ビジネス層にリーチできるLinkedIn広告は、BtoBマーケティングにおいて注目が高まっています。本記事では、LinkedIn広告の種類や費用体系、ターゲティング、入稿規定、始め方や配信手順までを詳しく解説。これから活用を検討する方に向けて、基本から実践までわかりやすく紹介します。
LinkedIn広告とは?
LinkedIn広告は、ビジネス職に居るユーザーへのターゲティング性の高さが特徴です。
そもそもLinkedInは、世界最大級のビジネス特化型SNSで、主にビジネスパーソン同士がキャリアや業務に関する情報を共有するプラットフォームです。ユーザーは自分の職歴・スキル・会社情報をプロフィールに掲載しており、人脈形成やビジネスの機会創出に活用されています。日本国内でもBtoB領域でのマーケティング手法として注目されています。
他のSNS広告とは違う!LinkedIn広告の特徴
LinkedIn広告は、他のSNS広告と比較して特にBtoB領域で強みを発揮する広告プラットフォームです。
実名制&職業ベースのBtoBターゲティングが可能
LinkedInは他のSNSとは異なり、ユーザーが実名登録を基本とし、職務経歴や業界・役職といった情報を詳細に入力しています。そのため、企業規模や職種、部門、役職といったビジネス属性での精密なターゲティングが可能です。
同じく実名制が基本であるFacebookとの違いとして、Facebookは趣味嗜好やライフイベントなどのパーソナルな情報をもとにしたターゲティングが強みである一方、LinkedInは職業・業務に直結した精度の高いセグメントが可能なため、BtoB向け広告においては圧倒的な強みを持ちます。
高品質なリード獲得に強い
ビジネス目的で利用されるプラットフォームであるため、BtoB商材や高単価サービスとの親和性が高く、コンバージョン率の高いリード獲得が期待できます。特にホワイトペーパーや資料請求、ウェビナー誘導との相性が良いです。
ビジネス系広告の違和感が少ない
LinkedInはビジネスに関連する情報収集・ネットワーキングが主目的のSNSのため、ビジネス関連の広告に対するユーザーの抵抗感が低く、クリック率やエンゲージメント率が他SNSより高くなる傾向があります。
LinkedIn広告の種類(出稿形式)
LinkedIn広告には主に3つの大分類があり、目的に応じて使い分けられる複数のフォーマットが存在します。このセクションでは、主な広告フォーマットとその特徴について紹介します。それぞれの入稿規定については、この後の「LinkedIn広告の入稿規定(文字数やサイズなど)」にて詳しく解説しています。
スポンサードコンテンツ広告
LinkedInのタイムライン(フィード)上に表示される広告で、特にモバイルとの親和性が高く、ブランド認知やリード獲得に効果的です。主なフォーマットは以下の通りです。
- シングル画像広告
- カルーセル画像広告
- 動画広告
- ドキュメント広告
- シングル求人広告
- イベント広告
- 会話型広告
シングル画像広告
1枚の画像とテキストで構成され、LinkedInフィード上に自然に表示されます。ブランド認知やウェブサイト誘導、リード獲得など幅広い目的に対応。
カルーセル画像広告
複数枚の画像をスライド形式で表示し、各カードごとにリンクや説明を設定可能。ストーリー性や複数サービス紹介に適しています。
動画広告
動画でサービスやブランドメッセージを訴求できる形式。視覚的なインパクトが強く、エンゲージメント率が高いのが特徴です。
ドキュメント広告
ホワイトペーパー、eBook、プレゼンテーションなどを配信可能。ユーザーはフィード上でドキュメントを閲覧でき、資料ダウンロード施策に向いています。
シングル求人広告
特定の職種の求人情報をフィード上に表示する形式。会社名や職種情報が明確に掲載され、ダイレクトな応募導線をつくれます。
イベント広告
オンライン・オフラインのイベント、ウェビナーなどの集客に特化した広告。イベントページへの誘導や参加登録を促す設計になっています。
会話型広告
選択肢付きのメッセージ形式で、ユーザーのアクションに応じて内容が分岐するインタラクティブな広告。エンゲージメント獲得やリード育成に有効です。
ダイナミック広告
デスクトップ画面のサイドバーに表示される広告です。モバイルやアプリには表示されません。主なフォーマットは以下の通りです。
- フォロワー広告
- スポットライト広告
- 求人広告
- テキスト広告
フォロワー広告
