ステップメールとはどのようなマーケティング手法?   メリットや作成手順、運用時の注意点を解説

  • マーケティング

公開日:2024/06/24

更新日:2024/06/27

自社商品やサービスのコンバージョンや、営業活動における商談の成約に有効なマーケティング手法の1つがステップメールです。

そのため、Web広告やWebマーケティングの担当者にとって、欠かせない施策といえるでしょう。

本記事では、ステップメールの概要やメルマガとの違い、活用メリット、作成手順、運用時の注意点などをご紹介します。

ステップメールとは

ステップメールとは、見込み客に対して一連のメールを段階的に自動配信するマーケティング手法です。

顧客の購買プロセスに沿って、関心やニーズに応じた情報を提供し、購買意欲を高めることを目的としています。

具体的には、ユーザーが特定のアクション(例えば、資料請求や無料会員登録など)を行った後、事前に設定されたシナリオに基づいて、一定期間にわたり複数のメールを順次配信することが一般的です。

メルマガとの違い

メルマガとは、企業やショップからの最新情報、ニュース、プロモーションなどを定期的に配信する手法です。

広範なターゲットに対して一方的に情報を送ることが多く、顧客との関係性構築やブランド認知の向上を目的としています。

メルマガは、読者が登録した時点からの情報しか提供しないため、過去のメールを読めません。

一方、ステップメールは個々の顧客に合わせてカスタマイズされた情報を提供し、顧客の行動に応じたタイミングで情報を送ります。

これに対してメルマガは、一般的な情報を定期的に配信し、広い読者層に対して企業の存在を意識させることを目的としている点が違いです。

ステップメールを活用するメリット

Web広告やWebマーケティングの担当者が、ステップメールを活用することで、以下のようなメリットが得られます。

リードナーチャリング

ステップメールはリード(見込み客)を育成するのに役立ちます。

顧客が購入に至るまでの各ステージで、適切な情報を提供することで、関係性を築き、最終的な購入決定につなげることが可能です。

自動化による効率化

メールの配信を自動化することで、手動でのフォローアップ作業を削減し、時間とリソースを節約できるのも、ステップメールのメリットです。

これにより、他のマーケティング活動に集中できるようになります。

効果測定の容易さ

各ステップメールの開封率やクリック率などの指標を追跡することで、キャンペーンの効果を測定しやすくなります。

改善点を見つけて、施策を最適化することが可能です。

ステップメールの作成手順・配信例

ステップメールを送るためには、具体的にどのような作業が必要なのでしょうか。

ここでは、ステップメールの作成手順と配信例について解説します。

ステップメールの作成手順

ステップメールを送るためには、以下のステップを踏む必要があります。

1.目的を明確にする

何を達成したいのか、どのような結果を期待しているのかを明確にします。

例えば、商品の販売促進、見込み客の育成、ブランド認知度の向上などが一般的です。

2.ターゲットオーディエンスの設定

メールを受け取る対象の顧客層を決めます。

ターゲットのニーズや興味に合わせた内容を準備することが重要です。

3.メール内容の計画

全体の流れを決めます。

最初のメールから最後のメールまでの一貫したストーリーやテーマを考えなくてはなりません。

また、各メールの目的と内容を明確にします。

例えば、初回は自己紹介、次回は製品紹介、その次は顧客の声の紹介など、具体的な目的が必要です。

4.メールの作成

各メールの具体的な内容を作成します。

件名、本文、CTA(Call to Action)などを含めます。

読みやすく、魅力的なデザインにすることも大切です。

5.配信スケジュールの設定

メールを送信するタイミングと間隔を設定します。

例えば、最初のメールは登録直後、2通目は3日後、3通目は1週間後などが適切です。

6.メール配信システムの設定

ステップメールを自動配信するためメールマーケティングツールを使用します。

メールシーケンスと配信スケジュールを設定し、自動化を行いましょう。

7.テストと調整

実際に配信する前にテストメールを送信し、内容や配信タイミングを確認します。

また、必要に応じて修正を加え、最適なメールを作成することが必要です。

8.配信開始とフォローアップ

ステップメールの配信を開始します。

配信後の反応をモニタリングし、必要に応じて内容やスケジュールを調整しましょう。

ステップメールの配信例

以下は、商品販売を目的としたステップメールの配信例です。

初回メール

件名:ようこそ!スペシャルオファーのお知らせ
本文:初めてのご利用ありがとうございます。弊社の商品に興味を持っていただき嬉しいです。次回のお買い物で使える10%オフクーポンをプレゼント!

2通目(3日後)

件名:お客様のための特別情報
本文:弊社の人気商品ベスト5をご紹介します。これらの商品がなぜ多くの人に選ばれているのか、その理由を詳しくお伝えします。

3通目(1週間後)

件名:お客様の声をお届けします
本文:実際に商品を購入されたお客様のレビューを紹介します。みなさまからのフィードバックをもとに、さらに良い商品を提供できるよう努力しています。

4通目(2週間後)

件名:限定セールのお知らせ
本文:期間限定のセールを開催します。ぜひこの機会にお得にお買い物をお楽しみください。

最終メール(1か月後)

件名:最後のチャンス!特別オファー
本文:最後に、特別なオファーをご用意しました。この機会を逃さず、ぜひご利用ください。

ステップメール運用時の注意点

ステップメールを効果的に運用するためには、以下の点に注意が必要です。

コンテンツの質

メールの内容は、受信者の関心やニーズに合わせてカスタマイズしなくてはなりません。

質の高いコンテンツを提供することで、顧客の関心を引き続けることが可能です。

ターゲットの精度

適切なターゲットに対してメールを送ることが重要です。

不適切なターゲットにメールを送ると、効果が低下するだけでなく、スパムとみなされるリスクもあります。

メール配信のタイミング

ユーザーの行動やライフサイクルに合わせたタイミングでメールを配信することが、ステップメールの成功には不可欠です。

まとめ

ステップメールは、顧客とのコミュニケーションを強化し、長期的な顧客関係を構築するための有効な手段です。

適切に実施すれば、Web広告運用やWebマーケティングの担当者は、顧客のエンゲージメントを高め、最終的なコンバージョン率を向上につなげられるでしょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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