“Monthly Media Update” は、Web広告やSNSなど各媒体の直近のアップデート情報や仕様変更をまとめてお届けする月刊シリーズです。
直近では、特にLINEヤフー広告において、広告の掲載位置や配信制限、入稿画像の仕様など、広告配信の品質やユーザー体験に関わるアップデートが見られました。また、Google Search Consoleでも新機能追加のアップデートがあり、SNSコンテンツへの検索流入を分析できるようになりました。
各媒体やツールのアップデート、ユーザーのAI利用率に関する調査結果など、今知っておきたいニュースをピックアップして解説します。
【LINEヤフー広告】最小ピクセルサイズと推奨ピクセルサイズを引き上げ
LINEヤフー広告では、ディスプレイ広告に使用する一部画像について、最小ピクセルサイズと推奨ピクセルサイズが引き上げられました。スマートフォンなどの高解像度化に伴い、広告画像が粗く表示される状況を改善するための変更です。
変更後のピクセルサイズ一覧
変更前後のピクセルサイズは以下のとおりです。サイズは横×縦で記載しています。
| アスペクト比 | 推奨サイズ・変更前 | 推奨サイズ・変更後 | 最小サイズ・変更前 | 最小サイズ・変更後 |
| 6:5 | 600×500 | 1,200×1,000 | 300×250 | 600×500 |
| 16:5 | 640×200 | 1,280×400 | 320×100 | 640×200 |
| 32:5 | 640×100 | 1,280×200 | 320×50 | 640×100 |
| 1:1 | 1,200×1,200 | 変更なし | 300×300/600×600 | 600×600 |
| 39:5 | 936×120 | 変更なし | 468×60 | 936×120 |
| 728:90 | 1,456×180 | 変更なし | 728×90 | 1,456×180 |
| 4:15 | 320×1,200 | 変更なし | 160×600 | 320×1,200 |
| 1:2 | 600×1,200 | 変更なし | 300×600 | 600×1,200 |
推奨サイズが引き上げられたのは、6:5、16:5、32:5の3種類です。そのほかのアスペクト比では推奨サイズは変わっていませんが、最小サイズが引き上げられています。
配信停止の対象となる広告には、広告管理ツールの広告一覧画面でアラートアイコンが表示されます。なお、動的ディスプレイ広告や商品フィード内の商品画像、ロゴ画像、キャンペーンバナーは今回の変更対象に含まれません。
参考:LINEヤフー for Business「一部画像の最小ピクセルサイズ引き上げと入稿停止について」
【LINEヤフー広告】年齢制限の対象広告を追加
LINEヤフー広告は、ディスプレイ広告における年齢制限の対象として、新たに「アルコール飲料」と「性的要素を連想させるクリエイティブ」を追加しました。2026年7月16日より順次反映されています。
アルコール飲料の広告は20歳未満、性的要素を連想させるクリエイティブは18歳未満への配信が制限されます。広告管理画面で設定した年齢ターゲティングにかかわらず、制限年齢に該当するユーザーには対象広告が配信されません。
対象商材を扱う場合は、ターゲティング設定だけでなく、広告の商品分類やクリエイティブ表現が年齢制限に該当するかも確認しておきたい変更です。
参考:LINEヤフー for Business「年齢制限の対象となる商品・サービスの追加について」
【LINEヤフー検索広告】広告の掲載位置を変更
LINEヤフー広告は、検索結果ページに表示される検索広告の掲載位置を変更しました。2026年7月15日から、すべてのデバイスを対象に順次適用されています。