ターゲットユーザーに企業のLinkedInページのフォローを促す広告。ロゴやユーザーのプロフィール画像が表示され、パーソナライズ感が高いのが特徴です。
スポットライト広告
クリックすると指定のURL(ランディングページなど)に遷移するタイプの広告。ブランド認知やウェブサイト誘導などに使われます。
求人広告
閲覧ユーザーのプロフィール情報(職種、スキル、業種)に合わせて表示される求人広告。よりマッチ度の高い求職者へリーチできます。
テキスト広告
LinkedInの右側に表示されるシンプルな形式で、短いテキストと小さな画像のみ。少額から配信でき、認知施策やA/Bテストにも適しています。
メッセージ広告 (InMail)
ターゲットの受信箱に直接パーソナライズされたメッセージを届ける形式の広告です。開封率やクリック率が高く、ダイレクトなアプローチが可能です。
LinkedIn広告の費用体系と最低出稿金額
LinkedIn広告を始める際に気になるのが、費用体系や最低出稿額。このセクションでは、課金の基本ルールや、どのような要素が費用に影響するのかなどについて解説します。
オークション方式で費用が決定
LinkedIn広告は、オークション形式で配信されます。配信の際、ターゲットとなるユーザーがLinkedInにログインして広告枠が表示可能な状態になると、広告主同士でオークションが実行され、最も条件の良い広告が表示されます。
このときの”条件”とは、単純な入札金額だけではなく、広告の関連性(エンゲージメント率など)や広告主の設定したキャンペーン目標なども含まれます。関連性が高い広告は、比較的安価でも表示されやすくなります。
課金対象
LinkedIn広告では、オークション形式で広告枠を入札し、広告配信が決定します。主な課金対象は以下の通りです。
- CPC(クリック単価):広告がクリックされた場合に課金
- CPM(インプレッション単価):1,000回表示されるごとに課金
- CPV(動画視聴単価):動画の再生に対して課金
- メッセージ送信単価(InMail):メッセージが送信された数に対して課金
目的に応じて適切な課金モデルを選択することが重要です。
費用に影響する主な要素
以下の要素が、実際に支払う金額に大きく影響します。
- ターゲットオーディエンス:人気の高い職種や役職層をターゲティングしている場合、競争が激しくなり入札単価が上がります。
- 入札方法:
- 自動入札:成果を最大化するようにシステムが自動で入札を調整します。
- 手動入札:入札単価を自由に設定できますが、効果とのバランスが必要です。
- 単価上限入札(上限CPA):成果1件あたりの最大コストを設定することで、費用対効果をコントロールできます。
- キャンペーン目的:リード獲得、動画再生、ブランド認知など、目的によって選べる最適化目標や課金形式が異なります。
- 広告の関連性スコア:クリック率やエンゲージメント(いいね、シェア、コメントなど)により決定されます。スコアが高いほど、同じ入札額でも表示されやすく、結果的に費用が抑えられる可能性があります。
最低出稿額の目安
LinkedIn広告には、厳密な最低出稿金額の制限はありませんが、実務上は1日あたり約1,000円(約10ドル)以上の予算設定が推奨されるケースが多いです。キャンペーンの成果を安定的に得るためには、ある程度まとまった予算が必要です。
支払い方法
支払い方法は、クレジットカードまたは請求書発行に対応しています。ただし、請求書発行は一定の条件を満たしたビジネスマネージャーのみ利用できます。利用条件は以下のいずれかを満たす必要があります。
- ビジネスマネージャーに紐づいた広告アカウントが、過去1年間に2か月連続で3,000ドル以上の支出がある。
- すでにそのビジネスマネージャー内に、請求書払いを利用している広告アカウントが存在する。
利用資格がある場合は、LinkedInの「広告お支払いセンター」から請求書払いの申請が可能です。
参考:LinkdIn広告ヘルプ「LinkedInの広告費と価格設定について」、「LinkedIn広告のお支払い方法に関するよくある質問」
LinkedIn広告のオーディエンス属性ターゲティング一覧
LinkedIn広告では、他のSNSと比べて精度の高いBtoBターゲティングが可能です。以下では、LinkedInで設定できるターゲティング項目をカテゴリごとに整理し、それぞれどのような情報に基づいて広告配信できるのかを解説します。
ロケーション・言語
