オフラインコンバージョンの計測方法

  • Web広告

公開日:2024/01/19

更新日:2024/01/26

オンライン広告業界では、データを活用して適切なターゲティングや効果測定を行うことが重要です。

オフラインコンバージョンという概念もまた、効果測定に役立つ要素の一つです。

この記事では、オフラインコンバージョンの定義、種類、メリット、計測方法について解説します。

オフラインコンバージョンとは

オフラインコンバージョンとは、オンライン広告活動が引き金となって、実店舗や電話などオフラインで行われる成果を指します。

オンラインコンバージョンがウェブサイト上での購入や問い合わせなどをカウントするのに対して、オフラインコンバージョンはオンライン広告の影響をオフラインの成果につなげる指標として利用されます。

オフラインコンバージョンの計測は、オンライン広告の全体的な効果を評価する際に重要な役割を果たします。

オフラインコンバージョンの種類

オフラインコンバージョンにはいくつかの種類があります。

主なものには以下のようなものが挙げられます。

1.店舗来店:

オンライン広告を見たユーザーが実際に店舗を訪れること。この指標は、広告がどれだけ店舗への来客数に寄与しているかを示します。また、来店者の属性や行動パターンについても分析することができます。

2.電話問い合わせ

オンライン広告を見たユーザーが電話で問い合わせや予約を行うこと。この指標は、広告がどれだけ電話問い合わせや予約に寄与しているかを示します。また、電話をかけた顧客の属性やニーズについても把握することができます。

3.オフラインでの商品購入

オンライン広告を見たユーザーが実店舗で商品を購入すること。この指標は、広告がどれだけ実際の売上に寄与しているかを示します。また、購入者の属性や購入傾向についても分析することができます。
ただし、実店舗の購入コンバージョンはオンラインコンバージョンとオフラインコンバージョンを紐つけにくく、計測しづらい点があります。そのため、実店舗での購入をコンバージョンポイントとするのではなく、来店や電話時のコンバージョンポイントとして設定するのが一般的です。

オフラインコンバージョンを計測するメリット

オフラインコンバージョンを計測すると、以下のようなメリットがあります。

1.広告効果の正確な把握:

オンラインコンバージョンだけでなく、オフラインコンバージョンも計測することで、広告効果をより正確に把握することができます。これにより、広告の配信やターゲティングの最適化が可能となります。

2.広告戦略の最適化

オフラインコンバージョンのデータをもとに、広告戦略を最適化し、より効果的なマーケティング活動を展開することが可能です。例えば、どの広告がオフラインでの成果につながりやすいか、どのターゲット層がオフラインでの行動に移りやすいかなどの情報を活用して、広告戦略を見直すことができます。

3.ROI向上

オフラインコンバージョンの計測により、広告費用対効果(ROI)が向上し、より効果的な広告投資が可能になります。オフラインコンバージョンのデータを活用することで、効果の少ない広告やターゲット層を見直し、コストを削減することができます。

計測方法について

オフラインコンバージョンを計測するためには、以下のような方法があります。

1.位置情報の利用

Googleロケーション履歴に基づいて、広告を見たユーザーあるいはクリックしたユーザーが来店した際に自動で計測されます。ただし、この計測はロケーション履歴に依存するため、精度がそこまで高くないです。そのため、あくまで推定値となる点に注意が必要です。

2.クリックIDの活用

Google広告やYahoo!広告、それからMicrosoft広告の場合、広告からウェブサイトへのアクセスに繋がったすべてのクリックに、媒体側が固有のIDを発行し、クリックIDとして付与されます。クリックに起因するオフラインコンバージョンをトラッキングするには、広告をクリックしたユーザーから収集した顧客情報と一緒にこのIDを保存しておき、オフラインにてコンバージョンした際の詳細情報を媒体管理画面にインポートすることで計測が可能となります。メリットとしては位置情報を利用した来店コンバージョンよりも精度が高いという点です。ただし、インポートをする作業は手動のため工数がかかってしまう点がデメリットです。

3.クーポンコードの利用

オンライン広告に特定のクーポンコードを表示し、そのコードが店舗で利用された回数を計測します。これにより、オンライン広告がオフラインでの購入にどれだけ影響を与えているかを把握することができます。また、クーポンを利用した顧客の属性や購入傾向についても分析が可能です。

4.電話トラッキング

電話番号を広告に表示し、その番号経由での問い合わせや予約を計測します。これにより、オンライン広告が電話問い合わせにどれだけ寄与しているかを評価することができます。さらに、電話をかけた顧客の属性や問い合わせ内容についても把握できます。

まとめ

オフラインコンバージョンは、オンライン広告活動の成果をオフラインの世界にも広げる重要な指標です。

オフラインコンバージョンを計測することで、広告効果の正確な把握や戦略の最適化が可能となり、最終的にはROIの向上につながります。

GPSデータの活用やクーポンコード、電話トラッキングなど、さまざまな方法を用いてオフラインコンバージョンを計測し、効果的なマーケティング戦略を構築しましょう。

また、オフラインコンバージョンを計測する際には、プライバシーの問題も考慮する必要があります。

例えば、GPSデータを活用する際には、ユーザーの同意を得てから情報を収集することが重要です。

同様に、電話トラッキングやPOSデータの活用にも、個人情報保護法やGDPRなどの法律や規制に従って適切に対応することが求められます。

最後に、オフラインコンバージョンの計測は、オンライン広告だけでなく、オムニチャネル戦略やデジタルトランスフォーメーション(DX)においても重要な役割を果たします。

オンラインとオフラインの世界をつなぐ効果的な広告戦略を構築することで、企業は競争力を高め、顧客満足度を向上させることができます。

オフラインコンバージョンの計測方法を理解し、マーケティング戦略に活用してみてはいかがでしょうか。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://twitter.com/Mktg_Plus_One

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