【イベントレポート】LOLLYPOP Meet vol.1 ~PR戦略の新たなヒントを探る~

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公開日:2025/02/04

更新日:2025/02/05

2025年1月29日(水)に、インフルエンサーマーケティングに携わる企業とインフルエンサーの交流イベント「LOLLYPOP Meet vol.1 ~インフルエンサーと考える商品の魅力~」を開催しました!株式会社GO 代表取締役CEO 三浦氏によるスペシャルトークセッションも実施され、本記事ではイベントの様子と、インフルエンサーマーケティングについて語られた内容をまとめています。

PR施策やインフルエンサーマーケティングに興味があるご担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

イベントの様子

「LOLLYPOP Meet vol.1 ~インフルエンサーと考える商品の魅力~」は、自社商品やサービスについて、参加インフルエンサーとざっくばらんに意見交換することを目的として開催したイベントです。

ターゲット層のリアルな声を聞き、効果的な商品開発やマーケティングに繋げていただきたく、当日は21社の企業、50名のインフルエンサーにご参加いただきました!

イベント前半では、企業担当者とインフルエンサーが直接語り合う座談会を実施。実際に商品を手に取りながら、各ブースで盛り上がりを見せていました。

座談会の様子

イベント後半では、株式会社GO 代表取締役CEO 三浦氏によるスペシャルトークセッションを開催。

株式会社GO 代表取締役CEO 三浦氏(写真左)
トークセッションの様子

今回のトークセッションでは、主に3つのテーマについて語られました。

  • 認知施策の重要性
  • インフルエンサーマーケティングの効果の可視化
  • PR戦略に欠かせないブランドメッセージの統一

【レポート】株式会社GO 三浦氏によるスペシャルトークセッション

ここからは、スペシャルトークセッションの中で語られていた3つのポイントについて紹介していきます。

認知施策は「なんか知っている」状態を作ることが大事

近年、企業のマーケティング施策は単なる広告の出稿ではなく、ブランドの認知を高めることに重点が置かれるようになっています。特に、SNSの普及により、従来のネット広告では獲得しづらくなっている中、認知施策の重要性が増しています。

『BtoCのビジネスでは、認知とダイレクトな獲得広告の両方が重要です。特に最近は、さまざまな商品がコモディティ化しているため、“なんか知ってる”という状態を作らないと売れません。』(三浦氏)

言い換えると、消費者が商品を見たときに「どこかで聞いたことがある」と感じることが、購入のきっかけとなります。そのためには、ただ広告を出すだけでなく、SNSの活用や話題性のある施策が必要です。

『自分の商品が、一度知ってもらわないと次につながらないものなのか、それともまだ知られていなくて「ダイレクトに購入につながるものなのか」を明確に区分することが重要です』(三浦氏)

強い訴求力を持つ商品であれば、認知と購買をダイレクトにつなげることができます。一方で、比較検討が必要な商品や、差別化が難しい商品は、しっかりと認知施策を行う必要があると言います。

また、認知施策にはレバレッジ(少額の資金で大きなリターンが期待できること)が効くという側面もあります。

『例えば、街の看板やSNSでバズるコンテンツを作ることで、「なんか知ってる」と思われる状態を作り出せます。獲得広告は投資額とリターンが計算できますが、認知施策は奇跡が起こる可能性がある。だからこそ、認知施策には「費用対効果」より「苦労対効果」が大事で、時間やアイデア、熱量をつぎ込むことが鍵になります。』(三浦氏)

インフルエンサーマーケティングの効果はどう可視化する?

インフルエンサーマーケティングは近年、多くの企業が採用する手法ですが、その効果をどのように測定すべきかが課題となっています。

三浦氏は、『PR単独の効果を可視化することにはあまり意味がない。クライアントが求めているのは最終的な売上やブランド価値の向上です。』と指摘。

『見るべきポイントは最終的な売上やブランド価値の向上です。PR単独の成果で見るのではなく、総合的なマーケティング戦略の中で評価するべきです。例えば、テレビCMやインフルエンサー施策、Web広告を組み合わせた総合戦略を立てることで、本当にPRがどれだけ効果をもたらしたかを評価できます。』(三浦氏)

このことから、PR施策の効果は単独で測るのではなく、他のマーケティング施策と組み合わせた全体の中で評価する必要があると語っています。

インフルエンサーマーケティングの成功指標としては、フォロワー数や再生数といった定量的なデータだけでなく、コメントの数やその熱量、ユーザーコミュニティの成長度合いといった定性的な視点も重要です。

『たとえば、100人しか見ていない動画でも、その100人が全員購入した場合、1万人が視聴したが売れなかった動画よりはるかに価値があります。インフルエンサーマーケティングは単なる広告手法ではなく、視聴者のコミュニティを育てる施策だと考えるべきです。』(三浦氏)

単なる視聴回数よりも、視聴者がどれだけ興味を持ち、購買行動につながったかを見極めることが求められると言えます。

PR成功の鍵は「いかに統一感を持って自分の会社や商品のことを伝えられるか」

効果的なPR戦略には、企業内部のメッセージの統一も重要な要素になるとした上で、三浦氏は『インフルエンサーとかメディアと関係を築くことはもちろん、実はその手前にある社員の育成や社員に対するメッセージングが一番大事だと思います。』と述べていました。

あるBtoC向けサービスを提供する企業では、社員とその家族が自社のサービスを使わないという状況があったそうです。

『PRはメディア戦略だけではなく、社内のメッセージングも含めて考えるべきです。例えば、BtoC向けサービスを提供するある企業では、社員が自社のサービスを使わず、より安い他社のサービスを利用するケースがあります。これはブランド価値の伝達が社内で統一されていないと言えます。』(三浦氏)

つまり、社内でブランドの価値が正しく理解され、全員が統一されたメッセージを発信できる状態が理想です。社員自身が自社の商品を愛用し、その魅力を一貫して説明できるようになることで、外部への影響力が増すと言います。

「人間がメディアになる」という考えを示し、社員や関係者が本気で自社や商品のことを愛し、説明できることが重要であると語りました。

また、ブランドメッセージの統一についても、三浦氏は次のように語っています。

『たとえば、あるお茶の魅力を伝えるとき、「美味しい」「カフェインゼロ」「リラックスできる」といった複数のメッセージが混在すると、ブランドがブレてしまいます。「カフェインゼロだから、優しい休息が取れる」というように、全関係者が同じ言葉で説明できる状態を作ることが大切です。』(三浦氏)

このように、ブランドのメッセージを明確にし、一貫性を持って伝えることがPRの成功に繋がります。

まとめ

「LOLLYPOP Meet vol.1 ~インフルエンサーと考える商品の魅力~」は、多くの企業担当者とインフルエンサーの皆さまにご参加いただき、大盛況のうちに終了しました!企業とインフルエンサーが直接意見を交わしながら、PR施策やインフルエンサーマーケティングについて深く学ぶ貴重な機会となりました。

特に、株式会社GOの三浦氏によるスペシャルトークセッションでは、認知施策の重要性やインフルエンサーマーケティングの効果測定、PR成功の鍵について具体的な知見が共有され、多くの方にとって学びの場となったのではないでしょうか。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。今回のイベントを通じて、多くの気づきや新たなつながりが生まれたことを嬉しく思います。そして、今後もインフルエンサーと企業が共に成長し、新たな価値を生み出せる場を提供していければと考えております。

またお会いできることを楽しみにしております!

本イベントについて詳しく聞いてみたい方は是非下記フォームよりお問い合わせください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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