アドレサブル広告とは?重要性や対応媒体、配信手順を解説

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公開日:2024/06/28

更新日:2024/06/28

近年、Cookie規制や個人情報保護法の改正などによって、従来までのマーケティング手法を利用できないケースも増えてきました。

そのため、Cookieに依存しないアドレサブル広告の運用を検討している企業も増えているでしょう。

本記事では、アドレサブル広告の概要や重要性、対応している媒体などを解説します。

効果的な広告運用を目指している場合は、ぜひ参考にしてください。

アドレサブル広告とは?

アドレサブル広告とは、企業が保有する顧客情報を活用して、特定のユーザーに対して広告を配信する手法です。

また、CRM広告配信とも呼ばれています。

企業は自社の顧客データベースから、購買履歴や行動履歴などの情報を抽出し、それに基づいて広告の配信対象を絞り込みます。

アドレサブル広告の重要性

アドレサブル広告は、個人情報保護の観点からも注目されています。

従来の広告では、Cookieなどのトラッキング技術に頼っていましたが、最近ではプライバシー保護の観点から、その使用が制限されつつあります。

一方、アドレサブル広告では、企業が保有する自社データを活用するため、プライバシーへの配慮が可能になります。

そのため、アドレサブル広告の運用は、近年の広告事情にも対応できる点で重要度が増しているでしょう。

アドレサブル広告に対応している媒体

ここからは、アドレサブル広告に対応している媒体を紹介します。

今回は5つの媒体を取り上げています。

Googleカスタマーマッチ広告

Googleカスタマーマッチ広告は、アドレサブル広告の代表的な手法の1つです。

企業が保有する顧客データを活用して、より関心の高い層にターゲティングできるのが大きな特徴です。

Googleカスタマーマッチ広告のメリットとしては、既存顧客への効果的なリマーケティングが可能な点です。

顧客の購買履歴や行動データを活用して、関心の高い層にきめ細かく広告を配信できるのです。

また、新規顧客の開拓にも活用できるでしょう。

休眠中の顧客にアプローチしたり、価値の高い顧客層を狙ったりできます。

一方で、Googleカスタマーマッチ広告には注意点もあります。

たとえば、利用条件として過去の支払いで問題がない点が挙げられます。他にもポリシーを遵守してきた実績なども利用条件の1つです。

カスタムオーディエンス広告(Facebook・Instagram)

カスタムオーディエンス広告は、FacebookやInstagramで企業が保有する顧客データを活用して広告配信ができる手法です

カスタムオーディエンス広告の大きな特徴は、既存の顧客に対して効果的にアプローチできることです。

企業が保有する顧客の電子メールアドレスなどを活用して、関心の高い層にきめ細かく広告の配信ができます。

また、カスタムオーディエンス広告には、新規顧客の開拓にも活用できるメリットがあります。

既存顧客と似た属性や行動パターンを持つ層を「類似オーディエンス」として抽出し、新規顧客の開拓に役立てられるのです。

一方で、カスタムオーディエンス広告を活用する際は、個人情報保護に十分注意する必要があります。

顧客データの管理には細心の注意を払い、プライバシーを侵害することのないよう適切な運用が求められます。

Yahoo!ディスプレイ広告

Yahoo!ディスプレイ広告は、Yahoo!JAPANのサイトやアプリ、提携サイトに広告を掲載できる機能で、豊富な広告フォーマットから選択できるのが特徴です。

Yahoo! JAPANの持つ大規模なユーザー層にアプローチできる点がメリットです。

幅広い年齢層の利用者がいるため、企業にとって魅力的な広告媒体といえるでしょう。

また、リターゲティング広告との相性もよく、既存顧客への効果的なアプローチが期待できます。

一方で検索連動型のリスティング広告に比べ、成果につながりにくい傾向にあります。

そのため、広告の効果測定と改善を繰り返し、最適化していくことが重要です。

LINE広告

LINE広告は、多くのLINEユーザーにリーチできる点が魅力です。

また、ターゲティング機能が非常に高度で性別、年齢、居住地域、興味関心など、細かい条件で広告配信が可能です。

さらに、動画や画像、リッチメニューなど、多彩な広告フォーマットから選べます。

一方で、LINE広告の審査は出稿できないジャンルなどが厳しく設けられています。

広告クリエイティブの制作では、掲載条件を満たせるように細心の注意を払いましょう。

テイラードオーディエンス広告

テイラードオーディエンス広告は、X(旧Twitter)で広告が配信できる媒体です。

過去の広告行動から、企業にとって最適なユーザー層を特定できます。

メリットとしては、ターゲティングの精度が高いことが挙げられます。

性別、年齢、地域、興味関心など、細かい条件で絞り込めるので、最適なユーザーに効果的にアプローチできるでしょう。

一方で、注意点としてはテイラードオーディエンスの設定が複雑なことが挙げられます。

また、過去の広告データがない場合は、利用できないケースも考えられます。

アドレサブル広告の配信手順

アドレサブル広告の一般的な配信手順を紹介します。

初めに自社のCRMデータを活用して、広告配信の対象となる顧客層を特定してください。

性別、年齢、地域、購買履歴など、詳細な属性情報を基にターゲティングを行います。

次に特定したターゲットに合わせて、広告の内容や訴求ポイントを設計しましょう。

既存顧客への訴求なら、過去の購買行動に合わせた商品提案が効果的です。

新規顧客獲得なら、商品やサービスを魅力的にアピールするのがよいでしょう。

そして、配信先の媒体を選定します。先に紹介したアドレサブル広告に対応した媒体を活用してください。

それらの媒体では、企業が保有する顧客データを基に、ターゲットに向けて広告を配信できます。

最後に、配信結果を分析し、ターゲティングや広告クリエイティブの改善につなげていきましょう。

顧客の反応を見ながら、より効果的な広告配信を目指してください。

まとめ

アドレサブル広告は、企業が保有する顧客データを活用して、より効果的な広告配信を実現する手法です。

従来のCookieベースの広告配信が制限されるなかで注目を集めている広告です。

企業はアドレサブル広告を通じて、既存顧客への効果的なアプローチや新規顧客の獲得が期待できるでしょう。

ぜひ、アドレサブル広告の活用を検討してみてください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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