- ロケーション:ユーザーの現在の居住地や滞在場所(IPアドレスやプロフィール情報)に基づいてターゲティングが可能です。
- 言語:ユーザーが使用しているLinkedInのインターフェース言語に基づいて配信できます。多言語対応の広告展開にも活用されます。
会社に関する情報
LinkedInのプロフィールに登録されている勤務先情報や、LinkedInが保有する企業データをもとにターゲティングできます。
- 企業収益:前年度の推定年間収益に基づき、その範囲に該当する企業に勤めているユーザーへ広告を配信。
- 会社のフォロワー:自社のLinkedInページをフォローしているユーザーにリーチ。
- 会社の規模:従業員数(本人のみ、2~10人、11~50人、10,001人以上など)に基づいた分類。
- 会社カテゴリー:業界リスト・出版物・企業ランキングなどの外部データをもとに、市場セグメントごとにグループ化された企業単位でターゲティング可能。
- 会社名:特定企業に勤務するユーザーを指定可能。
- 会社成長率:総社員数の前年比増減や、場所・業種が同じ類似企業の推定データに基づき、成長中の企業に勤めるユーザーにリーチ。
- 業種:企業の業種(IT、教育、医療など)に基づいてセグメント化。
- 社員のつながり:社員数が500名以上の企業を対象に、その企業または系列会社の社員とつながっているユーザーに広告配信が可能。
統計データに基づく属性
LinkedInに登録されたユーザーのプロフィール情報から、以下のような基本属性でターゲティングできます。
- 年齢:ユーザーの学歴や職歴情報から推定された年齢帯。
- 性別:プロフィール名や入力内容から統計的に推定。
学歴に関する情報
LinkedInの学歴欄をもとに、教育背景に応じたターゲティングが可能です。
- 出身校:大学名や高校名など、指定の教育機関出身者にリーチ。
- 学位:学士、修士、博士などの取得学位に基づくターゲティング。
- 専攻:ビジネス、エンジニアリング、マーケティングなど、学んだ分野に応じて配信。
職歴・スキルに関する情報
ユーザーの現在または過去の職務情報から、職種や経験年数、スキルベースのターゲティングが可能です。
- スキル:ユーザーが保有するスキル(SEO、プロジェクト管理、Javaなど)に基づく配信。
- ポジション:ユーザーが務める会社でのポジション・役割(マーケター、営業、デザイナーなど)に基づいて絞り込み。
- 社会人経験年数:卒業年と職歴から算出されたビジネス経験年数。
- 職務タイプ:類似の業務内容を持つユーザー(例:マーケティング職、営業職など)を対象にした分類。
- 職務レベル:エントリーレベル、マネージャー、ディレクター、CXOなど役職レベルによるターゲティング。
関心・行動データに基づくターゲティング
LinkedIn内での行動や参加グループなどから、ユーザーの関心や特徴に基づいたターゲティングも可能です。
- グループ:特定のLinkedInグループに所属しているユーザーにリーチ。
- メンバーの特徴:ビジネスに関連する働き方やライフイベントに基づいてターゲティング(例:教育に関心があるユーザー、キャリアチェンジを考えている人など)。
- メンバーの関心:ユーザーの閲覧傾向やフォロー企業から、ビジネスに関連する興味関心を推定しターゲティング。
その他のターゲティング手法
LinkedIn広告では、以下のようなオーディエンス拡張・再利用も可能です。
- リターゲティング配信:自社サイトを訪問したユーザーや、広告へのエンゲージメントがあったユーザーに再配信。
- 類似配信(Lookalike Audience):既存の顧客やコンバージョンユーザーと似た特徴を持つ新規ユーザーに配信。
- 予測配信(Predictive Audiences):コンバージョンの可能性が高いユーザーからなるオーディエンスを作成し、広告配信。
- 会社や連絡先リスト・サードパーティシステムのリスト配信:自社の保有する顧客リストやCメールアドレスなどをアップロードして、該当ユーザーに配信可能。
LinkedIn広告の始め方【アカウント開設から広告配信までの流れ】
LinkedIn広告は初めてでも数ステップで始められます。このセクションでは、アカウント開設から広告配信までの流れを紹介します。
前提:会社ページの作成
LinkedIn広告を出稿するには、まず会社(ビジネス)ページの作成が必要です。広告アカウントと紐づけることで、企業として広告を配信できるようになります。
作成手順
1:LinkedInにログインし、トップページ右上のアイコンをクリック。
