ウェブサイトのコンテンツは、ユーザーの検索意図を満たすために、オリジナリティや質を高めることが重要です。
しかし、コンテンツが重複していると、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、重複コンテンツとは何か、重複コンテンツがあることによるSEOへの影響、重複コンテンツがある場合の対策方法について解説します。
この記事の内容
重複コンテンツとは
重複コンテンツとは、複数のウェブページに同じ内容または類似した内容が存在することを指します。
同一ドメイン内またはサブドメインにまたがって存在する、サイト内外問わず他のページと酷似しているコンテンツも重複コンテンツに含まれます。
重複コンテンツのよくある例としては、以下のようなものが挙げられます。
完全なコピーコンテンツ
同じ文章やコンテンツが複数のページでそのまま使われている場合です。
これは他のサイトからのコピーでも、自身のサイト内でのコピーでも当てはまります。
【例】同じニュース記事を複数のメディアで配信している、同じブログ記事を複数のメディアで転載している
異なるURLで同じコンテンツページ
例えば、http://example.com/page1 と http://example.com/page1?sessionid=123 のように、URLパラメータが違うだけで同じコンテンツが表示されている場合です。
これは、同じページが複数のURLでアクセス可能な場合に発生します。
【例】広告配信用などでパラメータ付きのページをいくつも用意している、HTTPとHTTPSのどちらのURLでもアクセスできる
印刷用やソーシャルメディア用のページ
サイト内のページの内容は同じで、印刷用やソーシャルメディア共有用に作られたページが存在する場合。
色・サイズ違いなどによる商品ページ
ECサイトなどで、似たような商品ページが複数ある場合です。
色やサイズが異なる商品でも、基本的な説明が同じであれば、重複コンテンツの問題が発生する可能性があります。
言語ごとに翻訳されたページ
言語ごとにディレクトリを分け、複数の言語で同じコンテンツを提供している場合です。
各言語のページがほぼ同じ内容であれば、検索エンジンはどちらを表示すべきか判断できず、重複コンテンツの問題が発生します。
重複コンテンツがあることによるSEOへの影響
重複コンテンツがあることはSEOにとってデメリットとなります。
検索エンジンから正しく評価されない
同じ内容が複数のページで分散されてしまうと、そのページ同士で競合が生じます。
すると検索エンジンはどのページを表示するべきか判断できません。
結果として、正しいページがインデックスされず、全体的なサイトのランキングが低下する可能性があります。
被リンクの評価が分散する
重複コンテンツがあるということは、コンテンツは同一もしくは類似していても、URLはそれぞれ別であるということです。
つまり、1つのコンテンツであるにもかかわらず、別々のURLの被リンクが付くことになります。
そのため、被リンクの評価が分散してしまい、検索結果のランキングが下がる可能性があります。
コピーコンテンツと見なされペナルティを受ける
重複コンテンツが悪質な場合、検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。
ここでいう「悪質な場合」というのは、下記のようなものです。
・他のサイトのコンテンツをコピーし、元のソースを引用することさえせず、独自のコンテンツや価値を加えずに転載しているサイト
・他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えたうえで転載しているサイト
・ユーザーに対してなんらかの形で独自のメリットを提供することなく、他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
・ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだり編集したりしているだけのサイト
Google検索セントラル「無断で複製されたコンテンツ」より
ペナルティを受けると、サイトのランキングが急激に下がり、検索結果に表示されなくなるなどの影響が生じることがあります。
重複コンテンツがある場合の対策方法
重複コンテンツがある場合には、検索エンジンからの評価を下げないためにも、以下のような対策を取りましょう。
コンテンツを統合する
類似したコンテンツが複数ある場合に、1つのページに統合する方法です。
コラム記事などで、似たようなテーマを扱いコンテンツの大部分が類似している場合などが当てはまります。
複数のページにまたがるコンテンツを1つのページに統合する場合には、元々あったページから統合したページへ301リダイレクトを設定することで、検索エンジンからの評価を引き継ぐことができます。
301リダイレクトを使用する
重複したページを1つの優先ページに統合したい場合、他の重複ページに301リダイレクトを設定します。
301リダイレクトは、検索エンジンとユーザーに古いページが新しい優先ページに置き換わったことを伝える方法です。
301リダイレクトを使用すると、被リンクの評価を転送先のページに引き継ぐことができます。
canonicalタグを設定する
canonicalタグとは、検索エンジンに「このページが正規ページです」と伝えるタグです。
重複コンテンツの中で主要なページを選び、<link rel=”canonical” href=”主要なページのURL”>というcanonicalタグを設定します。
これによって、重複コンテンツを1つのページに集約し、検索エンジンは主要なページを優先的にインデックスし、評価するようになります。
関連記事「canonicalタグとは?正しい設定方法や注意点について解説」
noindexタグを使用する
noindexタグを使用して、重複コンテンツを検索結果から除外することができます。
noindexタグは、検索エンジンに「このページを検索結果に表示しないでください」と伝えるタグです。
noindexタグは検索結果に表示させないようにするだけであって、検索結果から完全に削除されるわけではないので、注意しましょう。
適切な内部リンクを設計する
内部リンクを使ってサイト内のページを結びつける際、別々のURLでのリンクを避け、1つのURLに統一して内部リンクを設定するようにします。
適切な内部リンク構造を設計することで、ページ間の競合を避けられます。
言語ページを用意する場合はトップレベルドメインを使用する
トップレベルドメインとは、ドメインの一番最後の部分を指します。
例えば、www.example.comの場合、「.com」がトップレベルドメインです。
言語ページを複数用意する場合は、言語ごとにディレクトリを分けるのではなく、「www.example.es(スペイン)」や「www.example.fr(フランス)」とトップレベルドメインで運用することで、重複コンテンツを避けることができます。
ページを削除する
複数ある重複したページのうち、意図的に用意したページではなくそのページが不要な場合には、ページを削除することも方法の一つです。
まとめ
重複コンテンツは、SEOに悪影響を及ぼす可能性があるため、早急に対策を行うことが重要です。
重複コンテンツを放置すると、被リンクの評価が分散したり、検索結果のランキングが下がったりして、アクセスの減少につながる可能性があります。
重複コンテンツが見つかった場合は、301リダイレクトやcanonicalタグなどの対策を講じて、適切に処理しましょう。
自社でこのような対策を実施することが難しい場合は、SEO対策の専門家に依頼するのも一つの方法です。
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