上記のように、検索ユーザーの利用状況に応じた場所に広告が表示されます。ページ上部の掲載位置については、これまでと変更ありません。
掲載位置が変わることで、これまでとは配信傾向が異なる可能性があり、インプレッション数やクリック数は増加する傾向があると案内されています。
参考・画像出典元:LINEヤフー for Business「検索結果ページにおける広告の掲載位置変更」
【SmartNews Ads】AIが配信カテゴリを推奨「スマートコンテキスト」開始
SmartNews Adsは、AIが記事面の配信カテゴリを提案する広告配信ソリューション「スマートコンテキスト」の提供を開始しました。
スマートコンテキストでは、広告主のLPなどに掲載された情報をAIが分析し、SmartNews上に用意された約700種類の記事カテゴリから、商品やサービス、訴求内容と関連性の高いカテゴリを推奨します。
これまでは、広告主や広告会社が多数のカテゴリを確認しながら配信先を選ぶ必要がありました。新機能では、AIの推奨結果を基に配信カテゴリを検討できるため、カテゴリ選定にかかる作業を減らしやすくなります。
AIが提示したカテゴリはそのまま使用するだけでなく、配信目的に合わせて追加・修正・削除できます。ブランドイメージに合わない記事カテゴリを除外する設定にも対応しており、AIの推奨と人による調整を組み合わせられる仕様です。
現在はカテゴリ単位の配信に対応しており、今後はキーワードを活用した記事面ターゲティングへの拡張も予定されています。
参考:SmartNews「スマートニュース、AIが記事面の配信カテゴリを推奨する 広告配信ソリューション「スマートコンテキスト」を提供開始」
【広告全般】インターネット広告への苦情が前年度1.7倍に
日本広告審査機構(JARO)が公表した2025年度の広告表現への苦情受付状況によると、広告に関する苦情は12,589件となり、過去最多を記録しました。媒体別ではインターネット広告への苦情が前年度の1.7倍に増え、苦情全体の6割を占めています。
「気持ち悪い・恐怖を抱かせる表現」や「閉じるボタンが見つけにくい」など
インターネット広告のうち、広告表現への苦情は前年度の2.4倍、掲載方法などの手法に対する苦情は約2倍となりました。性的な表現のほか、気持ち悪い、怖いと感じる表現、点滅や動きの強い広告などへの意見が増えています。
掲載方法に関しては、「閉じるボタンが見つけにくい」「広告を非表示にしても再表示される」「誤タップを誘う配置になっている」といった苦情が寄せられました。広告が画面を覆ってコンテンツを閲覧できないケースや、記事の続きと誤認させる表示も挙げられています。
広告主・メディア側に求められること
広告審査を通過している場合でも、表現の強さや掲載時の見え方によってはユーザーに不快感を与えることがあります。クリエイティブ単体だけでなく、広告の動きや表示頻度なども確認したいところです。
また、広告主だけでなく、広告枠を提供するメディア側にとっても、掲載方法やユーザー体験を今一度見直すきっかけとなりそうです。
参考:公益社団法人 日本広告審査機構「苦情が過去最多12,589 件、コロナ下の2020年度を超える、ネット上の広告で表現や掲載方法への苦情が倍増」
【Search Console】新機能でSNSの自然流入を確認可能に
Googleは、Search Consoleの新しいプロパティタイプとして「プラットフォーム プロパティ」を発表しました。自社のWebサイトだけでなく、SNSや動画プラットフォーム上のコンテンツがGoogle検索やDiscoverでどのように見られているかを確認できる機能です。

対象となるプラットフォームは、Instagram、TikTok、X、YouTubeの4つです。アカウントをSearch Consoleに接続すると、Google検索から投稿へ流入した検索語句や、投稿ごとのクリック数、インプレッション数などを確認できます。
Search Consoleで確認できるレポート内容
パフォーマンスレポートでは、流入の多い投稿や検索クエリを絞り込み、データをエクスポートできます。
分析情報レポートでは、最近のトラフィック傾向や成果の高い投稿、Google上でアカウントが見つかった経路を把握できます。
Search Consoleでのプロパティ追加方法
すでにSearch Consoleを使用している場合は、管理画面を開くと以下のように新機能として表示されます。

「プロパティを追加」を選択すると、Instagram、TikTok、X、YouTubeそれぞれのアカウントが選べ、追加したいアカウントのログイン情報と連携することでプロパティに追加されます。