2:「会社ページを作成」を選択。
3:作成するページのタイプを選びます(会社・プロモーションページ・教育機関)。
4:[ページのアイデンティティ]、[会社または機関の詳細]、[プロフィールの詳細] の各情報を入力します。
5:「ページを作成」をクリックし、[ページの作成を開始しましょう。] で完成させます。
作成後は、会社概要やバナー画像、サービス、従業員などの情報を追加してプロフィールを充実させておくと、広告だけでなくオーガニックの訪問でも信頼感が高まります。
1. LinkedIn広告アカウントの開設
1:LinkedInの会社ページにログインし、画面上部の「広告」を選択します。
2:広告アカウントが未作成の場合は「広告アカウントを作成」をクリックし、アカウント名・通貨を入力して開設します。
2. キャンペーングループの作成
1:管理画面から「作成」→「キャンペーングループ」ボタンをクリック。
2:名前を設定し、目的の選択画面で「認知度」「関心度」「コンバージョン」いずれかのカテゴリから該当する目標を選びます(例:ウェブサイト訪問、リード獲得など)。
3:予算とスケジュールを設定し、作成します。
3. オーディエンスの設定
1:作成したキャンペーングループの中から、作成したいグループの[+キャンペーン]をクリック。
2:キャンペーン名、オーディエンス(ターゲティング)を設定します。
4. 広告フォーマットの設定
1:「広告フォーマット」の選択肢から目的に合った形式(例:シングル画像広告、動画広告、カルーセル広告など)を選びます。
2:「広告を新規作成」では次の情報を入力します。※広告フォーマットにより異なります
・広告名、説明文、リンクURL
・画像や動画などのクリエイティブ
・コールトゥアクション(CTA)ボタン
5. 予算と入札の設定
1:「予算&スケジュール」セクションで、「1日の予算」または「通算予算」を選択し、掲載スケジュール(期間)を設定します。
2:入札戦略として「自動入札(推奨)」または「手動入札」を選びます。
運用初心者はまずは自動入札から始め、効果測定しながらより詳細にコントロールできる手動入札に切り替えるのも有効です。
3:「予測結果」でターゲティングオーディエンスの規模や想定インプレッションなどを確認します。
ここで、オーディエンスを絞り過ぎてリーチ数が極端に少なすぎていないか、一方オーディエンスがあまりにも広すぎないか等を確認し、適宜調整しましょう。
6. 支払い情報の入力と配信開始
1:広告作成後、画面右上の歯車マークから「お支払いセンター」をクリックし、クレジットカード情報を入力します。
2:支払い情報を確定し、配信準備はすべて完了です!審査通過後、設定したスケジュールに沿って広告が配信されます。
LinkedIn広告の入稿規定(文字数や画像サイズなど)
LinkedIn広告では、掲載フォーマットに応じて推奨される文字数や画像サイズ、仕様が定められています。適切でない場合、表示崩れや審査落ちの原因になることもありますので、入稿前にしっかりと理解しておきましょう。
まずは、スポンサードコンテンツ広告の以下7種類です。
シングル画像広告
シングル画像広告は、シンプルで訴求力の高いビジュアルを配置することが重要です。テキストの比率が高すぎると視認性が落ちるため、画像内テキストは控えめに。
シングル画像広告は、縦長のアスペクト比が推奨されています。下記の要件をチェックし、画像を用意しましょう。
項目 | 仕様 |
ファイル形式 | JPG、PNG、GIF※アニメーションGIFは250フレーム以下に制限あり |
ファイルサイズ | 最大5MB |
画像サイズ | 最大: 7680 x 4320ピクセル※幅が401ピクセル未満の場合はサムネイル画像として表示される |
画像のアスペクト比 | アスペクト比 = 幅 ÷ 高さ例:4:3の場合 → 4 ÷ 3 = 1.33(=1.33:1) |
横長(1.91:1)※推奨 | 最小: 640 x 360ピクセル最大: 7680 x 4320ピクセル |
正方形(1:1) | 最小: 360 x 360ピクセル最大: 4320 x 4320ピクセル |
縦長(4:5)※推奨 | 最小: 360 x 640ピクセル最大: 2430 x 4320ピクセル |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「シングル画像広告の広告仕様」
カルーセル広告
