Yahoo!ディスプレイ広告の「オーディエンス分析」とは?関連用語と活用方法、注意点を解説

  • ディスプレイ広告

公開日:2024/05/16

更新日:2024/05/16

Yahoo!ディスプレイ広告を運用する場合、オーディエンス分析を活用することで、広告出稿の戦略を検討しやすくなります。

オーデイション分析は、リフト値など関連ワードが多く、ややハードルが高い印象もあるかもしれません。

そこで今回は、Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンス分析がどのようなものなのか理解を深めるため、関連用語や活用方法、注意点などを解説します。

Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンス分析とは

Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンス分析とは、広告主が作成したオーディエンスリストとYahoo!ユーザー全体を比較し、指定したオーディエンスリストにおける特定のユーザー(特定の事柄に興味・関心を持つユーザーや、特定の属性を持つユーザーなど)の割合を確認できる機能です。

リフト値について

Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンス分析で確認できる数値は「リフト値」と呼ばれ、1が基準です。

リフト値が1より大きい場合、そのオーディエンスリストはYahoo!ユーザー全体に比べて、特定のユーザーの含有率が高いと判断できます。

特定のカテゴリーに興味を持っているユーザーの数を、全体のオーディエンスリストのユーザー数で割ることで、リフト値を計算することが可能です。

また、分析対象のオーディエンスリストの含有率をYahoo!ユーザー全体の含有率で割ることにより、リフト値を算出できます。

例えば、分析対象のオーディエンスリスト内で野球に興味があるユーザーが800人、そのオーディエンスリストの全ユーザーが1,000人の場合、含有率は0.8(=800/1,000)となります。

そして、Yahoo!ユーザー全体で野球に興味があるユーザーが500,000人、Yahoo!ユーザー全体が5,000,000人の場合、含有率は0.1(=500,000/5,000,000)です。

これらの含有率を用いてリフト値を算出すると「0.8÷0.1=8.0」となります。

なお、オーディエンス分析を利用できるかどうかは、オーディエンスリストの種類やユーザーサイズによって決まる点に注意が必要です。

オーディエンスリストについて

Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンスリストとは、広告の配信(または配信除外)対象としたいユーザーを蓄積したリストです。

オーディエンスリストは、広告主が作成したものと、LINEヤフーが提供するものの2種類があります。

  • オーディエンスリスト:広告主が作成したオーディエンスリスト
  • 共通オーディエンスリスト:LINEヤフーが提供するオーディエンスリストで、全アカウント共通で利用可能

広告主のデータソースをオーディエンスソースとして追加する必要があります。

このオーディエンスソースに基づいたデータを使用して、オーディエンスリストを作成することが可能です。

オーディエンスソースは、以下の4種類です。

  • サイトリターゲティングタグ
  • 顧客データファイル
  • アプリ
  • Yahoo! Audience Discovery

オーディエンスリストは、広告主が特定のユーザーグループに対して広告を配信したい場合や、特定のユーザーグループから広告を除外したい場合に使用します。

オーディエンスリストの活用により、広告の効果を最大化することが可能です。

ただし、オーディエンスリストには作成上限数が設けられています。

Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンス分析の活用方法は2つ

オーディエンス分析の活用方法は、おもに以下の2つです。

  • 新たなターゲットの発見
  • 新たなクリエイティブ案の発見

それぞれの内容を確認しておきましょう。

新たなターゲットの発見

オーディエンス分析を利用すると、客観的な数値に基づいて新たなターゲットを発見できる可能性があります。

特定のオーディエンスリストがどのようなユーザー属性を持つ人々を多く含んでいるかを理解することで、広告主がまだ意識していなかった可能性のある新たなターゲット層を見つけ出すことが可能です。

広告の配信範囲を拡大し、より多くの潜在的な顧客にアプローチできるようになります。

新たなクリエイティブ案の発見

リフト値を参考に新たなクリエイティブ案を考えることも可能です。

例えば、特定のオーディエンスリストが特定の興味・関心を持つユーザーを多く含んでいる場合、その興味・関心に合わせた広告クリエイティブを考えられます。

広告のクリック率やコンバージョン率を向上させることが期待できるでしょう。

Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンス分析の注意点

Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンス分析を利用する際には、以下のような注意点があります。

それぞれの内容を解説します。

リフト値のみで判断しない

リフト値はあくまで参考ポイントの1つであり、その数値だけですべてを判断するべきではありません。

リフト値が高いからといって、そのオーディエンスが必ずしも良い結果をもたらすわけではないため、他の指標と併せて判断することが重要です。

リフト値が表示されない場合がある

オーディエンスリストのユーザーサイズが小さい場合や、一部の共通オーディエンスリストではリフト値が表示されないことがあります。

また、分析には時間がかかる場合もあるため注意が必要です。

商材による違いを把握する

商材によっては、オーディエンス分析の結果をそのまま活用することが適切でない場合もあります。

例えば、誰もが顧客となりうる商材(例:アパレルや通販など)では積極的な活用が推奨されますが、特定のユーザーグループに限定される商材では注意が必要です。

まとめ

Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンス分析は、広告運用には欠かせないツールです。

覚えることは多いですが、WebマーケティングやWeb広告を運用する方にとっては必須の内容といえるため、この機会に習得してみてはいかがでしょうか。

本記事の内容を参考に、Yahoo!ディスプレイ広告のオーディエンス分析を使いこなしてもらえれば何よりです。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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