【2025年7月号】主要Web広告媒体のアップデートまとめ

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公開日:2025/07/01

更新日:2025/07/01

“Monthly Media Update” は、Web広告やSNSなど、各媒体の直近のアップデート情報や仕様変更をまとめてお届けする月刊シリーズです。

2025年7月号の今月は、Google、Meta、X、TikTok などを中心に、見逃せないアップデート情報をピックアップしています。広告運用担当者が押さえておくべきポイントを簡潔にまとめていますので、ぜひご活用ください。

【X広告】ハッシュタグの使用が不可に

X広告において、2025年6月に重要な仕様変更が実施されました。この変更により、広告クリエイティブ内でハッシュタグが使用できなくなり、ハッシュタグを含むX広告の配信が不可となりました。また、ブランド絵文字・ブランドアニメーションやブランドいいねなどのブランド機能については、通常の投稿上では表示されますが、広告としての配信・使用ができなくなります。

主なポイント

  • 現在配信中の広告にハッシュタグが含まれている場合、速やかな対応が必要
  • ハッシュタグを削除した新しい広告クリエイティブへの差し替えを実施
  • 既存のハッシュタグ戦略の見直しが必要

この変更は既存の広告運用戦略に大きな影響を与える可能性があります。すでに対応に追われている運用担当者の方も多いかと思いますが、特にハッシュタグを活用してトレンドに乗った訴求を行っていた広告主は、代替となる訴求方法の検討が急務となります。

【Google検索広告】AI Max実装開始

Google検索広告に革新的な新機能「AI Max」が2025年6月より実装されました。この機能はAIを活用し、検索広告のパフォーマンスを大幅に向上させることを目的としています。

主な機能

  • 検索クエリとの高精度マッチング機能
  • 広告見出しや説明文の自動最適化(自動生成アセット)
  • ランディングページURLの自動拡張機能

AI Maxの導入により、より関連性の高い広告配信が可能となり、クリック率やコンバージョン率の向上が見込まれます。実際に、GoogleによるAI Maxを有効化した検索キャンペーンにおいて、コンバージョン単価を13%削減しながら、リード獲得数が16%増加との事例も公表されています。

注意点

AI Maxを導入したからといって放置せず、定期的な検証と改善を重ね、より高いパフォーマンス向上を目指すことには変わりありません。従来の手動調整との兼ね合いを慎重に検討する必要があるでしょう。

【Google検索広告】下部広告のオークションにも参加可能に

Google検索結果ページにおける広告表示の仕組みに変更が加えられました。従来は一つの広告主につき上部または下部のいずれか一箇所にのみ広告が表示されていましたが、この制限が緩和されました。

変更点

  • 検索結果上部に広告を出稿している広告主も、下部広告枠のオークションに参加可能
  • 同一広告主の異なる広告が上部・下部両方に表示される可能性
  • 広告の露出機会が実質的に拡大

この変更により、広告のクリック機会とコンバージョン獲得チャンスの増加が見込まれます。特に競合が激しいキーワードでの露出強化が期待できます。広告主側での設定等は特に必要ありません。

【YDA】「コンバージョン価値最大化」が正式リリース

Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)において、2025年2月からβ版として提供されていた「コンバージョン価値最大化」機能が2025年6月に正式リリースされました。コンバージョン価値最大化は、コンバージョン数ではなく「コンバージョン価値」を重視した自動入札調整です。

複数価格帯の商品を扱うキャンペーンなどで、売上高や広告費用対効果(ROAS)の改善が期待できます。特にECサイトや高額商品を扱う広告主にとって有効な機能と言えるでしょう。正式リリースにあたり、β版からの機能変更等はありません。

参考:Yahoo!広告「入札戦略「コンバージョン価値の最大化」の提供開始(β版)」

【Meta広告】Threadsアカウント無しでも配信可能に

2025年4月より、Meta広告を通じてThreadsにも広告が配信できるようになりました。従来はThreadsアカウントがない場合は配信不可でしたが、Threadsアカウントが無い広告主でもThreads面への配信が可能になりました。この変更は、7月7日までに順次適用予定となっています。

変更点

  • Threadsアカウントを保有していない広告主も配信対象に
  • 手動でThreads面を選択、またはAdvantage+ Placementを利用している場合に適用
  • Instagramプロフィールが自動的にThreads面のアイコン・プロフィール名に設定

新しいオーディエンスへのリーチ拡大が期待できる一方、Threads特有のユーザー行動や文化を理解した広告戦略の策定が重要です。

【Meta広告】「バリュー最適化」がアップデート

Meta広告の機能である「バリュー最適化」に関して、2025年6月にアップデートが実施されました。そもそもバリュー最適化とは、Meta広告の入札戦略オプションの1つで、従来の「コンバージョン数重視」から「コンバージョン価値重視」の配信手法です。

アップデート内容

  • 購入金額ベースのROAS最適化の精度向上
  • 「売上金額」での最適化に加え、「利益」での最適化が可能に
  • 「購入」イベントでの最適化に加え、「購入以外」の様々なイベントでの最適化が可能に

Meta公式によると、平均12%のROAS向上を実現するとの結果も出ています。単純な件数増加ではなく、事業成果に直結する価値の高いコンバージョン獲得により、ROI(投資収益率)の大幅な改善が期待できます。まだテスト段階のものもありますが、順次展開予定です。

TikTok Shopが6月末から本格始動

2025年6月末、TikTokの新機能「TikTok Shop」が日本市場で本格的にサービス開始されました。TikTok Shopは従来のSNSとは一線を画す、統合型コマース体験を提供するプラットフォームとなりそうです。

主な機能

  • ライブコマース:リアルタイム配信による商品紹介・販売
  • プロダクトショーケース:プロフィール上にショップページを表示できる機能
  • 買い物カート付きショート動画:ショート動画に商品タグを設定可能
  • ショップタブ:アプリ内にショッピング専用のタブが表示
  • アフィリエイトプログラム:クリエイターとブランドをつなぐアフィリエイト機能

TikTokアプリ内で商品の検索から決済完了までを一貫して行えるため、従来のECサイトへの誘導と比較して大幅なコンバージョン率向上が期待されます。特に若年層を中心に、自然な形で商品と出会い、購入まで進める導線が強みです。

まとめ

直近のアップデートでは、AIを活用した自動最適化機能の強化(Google検索広告のAI Max、Meta広告のバリュー最適化アップデート)や、新しい配信面の拡大(Google検索広告の下部広告、Meta広告のThreads配信)、そして新たなコマース機能の導入(TikTok Shop)と、多岐にわたる変化が見られました。今回ご紹介したアップデート情報を参考に、各プラットフォームが提供する新機能や変更点を適切に理解し、自社の広告戦略に取り入れていきましょう!

Marketing+Oneでは各媒体のアップデート・最新情報を定期的にお届けしています。引き続き最新情報をお見逃しなく、効果的な広告運用を目指しましょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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