直帰率とは?離脱率との違いや確認方法、目安、改善方法を解説

  • マーケティング

公開日:2024/06/27

更新日:2024/06/27

Web上でサービスを展開する事業において、直帰率は注視すべきKPIの1つです。

直帰率をいかに改善するかが、Webマーケティング担当者にとっては、非常に重要なミッションといえるでしょう。

本記事では、直帰率がどのようなものなのか、離脱率との違いや確認方法、目安、改善方法を解説します。

直帰率とは

直帰率(Bounce Rate)とは、Webサイトに訪れたユーザーが、着地した最初のページのみを閲覧してサイトから離脱する割合を指します。

具体的には、訪問者が1つのページだけを見て、他のページへの遷移なしにサイトを退出したセッションの割合です。

この指標は、ユーザーがサイトの内容に興味を持っているか、または特定のページがユーザーの期待に応えているかを測定するのに役立ちます。

直帰率の計算式は、以下のとおりです。

直帰率(%)=直帰したセッション数/全セッション数​×100

離脱率との違い

離脱率(Exit Rate)とは、ユーザーがサイト内の特定のページを最後に閲覧してサイトから出て行った割合を示します。

つまり、ユーザーがそのページをセッションの最後のページとして離脱した場合の割合です。

離脱率は、ページがどれだけユーザーを引き留められたか、またはユーザーが次のアクションに進む前にページを離れた理由を理解するために役立ちます。

直帰率と離脱率のおもな違いは、直帰率がサイトの最初のページのみに焦点を当てていることに対し、離脱率はサイト内の任意のページでの離脱を考慮している点です。

直帰は、訪問の最初のページでの離脱を指し、離脱はサイト内のどのページからでも発生する可能性があります。

Web広告やWebマーケティングの担当者は、これらの指標を使用して、ユーザーの行動を分析し、サイトの改善点を特定することが可能です。

例えば、直帰率が高い場合は、ランディングページのコンテンツがユーザーの期待に合っていない可能性があり、離脱率が高いページは、ユーザーが求めている情報を提供していないか、ナビゲーションが不十分であることを示唆しているかもしれません。

直帰率の確認方法・目安

直帰率を確認する方法としては、Googleアナリティクスが一般的に使用されます。

直帰率の確認方法

Googleアナリティクスでは、以下の手順で直帰率を確認することが可能です。

1.Googleアナリティクスにログインします。

2.「ユーザー」セクションの「概要」を選択して、サイト全体の直帰率を確認します。

3.「行動」セクションの「サイトコンテンツ」から「ランディングページ」を選択して、個別ページの直帰率を確認します。

直帰率の目安

直帰率の目安は、Webサイトのジャンルや業界、流入経路によって異なります。一般的な直帰率の目安は、以下のとおりです。

  • ECサイト:20%~45%程度
  • BtoBサイト:25%~55%程度
  • ランディングページ:60%~90%程度
  • ブログ、辞書サイト、ポータルサイト:65%~90%程度

ただし、これらの数値はあくまで一般的な目安であり、直帰率が高いからといって必ずしも悪いとは限りません。

例えば、ニュース記事や企業情報のページは、1ページで情報が完結しているため、直帰率は高くなる傾向があります。

重要なのは、直帰率の数値を他の指標と組み合わせて分析し、Webサイトの改善につなげることです。

直帰率の改善方法

直帰率を改善するためには、ユーザーがサイトに訪れた際に期待に応える内容を提供し、サイト内でのさらなる行動を促すことが重要です。

ここでは、直帰率を改善するための具体的な方法をいくつかご紹介します。

ターゲットの明確化

サイトを訪れるユーザーがどのような情報を求めているのかを理解し、ターゲットに合わせたコンテンツを提供することが重要です。

広告とランディングページ(LP)の内容の一致

広告を通じて訪れたユーザーがLPを見てすぐに「これは求めていたものではない……」と感じないように、広告のメッセージとLPの内容を一致させる必要があります。

ファーストビューの最適化

ユーザーがページを開いたときに最初に目にする部分であるファーストビューを工夫し、興味を引きつけるデザインやコンテンツを配置します。

読みやすさの向上

テキストのフォントサイズや色、段落の分け方などを工夫して、ユーザーがコンテンツを読みやすくすることが大切です。

ナビゲーションの改善

サイト内の導線を見直し、ユーザーが求める情報に簡単にたどり着けるようにします。

システムの確認

ページのロード時間が遅いとユーザーは離脱しやすいため、サイトの速度やレスポンスを改善します。

モバイル最適化

スマートフォンからのアクセスが多い場合、モバイルデバイスでの表示が適切に行われるようにサイトを最適化することも必要です。

CTA(Call To Action)の見直し

ユーザーに次のアクションを促すためのCTAを効果的に配置し、目立つようにデザインします。

まとめ

直帰率は、訪問者がWebサイトの最初のページのみを見て退出する割合で、ユーザーの関心度を示します。

離脱率は、任意のページからの退出割合で、ページの引き留め力を測ります。

Googleアナリティクスで直帰率を確認し、業界やサイトタイプに応じた目安を参考にするケースが一般的です。

直帰率の改善には、ターゲットの明確化、広告とLPの一致、ファーストビューの最適化、読みやすさの向上、ナビゲーションの改善、システムの速度向上、モバイル最適化、CTAの効果的な配置が有効です。

これらを通じて、Webマーケティングの成果を高める効果が期待できます。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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