YouTube広告とは?特徴・種類・課金形態について詳しく解説

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公開日:2023/12/20

更新日:2025/01/15

YouTube広告は、世界最大の動画共有サービス「YouTube」に配信できる動画広告です。

視聴率やターゲティング精度、効果測定などのメリットがあり、近年のマーケティングにおいて注目を集めています。

この記事では、YouTube広告のメリットやデメリット、種類、課金形態についてわかりやすく解説します。

YouTube広告とは

YouTube広告とは、YouTubeやGoogle動画パートナーに配信できる動画形式の広告です。

動画の視聴前や視聴中の画面、YouTubeのTOPページや検索結果ページなどに表示されます。

YouTubeの媒体特性

YouTube広告は、世界最大級の動画共有プラットフォームであるYouTube上で展開される広告手法で、多様なユーザー層にリーチできる点が特徴です。

広範なユーザー層

YouTubeは幅広い年齢層や興味関心を持つユーザーが利用しており、多様なターゲットにアプローチできます。

視覚と聴覚への訴求

動画を通じて視覚と聴覚に直接訴求できるため、ブランドや商品の魅力を効果的に伝えることが可能です。

高いエンゲージメント

ユーザーが積極的にコンテンツを視聴・共有する傾向があり、広告からのエンゲージメントも期待できます。

YouTube広告のメリット

YouTube広告のメリットは、以下のとおりです。

認知度向上に効果的

YouTubeは、世界で最も利用されている動画共有サービスです。

2023年7月時点で月間アクティブユーザー数は20億人を超えています。

そのため、YouTube広告は多くの人に自社サービスやブランドを認知してもらうための効果的な手段です。

ターゲティング精度が高い

YouTube広告では、Googleの広告プラットフォーム「Google Ads」を介して、性別、年齢、興味関心、視聴履歴などの属性でターゲティングを行うことができます。

そのため、自社商品やサービスのターゲット層にピンポイントで広告を配信することができます。

効果測定がしやすい

YouTube広告では、視聴回数、再生率、クリック率、コンバージョン率などの効果測定を行うことができます。

そのため、広告の成果を把握し、改善につなげることができます。

YouTube広告のデメリット

YouTube広告には、以下のデメリットもあります。

クオリティの高い動画を制作する必要がある

YouTube広告は動画のクオリティが重要です。

動画のクオリティが低いと、ユーザーの視聴意欲を低下させ、広告効果を下げることにつながります。

今まで動画広告をやったことがない場合には、クオリティの高い動画を制作する手間やコストが発生することもデメリットの一つと言えるでしょう。

ユーザーの視聴を妨げマイナスイメージになる可能性がある

YouTube広告にはいくつか種類がありますが、その中でも「インストリーム広告」は動画の視聴前、視聴中、視聴後に表示される広告です。

動画の視聴を妨げる可能性があるため、ユーザーからマイナスイメージを持たれてしまう可能性が考えられます。

YouTube広告の種類

YouTube広告の種類は、以下の8つに分けられます。

スキップ可能なインストリーム広告

スキップ可否:5秒経過後にスキップ可能

動画の視聴前、視聴中、視聴後に表示される広告です。

ユーザーは、広告の再生開始から5秒後にスキップボタンを押すことで、広告をスキップすることができます。

ユーザーが興味を持った動画の視聴中に表示される広告であるため、視聴者の注意を引きやすく、視聴率が高いのが特徴です。

ただ、動画視聴中に流れることもあるため、「動画の視聴を妨げられた」と感じるユーザーも一定数いると考えられます。

スキップ不可のインフィード動画広告

スキップ可否:スキップ不可

YouTubeのトップページや検索結果ページなどに表示される広告です。

ユーザーは広告の再生を停止することはできますが、スキップすることはできません。

ユーザーが興味を持ったコンテンツの再生中に表示される広告であるため、視聴率が高いのが特徴です。

インフィード動画広告

スキップ可否:5秒経過後にスキップ可能

YouTubeのトップページや検索結果ページなどに表示される広告です。

ユーザーは、広告の再生開始から5秒後にスキップボタンを押すことで、広告をスキップすることができます。

インフィード動画広告は、スキップ可能なインストリーム広告とスキップ不可のインフィード動画広告の中間的な位置づけの広告です。

視聴率はスキップ可能なインストリーム広告よりも低くなりますが、スキップ不可のインフィード動画広告よりもユーザーの視聴意欲を損なうことが少ないため、幅広い用途に活用することができます。

