SEOに強いディレクトリ構造の基本と最適化する5つのポイント

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公開日:2023/10/24

更新日:2024/04/12

これからSEO対策を始める方にとって、ディレクトリ構造の設計は重要なポイントです。

ディレクトリ構造とは、サイトのページを階層的に整理した構造のことです。

SEOに強いディレクトリ構造を設計することで、検索エンジンからの評価を高め、検索結果の上位表示を狙うことができます。

そこで、この記事では、SEOに強いディレクトリ構造と最適化する5つのポイントを、SEO初心者の方にもわかりやすく解説します。

ディレクトリ構造とは

ディレクトリ構造とは、サイトの階層構造のことです。

サイトのトップページを起点として、カテゴリやコンテンツごとに階層が整理されています。

適切な階層構造を持つことで、ユーザーが情報を探しやすくなり、検索エンジンがサイトの内容を理解しやすくなります。

例えば、ECサイトのディレクトリ構造は、以下のようなイメージとなります。

├── トップページ

└── 商品

    ├── パソコン

    │   ├── デスクトップパソコン

    │   ├── ノートパソコン

    │   └── タブレット

    └── スマートフォン

なぜSEOにおいてディレクトリ構造が重要なのか

SEOにおいてディレクトリ構造が重要と言われる理由は、大きく3点あります。

検索エンジンのクローラーがサイトを理解しやすくなる

1つ目は、検索エンジンのクローラーがサイトを理解しやすくなるからです。

クローラーは、サイトのディレクトリ構造を参考にして、サイトのコンテンツ内容を理解します。

そのため、ディレクトリ構造が整理されていると、検索エンジンがサイトを正しく理解しやすくなり、検索結果での表示順位が上がりやすくなります。

一方で、ディレクトリ構造が整理されていないと、クローラーがサイトを理解しづらくなり、適切に評価されにくくなります。

ユーザーが目的のページを探しやすくなる

2つ目は、カテゴリやコンテンツごとにディレクトリ構造がわかりやすく整理されていると、ユーザーが目的のページを探しやすくなるからです。

関連性の高いコンテンツをまとめてグループ化することで、サイト全体のテーマ性が明確になります。

そのため、ユーザーにとって専門性の高いサイトという印象を与え、信頼感を得やすくなったり、ユーザーの離脱率が低下し、サイトの評価が高まります。

一方で、ディレクトリ構造が整理されていないと、はじめてサイトを訪れたユーザーは自分が求めている情報を見つけられず、すぐに離脱してしまう可能性があります。

ディレクトリ構造を最適化することは、ユーザーエクスペリエンス向上にも繋がり、SEOにも良い影響を与えます。

内部リンクの強化につながる

内部リンクとは、サイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。

ディレクトリ構造を整理することで、関連性の高いページ同士を内部リンクでつなげることができます。

関連性の高いページ同士の内部リンクはSEO対策としても有効な手段であるため、内部リンクの強化につながるディレクトリ構造の最適化は、SEOにおいて重要と言われているのです。

サイト管理をする上でもディレクトリ構造を最適化するメリットがある

ディレクトリ構造を最適化することは、SEOだけでなく、サイトを管理する上でもメリットがあります。

コンテンツの追加・更新・修正作業が効率化できる

カテゴリやコンテンツごとにディレクトリ構造を分かりやすく整理することで、コンテンツ追加や修正、削除などの作業がスムーズに行えます。

階層構造が明確なため、ファイル管理や更新履歴の確認も容易になります。

また、ディレクトリごとにアクセス解析を設定することで、各ページのパフォーマンスを把握しやすくなり、より効果的なSEO対策が可能になります。

 サイト全体の分析がしやすくなる

コンテンツをディレクトリ構造に基づいて分類することで、サイト全体の分析がしやすくなります。

例えば、各カテゴリーやページのアクセス状況を分析したり、ユーザーの行動パターンを把握したりすることが容易になります。

どのコンテンツがユーザーに人気があるのか、どのような改善点があるのかを把握しやすくなることで、データに基づいた意思決定が可能になり、より効率的にサイト運営を行うことができます。