これまではSNSプラットフォーム内のインサイトを中心に投稿を評価することがほとんどだったかと思いますが、新機能により、Google検索からSNSコンテンツへの流入もSearch Console上で確認できるようになります。SEO担当者だけでなく、SNS運用担当者も活用したい機能です。
参考:Google Search Central Blog「ソーシャル プラットフォームや動画プラットフォームのコンテンツが Google 検索でどのように表示されているかを確認する」
【AI関連】旅行・金融・家電ジャンルでAI利用が多い調査結果
読売広告社が実施した「AI検索時代の生活者行動変化に関する調査」では、商品やサービスの検討時にAIを利用する割合が高いカテゴリとして、旅行、金融商品、家電・PCなどが挙げられました。
調査対象は、AI検索や生成AIを月1回以上利用し、直近1年以内の商品・サービス検討時にAIを使用した20〜60代の男女です。
カテゴリ別のAI利用率は、旅行が35.3%で最も高く、金融商品が30.1%、家電・PCが29.8%となりました。旅行では希望条件に応じた旅程の作成やルート計算、宿泊先探し、金融商品ではNISAや個別銘柄に関する情報整理などにAIが使われています。
家電・PCでは、条件に合う商品の候補をまとめたり、複数商品を比較したりする使い方が見られました。家電・PCはAI利用率だけでなく、意思決定への影響度も全調査カテゴリの中で最も高い結果となっています。
ユーザーがAI上で商品を比較・検討する場面が増えることで、企業サイトや商品ページに掲載する情報について、SEO・AIO対策が鍵となるでしょう。
参考:PR TIMES「YOMIKO、「AI検索時代の生活者行動変化に関する調査」結果を発表」
【Yahoo!ニュース】プレスリリース掲載を開始
LINEヤフーは、企業や団体がYahoo!ニュース上にプレスリリースを掲載できる「ニュースPR by LINEヤフー」の提供を開始しました。
ニュースPR by LINEヤフーでは、企業が発信する一次情報をYahoo!ニュース内のニュースコンテンツとして掲載できます。掲載料金は1件につき3万円で、「AIクリエイティブPRプラン」と「ダイレクトPRプラン」の2種類が用意されています。
AIクリエイティブPRプランでは、Yahoo!ニュースの編集ノウハウを学習したAIを記事制作に活用します。制作期間は、AIクリエイティブPRプランが最短5営業日、ダイレクトPRプランが最短3営業日です。
掲載期間は7日間で、規約違反やシステム上の変更などがなければ、7日間の経過後も掲載が継続されます。記事にはパラグラフごとに1枚、最大4枚まで画像を挿入できます。
従来のプレスリリース配信とは異なり、Yahoo!ニュース上に企業の情報を直接掲載できる選択肢が加わった形です。広告出稿や既存の広報施策との違いを整理しながら、情報発信の目的に合うかを検討する必要があります。
参考:LINEヤフー「LINEヤフー、「Yahoo!ニュース」上でプレスリリースを掲載できる新サービス「ニュースPR by LINEヤフー」を提供開始」
まとめ
以上、直近の最新アップデートをいくつかピックアップしてお届けしました。
LINEヤフー広告では、画像仕様や年齢制限、検索広告の掲載位置など、既存キャンペーンにも関係する変更が複数実施されました。対象画像や配信条件、主要指標に変化がないか確認しておきましょう。
また、Search ConsoleではSNSコンテンツの検索流入を確認できるようになり、Yahoo!ニュースの記事制作ではAI活用が進んだことによる新しい取り組みが始まりました。広告媒体内の配信設定だけでなく、検索やSNS、AIを経由したユーザー接点も含めて、施策の成果を捉える動きが広がっていると言えるでしょう。
Marketing+Oneでは、各媒体のアップデート・最新情報を定期的にお届けしています。引き続き最新情報をお見逃しなく、効果的なWebマーケティング施策を進めていきましょう。

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