バンパー広告

スキップ可否:スキップ不可

6秒の短い動画広告です。

短い動画であるため、視聴率が高いのが特徴です。

ユーザーの視聴意欲を損なうことなく、商品・サービスの認知拡大に効果的です。

アウトストリーム広告

スキップ可否:スキップ不可

アウトストリーム広告は、YouTubeのトップページや検索結果ページ、アプリの起動画面など、YouTube以外の場所に表示される広告です。

アウトストリーム広告は、YouTube以外の場所に表示される広告であるため、YouTubeを視聴していないユーザーにもリーチすることができます。

マストヘッド広告

スキップ可否:スキップ不可

YouTubeのトップページに表示される広告です。

マストヘッド広告は、YouTubeのトップページに表示される広告であるため、ユーザーの視聴意欲を高めやすいのが特徴です。

また、広告の長さは6秒から15秒と他の広告に比べても短いことが特徴です。

オーバーレイ広告

スキップ可否:スキップ不可

YouTubeの動画の再生画面の下部に表示される広告です。

動画の再生画面の下部に表示される広告であるため視聴率は低くなりますが、ユーザーの視聴意欲を損なうことなく、商品・サービスの訴求を行うことができます。

また、広告の長さは6秒から15秒と他の広告に比べても短いことが特徴です。

YouTubeショート広告

スキップ可否:スキップ不可

YouTubeショート(60秒以下の短い動画)に表示される広告です。

YouTubeショート専用に配信される広告であるため、YouTubeショートユーザーにリーチすることができます。

また、YouTubeショートは1分未満の短い動画であるため、ユーザーの視聴意欲を損なうことなく、商品・サービスの訴求を行うことができます。

YouTube広告の費用相場

YouTube広告の費用は、広告の種類やターゲティング設定、競合状況などによって変動します。以下に主な広告形式とその費用相場をまとめます。

スキップ可能なインストリーム広告

ユーザーが5秒後にスキップ可能な動画広告で、30秒以上の視聴またはクリック時に課金されます。費用は1再生あたり約2~25円が目安です。

スキップ不可のインフィード動画広告

YouTubeの検索結果や関連動画に表示され、ユーザーがサムネイルをクリックして動画を視聴すると課金されます。1クリックあたり約3~20円が相場です。

バンパー広告

6秒間のスキップ不可の短尺動画広告で、1,000回表示あたりの費用(CPM)は約400~600円とされています。

アウトストリーム広告

YouTube以外のパートナーサイトやアプリに表示される動画広告で、1,000回表示あたり約10~500円が目安です。

マストヘッド広告

YouTubeのトップページに24時間固定表示される広告で、費用は1日あたり数百万円になることもあります。

YouTube広告の課金形態

YouTube広告の課金形態は、大きく分けて以下の3つがあります。

クリック課金

クリック課金は、広告をクリックしたユーザーに対して課金される方式です。

広告主は、広告のクリック単価を設定します。

ユーザーが広告をクリックすると、広告主はクリック単価に応じた金額を支払います。

広告に興味のあるユーザーがクリックしたときにだけ課金されるため、無駄なコストを省くことができます。

一方で、予想以上にクリック数が多いとコストがかさむ可能性があることも留意しておきましょう。

インプレッション課金

インプレッション課金は、広告が表示されたユーザーに対して課金される方式です。

広告主は、広告のインプレッション単価を設定します。

広告が1回表示されると、広告主はインプレッション単価に応じた金額を支払います。

表示回数に応じて課金されるため、動画の視聴中に流れるインストリーム広告やインフィード広告となりますが、スキップできない場合はユーザーにマイナスイメージを与えてしまう可能性があります。

動画視聴課金

動画視聴課金は、広告の動画が一定時間再生されたユーザーに対して課金される方式です。

広告主は、広告の動画視聴単価を設定します。

広告の動画がスキップされずに30秒再生されると、広告主は動画視聴単価に応じた金額を支払います。

広告に興味のないユーザーが30秒以内にスキップすると課金されないため、無駄なコストを省くことができます。

一方で、「30秒以上見てもらう」ということが前提条件となるため、動画のクオリティに左右されると言えるでしょう。

まとめ

YouTube広告は、高い視聴率やターゲティング精度、効果測定などのメリットがある一方、動画制作のコストやユーザーへのマイナスイメージの懸念などのデメリットもあります。

YouTube広告を効果的に活用するためには、自社の目的やターゲットに合わせて、広告の種類やターゲティングを適切に設定することが重要です。

また、動画のクオリティを高めることも、広告効果を高めるためには欠かせません。

本記事で紹介した内容を参考にYouTube広告を効果的に活用して、自社のマーケティングを成功に導きましょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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