カルーセル広告は、複数の特徴やストーリーを段階的に伝えたい場合に有効です。すべてのカードに統一感のあるデザインを心がけましょう。
項目 | 仕様 |
広告名 | 最大255文字 |
紹介テキスト | 推奨:150文字以内(最大255文字) |
カード数 | 2~10枚 |
画像ファイル容量 | 最大10MB |
画像サイズ(最大) | 4320 x 4320ピクセル |
画像サイズ(推奨) | 1080 x 1080ピクセル(アスペクト比 1:1) |
表示サイズ | 312 x 312ピクセルに調整される |
対応ファイル形式 | JPG、PNG、GIF(※アニメーション不可) |
画像カードのヘッドラインテキスト | 最大2行まで(すべて表示するには) |
リンク先URL | 最大2,000文字※「http://」または「https://」で始める必要あり |
リンク先URL誘導文の文字数制限 | 最大45文字 |
リード獲得フォームCTAの文字数制限 | 最大45文字 |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「カルーセル広告の広告仕様について」
動画広告
動画広告では、視認性を保つため、冒頭5秒以内にメッセージやブランドロゴを入れることが効果的です。推奨される仕様は下記の通りです。
形式 | アスペクト比(数値) | 最小サイズ | 最大サイズ |
横長 | 16:9(1.78) | 640 x 360ピクセル | 1920 x 1080ピクセル |
正方形 | 1:1 | 360 x 360ピクセル | 1920 x 1920ピクセル |
縦長(推奨) | 4:5(0.80) | 360 x 450ピクセル | 1080 x 1350ピクセル |
縦長 | 9:16(0.56) | 360 x 640ピクセル | 1080 x 1920ピクセル |
また、動画の長さやファイルサイズなど、その他の動画の技術仕様については下記をご参考ください。
仕様項目 | 要件 |
長さ | 3秒 ~ 30分(推奨:15~30秒) |
ファイルサイズ | 75KB ~ 500MB |
ファイル形式 | MP4 |
コーデック形式 | H.264 または VP8 |
フレームレート | 30FPS未満 |
オーディオ形式 | AAC または MPEG4 |
オーディオサイズ | 64kHz未満 |
字幕 | SRT形式(テキストのみ、カスタム書式設定は非対応) |
動画サムネイル(任意) | ファイル形式:JPG または PNG容量:最大2MB※動画と同じアスペクト比・解像度であること |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「動画広告の広告仕様」
ドキュメント広告
ドキュメント広告ではユーザーがダウンロードできるドキュメントを用意する必要があります。ドキュメントの仕様は以下の通りです。
項目 | 仕様 |
ファイルサイズ | 最大100MB、最大300ページ |
ファイル数 | 最大5ファイルをアップロード可能 |
文字数制限 | 最大100万文字 |
対応ファイル形式 | PPT、PPTX、DOC、DOCX、PDF※リード獲得用ドキュメント広告はPDFのみ対応 |
動画・アニメーション | 非対応(静止画像として表示) |
ハイパーリンク | ドキュメントをダウンロードした場合のみクリック可能※安全性の確認が必要 |
PDFに関する注意点 | ・複数レイヤーのPDFはフラット化または結合が必要・ページサイズは統一すること |
広告フィールドの仕様は以下の通りです。
広告フィールド | 仕様 |
広告名(任意) | 最大255文字 |
紹介文 | 推奨150文字以内(最大600文字)※法的文言は必ず記載※URLが23文字超の場合は短縮リンクに変換される |
ヘッドライン | 推奨70文字以内(最大200文字)※デフォルトではファイル名が反映される※表示位置はデバイスやフォントによって異なる可能性がある |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「ドキュメント広告の広告仕様」
シングル求人広告
フィールド | 仕様 |
この広告に名前を付ける(オプション) | 広告に名前を付けるには、最大255文字まで使用可能 |
紹介文 | 切り捨てを避けるには最大150文字の使用を推奨(デスクトップでは最大600文字)・URLが23文字を超える場合、短縮リンクに変換される・法的に必要な文言はすべて紹介文に記載する必要あり |
