Webマーケター必見!バナー広告などで重要な「デザインの4原則」とは?

  • Webデザイン

公開日:2024/05/10

更新日:2024/05/16

Webマーケティングやバナー広告などの運用に携わっている方は、「デザインの4原則」について見聞きした経験があるかもしれません。

科学的な研究で、「4原則を踏まえたデザインは、人間にとって理解しやすい」と示唆されているので、内容を正確に把握しておきましょう。

本記事では、主にWebマーケターや広告運用担当者に向けて、デザインの4原則について徹底解説するので、ぜひ参考にしてください。

デザインの4原則とは?

以下は、ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)が執筆したデザインの基本書『ノンデザイナーズ・デザインブック』(”Non-Designer’s Design Book”)などで、「デザインの4原則」とされているものです。

  1. 整列(Alignment):全体の統一感
  2. 近接(Proximity):関連情報のグループ化
  3. 対比(Contrast):メリハリをつけて視認性を向上
  4. 反復(Repetition):同じ要素の繰り返し

それぞれについて詳しく説明します。

Webマーケティング担当者や広告運用担当者にとって不可欠な知識なので、正確に理解しておきましょう。

整列(Alignment)

1つ目の原則は、「整列」(文章の書き出し部分や画像・映像の配置場所を揃えること)です。

視線の流れが散らばらないように、統一感のあるレイアウトを実現してください。

文章・図表・画像・映像などの整列のルールとしては、「左揃え」「中央揃え」「右揃え」「両端揃え」といった種類がありますが、どれか1つに統一するほうが良いでしょう。

近接(Proximity)

2つ目の原則は、「近接」(関連する情報を近くに、異なる情報を遠くに配置すること)です。

人間には、近くに並べられているものを「グループ」として認識する性質があります。

そのため、別のグループとの間に余白を広めに確保すれば、視認性の高い広告になるでしょう。

対比(Contrast)

3つ目の原則は、「対比」(メリハリ・強弱をつけて、ある要素を目立つようにしたり、目立たないようにしたりすること)です。

情報の優先順位をつけることで、広告を見た人が内容を理解しやすくなるでしょう。

具体的には、「サイズを大きく(小さく)する」「フォントを変更する」「明度の差があるカラーを使用する」「背景色やアイコンを追加する」といった手法が用いられます。

反復(Repetition)

4つ目の原則は、「反復」(同じ要素に対して、同じパターンを繰り返し使用すること)です。

同じ要素に対して、同じ「テキストのサイズ」「フォントの種類」「ラインの太さ」などを繰り返し使用すること(例えば、「見出しだけ太字にし、フォントのサイズも大きくする」など)で、情報に一貫性が生じ、視認性が高まります。

4原則を踏まえたデザインは人間にとって理解しやすい

「デザインの4原則」の真偽に関して、科学的・定量的な検証が実施されています。

例えば、東京都市大学准教授の永盛祐介氏などが実施した研究では、脳血流量を測定したところ、以下に示すように、「4原則を踏まえたデザインは人間にとって理解しやすいこと」が示唆されました。

(理解しにくい画像を見せると、内容を理解するために、脳の活動量が上昇する傾向)

  1. 『ノンデザイナーズ・デザインブック』に掲載されている画像を被験者に見せ、近赤外分光による脳血流量計測装置を用いて脳血流量を計測した
  2. 「4原則を踏まえていない悪いデザイン」を見せると、脳の活動量が上昇する傾向を示した
  3. 「4原則を踏まえた良いデザイン」を見せると、脳の活動量が低下する傾向を示した

Webマーケティングやバナー広告などの運用に携わっている方は、科学的にも検証されている「デザインの4原則」を踏まえて業務を遂行しましょう。

「デザインの4原則」以外にも知っておくべきことがある

ここまで「デザインの4原則」について説明してきましたが、4原則以外にも知っておくべきことがあります。

例えば、「色」に関してですが、「赤」は食欲を増進させる色なので、飲食関係の広告で使用するように心がけましょう。

「青」は誠実なイメージを与えるので、教育・法律関係の広告に使用することをおすすめします。

また、文字数に関しては、1行を35文字以内にすると読みやすくなるでしょう。

ただし、バナー広告の表示面積によっては、35文字も書けない場合もあるので、あくまでも目安です。

臨機応変にご対応ください。

まとめ

デザイナーではなくても、Webマーケティングやバナー広告の運用などに携わっているのであれば、「デザインの4原則」について理解しておく必要があります。

科学的にも効果が検証されているので、日々の業務を遂行する際に「整列」「近接」「対比」「反復」の4原則を意識してはいかがでしょうか。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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