SEOに強いディレクトリ構造にする5つのポイント

ディレクトリ構造の重要性を理解できたら、以下の5つのポイントを参考に、ディレクトリ構造を考えてみましょう。

ツリー構造にする

ディレクトリ構造は、ツリー構造にすることが基本です。

家電量販店のECサイトを例に挙げましょう。

下記のディレクトリ構造は、ツリー構造になっており、1階層目がトップページ、2階層目が商品一覧、3階層目が商品カテゴリ、4階層目が商品の種類となっています。

階層ページの種類ページタイトルの例URLの例
1階層目トップページ▲▲オンラインショップhttps://example.com
2階層目商品一覧ページ商品一覧|▲▲オンラインショップhttps://example.com/category/
3階層目商品カテゴリページパソコン|▲▲オンラインショップhttps://example.com/category/pc/
4階層目商品種類ページデスクトップパソコン|パソコン|▲▲オンラインショップhttps://example.com/category/pc/desktop/
4階層目商品種類ページノートパソコン|パソコン|▲▲オンラインショップhttps://example.com/category/pc/note/
4階層目商品種類ページタブレットパソコン|パソコン|▲▲オンラインショップhttps://example.com/category/pc/tablet/
3階層目商品カテゴリページスマートフォン|▲▲オンラインショップhttps://example.com/category/smartphone/
ツリー構造の例

1階層目であるトップページから2階層目の「商品一覧」というカテゴリをクリックすると、3階層目の「パソコン」「スマートフォン」などのサブカテゴリが表示されます。

さらに、「パソコン」をクリックすると、4階層目である「デスクトップパソコン」「ノートパソコン」「タブレット」などのさらに細かいカテゴリが表示されます。

このようなツリー構造にすることで、検索エンジンがサイトを簡単に理解しやすくなります。

階層を深くしすぎない

階層を深くしすぎると、目的のページに辿りづらくなってしまったり、検索エンジンのクロール頻度が落ちたりなど、検索エンジンがサイトのコンテンツを理解するのが難しくなる可能性があります。

サイトの種類やサービス内容などによって異なるので一概には言えませんが、たとえばこの『Marketing+One』のようなメディアの場合は、2階層から3階層程度を1つの目安とすると良いでしょう。

ディレクトリ名とURLを分かりやすくする

ディレクトリ名とURLは、サイトのコンテンツ内容を分かりやすく表すようにしましょう。

ポイントとしては、そのページのコンテンツの内容を反映させることです。

たとえば、先ほどのツリー構造の例で挙げたURLを見ると、パソコンの一覧ページは「/category/pc/」、スマートフォンの一覧ページは「/category/smartphone/」としています。

すると、検索エンジンやユーザーがサイトのコンテンツ内容を理解しやすくなります。

パンくずリストを設置する

パンくずリストとは、サイトのページ階層をリスト化したナビゲーションのことです。

「Marketing+One」のパンくずリスト

ページのヘッダーやフッターに表示されることが多く、ユーザーが現在どのページにいるのかを把握するのに役立ちます。

パンくずリストを設置することで、ユーザーがサイトのディレクトリ構造を把握しやすくなり、簡単に目的のページに遷移することができます。

パンくずリストは、構造化データを活用することでも設置できます。

構造化データに関してはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

関連記事「構造化データとは?マークアップ方法やSEO効果について解説」

内部リンクを強化する

関連性の高いページ同士を内部リンクでつなげましょう。

内部リンクとは、同じWebサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。

内部リンクは、ユーザーにとって関連性の高いコンテンツをスムーズに閲覧できるように導く役割と、検索エンジンにサイト構造を理解させる役割を担っています。

設置のポイントとしては、ユーザーが閲覧しているページと関連性の高いコンテンツへリンクすることです。

リンク先のページの内容を要約したような適切なアンカーテキストを使用して、内部リンクを設置しましょう。

まとめ

ディレクトリ構造は、SEO対策において重要な要素です。

正しい階層構造や内部リンクの強化は、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、検索結果でのランキングを向上させる鍵となります。

ディレクトリ構造を最適化することによって、以下のメリットを得ることができます。

  • 検索エンジンからの評価が高まる
  • ユーザーの利便性が向上する
  • 内部リンクの強化につながる

今回の記事で紹介したポイントを参考にして、SEOに強いディレクトリ構造を作りましょう。

自社で最適なディレクトリ構造を考えるのが難しい場合は、SEO対策の専門家に依頼するのも一つの方法です。

Heart Fullでは、ディレクトリ構造を含めたサイトの分析を行い、狙ったキーワードでの上位表示を目指した最適な施策をご提案させていただきます。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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