求人 | ・求人情報のURLで検索し、LinkedInの求人広告にリンク可能・キーワード検索により、広告アカウントに関連付けられたLinkedInページの求人情報を見つけることも可能 |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「シングル求人広告の広告仕様」
イベント広告
フィールド | 仕様 |
この広告に名前を付ける(省略可) | 広告に名前を付けるには、最大255文字まで使用可能 |
紹介テキスト(オプション) | 最大600文字までの導入テキストを追加可能※イベント前・中・後で同一の紹介テキストが使用されるため、すべてのステージに関連する内容が推奨される※別々に管理したい場合は、クラシックイベント広告キャンペーンを3つ作成するか、紹介テキストを省略することが推奨される |
広告画像(オプション) | イベント広告用の画像を新規にアップロードするか、メディアライブラリから既存の画像を選択可能※イベントのカバー画像ではなく、選択画像が表示される |
動画プレビュー(オプション) | 登録前に30秒間のライブストリームまたは録画のプレビュー再生が可能 |
LinkedInイベントURL | LinkedInイベントのURLを追加 |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「イベント広告の広告仕様について」
会話型広告
セクション | 仕様 |
広告に名前を付ける | 最大255文字(スペース・句読点含む) |
送信者 | 利用可能な送信者から選択または追加 |
件名 | 最大60文字。短くインパクトのある文が推奨される |
バナークリエイティブ(オプション) | サイズ:最大300×250px(デスクトップのみ)形式:JPG/PNG容量:最大2MB |
カスタムフッター・利用規約(オプション) | 最大20,000文字 |
紹介メッセージ | 最大8,000文字(絵文字最大10個)書式:簡潔な会話形式が推奨マクロ機能対応500文字以内推奨(高エンゲージメント) |
画像の追加(オプション) | JPG/PNG形式、最大5MB(モバイルで表示が異なる可能性あり) |
CTAボタンのテキスト | 最大25文字 |
CTAボタン数 | 1メッセージあたり最大5個、1スレッドあたり最大50個※「関心なし」は必須ボタンとして含まれる |
CTAボタンの動作 | 固定表示は段階的に導入中(iOS未対応) |
メッセージ | 最大8,000文字(絵文字最大10個/レイヤー)書式:簡潔な会話形式が推奨マクロ・サンプルメッセージあり500文字以内推奨 |
リンク先URL | 最大2,000文字。「http://」または「https://」で始める必要あり※特殊文字使用時はURLエンコード推奨※URLパラメータに引用符は使わない |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「会話型広告の広告仕様」
続いて、ダイナミック広告の入稿規定です。
フォロワー広告
項目 | 仕様 |
広告の説明(画像の上) | 提案文またはカスタムテキスト(自動翻訳されるのは提案文のみ)最大70文字(スペース含む) |
広告ヘッドライン(画像の下) | 提案文またはカスタムテキスト(自動翻訳されるのは提案文のみ)最大50文字(スペース含む) |
広告名(省略可) | 個別広告の名称設定用最大255文字(スペース含む) |
会社名 | 組織名として表示される最大25文字(スペース含む) |
広告画像 | .jpg または .png形式最小サイズ:100×100px※小さいロゴは画質劣化、大きいロゴは縮小表示※正方形でないロゴも自動リサイズされる |
CTA(コールトゥアクション) | 以下3種類から選択(事前設定済)・[会社ページに移動](デフォルト)・[求人に移動]・[カルチャーページに移動] ※非フォロワーには[フォロー]ボタンが表示される |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「ダイナミック広告フォロワーフォーマットの広告仕様について」
スポットライト広告
項目 | 仕様 |
広告の説明(画像の上) | 最大70文字(スペース含む)※自動翻訳なし |
広告見出し(画像の下) | 最大50文字(スペース含む)※自動翻訳なし |
広告名(省略可) | 最大255文字(スペース含む) |
