YouTube広告は、世界最大の動画共有サービス「YouTube」に配信できる動画広告です。
視聴率やターゲティング精度、効果測定などのメリットがあり、近年のマーケティングにおいて注目を集めています。
この記事では、YouTube広告のメリットやデメリット、種類、課金形態についてわかりやすく解説します。
この記事の内容
YouTube広告とは
YouTube広告とは、YouTubeやGoogle動画パートナーに配信できる動画形式の広告です。
動画の視聴前や視聴中の画面、YouTubeのTOPページや検索結果ページなどに表示されます。
YouTube広告のメリット
YouTube広告のメリットは、以下のとおりです。
認知度向上に効果的
YouTubeは、世界で最も利用されている動画共有サービスです。
2023年7月時点で月間アクティブユーザー数は20億人を超えています。
そのため、YouTube広告は多くの人に自社サービスやブランドを認知してもらうための効果的な手段です。
ターゲティング精度が高い
YouTube広告では、Googleの広告プラットフォーム「Google Ads」を介して、性別、年齢、興味関心、視聴履歴などの属性でターゲティングを行うことができます。
そのため、自社商品やサービスのターゲット層にピンポイントで広告を配信することができます。
効果測定がしやすい
YouTube広告では、視聴回数、再生率、クリック率、コンバージョン率などの効果測定を行うことができます。
そのため、広告の成果を把握し、改善につなげることができます。
YouTube広告のデメリット
YouTube広告には、以下のデメリットもあります。
クオリティの高い動画を制作する必要がある
YouTube広告は動画のクオリティが重要です。
動画のクオリティが低いと、ユーザーの視聴意欲を低下させ、広告効果を下げることにつながります。
今まで動画広告をやったことがない場合には、クオリティの高い動画を制作する手間やコストが発生することもデメリットの一つと言えるでしょう。
ユーザーの視聴を妨げマイナスイメージになる可能性がある
YouTube広告にはいくつか種類がありますが、その中でも「インストリーム広告」は動画の視聴前、視聴中、視聴後に表示される広告です。
動画の視聴を妨げる可能性があるため、ユーザーからマイナスイメージを持たれてしまう可能性が考えられます。
YouTube広告の種類
YouTube広告の種類は、以下の8つに分けられます。
スキップ可能なインストリーム広告
スキップ可否:5秒経過後にスキップ可能
動画の視聴前、視聴中、視聴後に表示される広告です。
ユーザーは、広告の再生開始から5秒後にスキップボタンを押すことで、広告をスキップすることができます。
ユーザーが興味を持った動画の視聴中に表示される広告であるため、視聴者の注意を引きやすく、視聴率が高いのが特徴です。
ただ、動画視聴中に流れることもあるため、「動画の視聴を妨げられた」と感じるユーザーも一定数いると考えられます。
スキップ不可のインフィード動画広告
スキップ可否:スキップ不可
YouTubeのトップページや検索結果ページなどに表示される広告です。
ユーザーは広告の再生を停止することはできますが、スキップすることはできません。
ユーザーが興味を持ったコンテンツの再生中に表示される広告であるため、視聴率が高いのが特徴です。
インフィード動画広告
スキップ可否:5秒経過後にスキップ可能
YouTubeのトップページや検索結果ページなどに表示される広告です。
ユーザーは、広告の再生開始から5秒後にスキップボタンを押すことで、広告をスキップすることができます。
インフィード動画広告は、スキップ可能なインストリーム広告とスキップ不可のインフィード動画広告の中間的な位置づけの広告です。
視聴率はスキップ可能なインストリーム広告よりも低くなりますが、スキップ不可のインフィード動画広告よりもユーザーの視聴意欲を損なうことが少ないため、幅広い用途に活用することができます。
バンパー広告
スキップ可否:スキップ不可
6秒の短い動画広告です。
短い動画であるため、視聴率が高いのが特徴です。
ユーザーの視聴意欲を損なうことなく、商品・サービスの認知拡大に効果的です。
アウトストリーム広告
スキップ可否:スキップ不可
アウトストリーム広告は、YouTubeのトップページや検索結果ページ、アプリの起動画面など、YouTube以外の場所に表示される広告です。
アウトストリーム広告は、YouTube以外の場所に表示される広告であるため、YouTubeを視聴していないユーザーにもリーチすることができます。
マストヘッド広告
スキップ可否:スキップ不可
YouTubeのトップページに表示される広告です。
マストヘッド広告は、YouTubeのトップページに表示される広告であるため、ユーザーの視聴意欲を高めやすいのが特徴です。
また、広告の長さは6秒から15秒と他の広告に比べても短いことが特徴です。
オーバーレイ広告
スキップ可否:スキップ不可
YouTubeの動画の再生画面の下部に表示される広告です。
動画の再生画面の下部に表示される広告であるため視聴率は低くなりますが、ユーザーの視聴意欲を損なうことなく、商品・サービスの訴求を行うことができます。
また、広告の長さは6秒から15秒と他の広告に比べても短いことが特徴です。
YouTubeショート広告
スキップ可否:スキップ不可
YouTubeショート(60秒以下の短い動画)に表示される広告です。
YouTubeショート専用に配信される広告であるため、YouTubeショートユーザーにリーチすることができます。
また、YouTubeショートは1分未満の短い動画であるため、ユーザーの視聴意欲を損なうことなく、商品・サービスの訴求を行うことができます。
YouTube広告の課金形態
YouTube広告の課金形態は、大きく分けて以下の3つがあります。
クリック課金
クリック課金は、広告をクリックしたユーザーに対して課金される方式です。
広告主は、広告のクリック単価を設定します。
ユーザーが広告をクリックすると、広告主はクリック単価に応じた金額を支払います。
広告に興味のあるユーザーがクリックしたときにだけ課金されるため、無駄なコストを省くことができます。
一方で、予想以上にクリック数が多いとコストがかさむ可能性があることも留意しておきましょう。
インプレッション課金
インプレッション課金は、広告が表示されたユーザーに対して課金される方式です。
広告主は、広告のインプレッション単価を設定します。
広告が1回表示されると、広告主はインプレッション単価に応じた金額を支払います。
表示回数に応じて課金されるため、動画の視聴中に流れるインストリーム広告やインフィード広告となりますが、スキップできない場合はユーザーにマイナスイメージを与えてしまう可能性があります。
動画視聴課金
動画視聴課金は、広告の動画が一定時間再生されたユーザーに対して課金される方式です。
広告主は、広告の動画視聴単価を設定します。
広告の動画がスキップされずに30秒再生されると、広告主は動画視聴単価に応じた金額を支払います。
広告に興味のないユーザーが30秒以内にスキップすると課金されないため、無駄なコストを省くことができます。
一方で、「30秒以上見てもらう」ということが前提条件となるため、動画のクオリティに左右されると言えるでしょう。
まとめ
YouTube広告は、高い視聴率やターゲティング精度、効果測定などのメリットがある一方、動画制作のコストやユーザーへのマイナスイメージの懸念などのデメリットもあります。
YouTube広告を効果的に活用するためには、自社の目的やターゲットに合わせて、広告の種類やターゲティングを適切に設定することが重要です。
また、動画のクオリティを高めることも、広告効果を高めるためには欠かせません。
本記事で紹介した内容を参考にYouTube広告を効果的に活用して、自社のマーケティングを成功に導きましょう。
リスティング広告チェックリストを無料配布中!
リスティング広告チェックリストをPDF形式で無料でダウンロードいただけます。広告代理店が教えるリスティング広告の基礎を使ってあなたのビジネスの集客アップにご活用ください。