーケティングでの明確な勝ちパターンが存在せず、マーケティング担当が数字(成果)を追求する際のターゲットにするのが難しいということが挙げられます。それでいて、SNS運用を開始した際の人的工数も少なくない取り組みであることも理由のひとつです。ですから、まずはSEMとSEOの違いをしっかりと理解しておくようにしましょう。

・SEM : サーチ・エンジン・マーケティングの略。WEB広告の取り組み全般を指すこともある。

・SEO : サーチ・エンジン・オプティマイゼーションの略。広告以外で検索結果を上位表示させる取り組み。

・SNS : ソーシャル・ネットワーク・サービスの略。TwitterやInstagram、Facebookなど。

広告周りの枠組みと関連用語

WEB広告に関する用語も多々あります。広告は自社のWEBページにアクセスを集める手段のひとつですが、広告媒体や種類も数多く、コスト発生ポイントもそれぞれ違います。ただ、そのように複雑に見える広告も、シンプル化すると以下のような図にまとまります。

上記を念頭に置いて、広告周りで用いられることがある用語を整理します。

・インプレッションシェア : 広告表示の機会総数に対してどれだけの割合で表示できているか。

・Impression(インプレッション) : 広告クリエイティブの表示を指す。Impと略すことも多い。媒体によってはこの部分で課金されるものもある。

・CTR : クリック・スルー・レートの略。Impressionの数を基に出したClick率のこと。

・CPC : クリック・パー・コストの略。クリック課金型広告の場合に用いられることが多い。

・CPA : クリック・パー・アクションの略。広告予算を投じた結果、1件の成果に対して何円の費用がかかったのかを表す言葉。

ここまで紹介した用語を理解すれば、WEBマーケティング担当としての実務に耐えることができます。すなわち、代理店や関係者の交わしている言葉の意味がある程度わかるようになります。また、単語だけをピンポイントで理解しても意味がないということもご理解いただけたかと思います。

実務上でどのように用いられるか

それでは、最後に実務上目にすることが多い形式で各用語を用いてみます。以下は広告出稿の成果をまとめた表のイメージになります。

 3媒体トータルで7,075,000回インプレッションがあり、合計30,000クリックが発生し、CPCは100円だったのでトータルで3,000,000円のコストが発生しています。結果獲得できたコンバージョン(CV)は165件、コンバージョンレートは0.55%でした。CPAは18,182円の結果となっています。

上記は例として適当な数字を当てはめたものですので、数値としては何の参考にもならないものですのでご注意ください。WEBマーケティング担当はこのような用語を理解しながら、各要素の数値が適正かどうか、コンバージョン数は目標に達しているのかどうか、ギャップがあるのであれば何が課題なのかを確認して、施策を考えて実行していく仕事です。

これらの専門用語の言い方を変えても、実態は何も変わりません。インプレッションを「表示回数」と言い換えても何も差しさわりはありません。専門的な言葉や言い回しに溺れることなく、目的を達するための業務に邁進しましょう。大切なのは成果です。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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