会社名 | 最大25文字(スペース含む)※ロゴにカーソルを合わせると表示 |
会社の画像 | JPGまたはPNG最小サイズ:100×100px※小さすぎると画質低下、大きいロゴは縮小、非正方形ロゴは自動リサイズ |
CTAボタンのテキスト | 最大18文字(スペース含む) |
ランディングページ | 第三者トラッキングURL対応(トラッキングパラメータまたはリダイレクトの使用が可能) |
カスタム背景画像(オプション) | サイズ:300×250px、容量:2MB以下※この形式では広告の説明とプロフィール画像が削除される※広告内の空白部分は276×148px |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「ダイナミック広告スポットライトフォーマット – 広告仕様」
求人広告
項目 | 仕様 |
会社名 | 最大25文字(スペース含む) |
ロゴ | 推奨最小サイズ:100×100ピクセル(JPG/PNG)※小さすぎるとパフォーマンス低下、大きいロゴは縮小表示、正方形でないロゴは自動調整 |
広告名(オプション) | 最大255文字(スペース含む) |
広告ヘッドライン | 提案文を選ぶか、カスタムテキストを入力(最大70文字) |
CTAボタンのラベル | 提案文またはカスタムテキスト(最大44文字)※提案文は自動翻訳対応、カスタムテキストは翻訳されない※「Picture Yourself広告」「求人ページ」では自動化、「おすすめの求人広告」ではカスタマイズ可能 |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「ダイナミック広告スポットライトフォーマット – 広告仕様」
テキスト広告
項目 | 仕様 |
広告画像 | 100×100ピクセル、2MB以下、JPGまたはPNG形式 |
広告名(オプション) | 最大255文字(スペース含む) |
広告ヘッドライン | 最大25文字(スペース含む) |
広告の説明 | 最大75文字(スペース含む) |
リンク先URL | 「http://」または「https://」で始まる形式最大500文字 |
表示サイズ | 300×250、700×17、160×600、728×90、496 x 80 |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「テキスト広告 – 広告仕様」
メッセージ広告(InMail)内のバナー
メッセージ広告に添えるバナー広告は、クリック誘導の補助要素として活用できます。明確なCTAを入れると反応率が高くなります。
項目 | 仕様 |
サイズ | 最大 300 x 250ピクセル |
表示対象 | デスクトップのみ |
ファイル形式 | JPG、GIF(※動画不可)、PNG(※Flash不可) |
ファイル容量 | 最大2MB |
参考:LinkdIn広告ヘルプ「メッセージ広告の広告仕様」
LinkedIn広告出稿時の注意点
LinkedIn広告は高精度なターゲティングが魅力ですが、成果を出すにはいくつかの注意点もあります。代表的な落とし穴を3点紹介します。
配信先のボリュームに注意
ターゲティング精度が高い反面、条件を絞り込みすぎるとリーチ数が極端に少なくなることがあります。適度な絞り込みで配信母数を確保することが重要です。
クリック単価が比較的高め
LinkedIn広告はFacebook広告などに比べるとCPCが高くなる傾向があります。そのため、コンバージョン単価(CPA)や獲得単価を意識した設計・運用が必要です。
クリエイティブの最適化
BtoB向けとはいえ、訴求力の高いビジュアルや見出しがあるかどうかで成果は大きく変わります。配信中も定期的にクリエイティブを見直し、A/Bテストを繰り返すことが肝要です。
まとめ
LinkedIn広告は、職種や企業属性など細かな条件でターゲティングできるBtoB向け広告プラットフォームです。他のSNS広告に比べ、リードの質が高く、意思決定層にリーチしやすいという特徴があります。
この記事で紹介し費用体系・始め方・入稿規定・注意点などを参考に、ぜひBtoB商材でのWeb広告施策にLinkedIn広告を取り入れてみてはいかがでしょうか?まずは少額の出稿から始め、クリエイティブやターゲットの調整を重ねながら最適化していくのがおすすめです。

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