URLの正規化とは?SEOで重要な理由や設定・確認方法を徹底解説

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公開日:2023/10/30

更新日:2026/08/21

同じ内容のページに複数のURLでアクセスできる状態になっていると、検索エンジンからの評価が分散したり、クロールの効率が低下したりする恐れがあります。

こうした問題を解消するために重要なのが「URLの正規化」です。URLを適切に正規化することで、検索エンジンに評価してもらいたいURLを明確にし、評価を1つのURLに集約しやすくなります。

本記事では、URLの正規化の概要とSEOで重要な理由、正規化が必要な代表的なケース、301リダイレクトとcanonicalタグによる設定方法を解説します。正規化されているかを確認する方法や、設定時の注意点もあわせて紹介するので、URLの重複に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

URLの正規化とは

URLの正規化とは、同一または類似した内容のページに複数のURLでアクセスできる状態から、検索エンジンに評価してもらいたい1つのURLを「正規URL」として示すことをいいます。

たとえば、ドメインの前に「www」があるURLとないURLの両方で同じページにアクセスできる場合、検索エンジンからはそれぞれ別のURLとして認識される可能性があります。このようなケースで、正規URLを明確に指定する作業がURLの正規化です。

適切に正規化を行えば、複数のURLに検索エンジンからの評価が分散するのを防ぎ、狙ったURLに評価を集約しやすくなります。

URLの正規化がSEOで重要な理由

URLの正規化は、検索エンジンからの評価を適切なURLに集約するために欠かせない施策です。

検索エンジンからの評価分散を防ぐため

検索エンジンはURLごとにページを認識するため、同一コンテンツが複数のURLに存在すると、どのURLを検索結果に表示すべきか判断しにくくなります。また、本来1つのURLに集まるはずの評価が複数のURLに分かれてしまうこともあります。

URLを正規化して評価対象を1つに絞れば、評価の分散を防ぎ、正規URLへ評価を集約しやすくなります。

クローラビリティを向上させるため

検索エンジンのクローラーは、Web上のURLを巡回してページ情報を収集しています。同じコンテンツが複数のURLに存在すると、クローラーがそれぞれのURLを巡回することになり、クロールの効率が下がります。

URLを正規化すれば、不要な重複URLへのクロールを抑えられ、重要なページを効率よくクロールしてもらいやすくなります。

被リンクの評価を集約するため

外部サイトから被リンクを獲得した際、同一ページに対して複数のURLが存在すると、それぞれ異なるURLにリンクが張られる場合があります。

たとえば「wwwあり」と「wwwなし」のURLが両方存在すると、双方に被リンクが分かれてしまい、本来1つのURLに集まるはずの評価も分散します。URLを正規化しておけば、被リンクによる評価も正規URLへ集約しやすくなります。

URLの正規化が必要な例

同じ内容のページに複数のURLでアクセスできる場合は、URLの正規化を検討する必要があります。ここでは代表的なケースを紹介します。

wwwの有無どちらのURLでもアクセスできる場合

次のように、「www」があるURLとないURLのどちらでも同じページにアクセスできる場合は、URLの正規化が必要です。

  • https://example.com
  • https://www.example.com

「www」の有無によってURLは異なるため、検索エンジンから別々のURLとして認識される場合があります。

index.htmlの有無どちらのURLでもアクセスできる場合

URLの末尾に「index.html」があるURLとないURLの両方で同じページにアクセスできる場合も、正規化が必要です。

  • https://example.com/
  • https://example.com/index.html

同じページを表示していてもURLは別物のため、検索エンジンからは別ページとして扱われる場合があります。

httpとhttpsの両方でアクセスできる場合

「http」と「https」のどちらでも同じページにアクセスできる場合も、URLの正規化が必要です。

  • http://example.com
  • https://example.com

httpとhttpsはそれぞれ異なるURLとして扱われます。

パラメータの有無で複数のURLが生成される場合

ECサイトなどでは、商品の絞り込み・並び替え・アクセス解析などによって、URLにパラメータが付与されることがあります。たとえば以下のようなURLです。

  • https://www.example.com/product?id=123
  • https://www.example.com/product?id=123&category=electronics
  • https://www.example.com/product?id=123&category=electronics&color=red

パラメータが異なっていても表示内容が同一またはほぼ同じ場合、検索エンジンから別々のURLとして認識されることがあります。

PC・スマートフォンで異なるURLを使用している場合

PCとスマートフォンで同じ内容のページを提供していても、それぞれ別のURLを使用しているケースがあります。

  • PC用:https://example.com/page/
  • スマートフォン用:https://sp.example.com/page/

このようにデバイスごとに異なるURLで同一のコンテンツを表示している場合も、検索エンジンにPC用ページとスマートフォン用ページの関係を適切に伝える必要があります。

URLを正規化する方法

同じ内容のページに複数のURLでアクセスできる場合は、検索エンジンに評価してもらいたいURLを明確にするため、URLの正規化を行います。

301リダイレクトで正規化する

301リダイレクトとは、特定のURLへのアクセスを別のURLへ自動的に転送する仕組みです。重複しているURLから正規URLへ301リダイレクトを設定することで、ユーザーと検索エンジンを正規URLへ集約できます。また、転送元のURL(ページ)の評価や被リンクの効果を、転送先(正規URL)に引き継ぐこともできます。

「http」と「https」、「wwwあり」と「wwwなし」、「index.htmlあり」と「index.htmlなし」など、不要なURLを残す必要がなく1つのURLへ統一できる場合に用います。

Apacheを利用しているWebサイトでは、.htaccessファイルで301リダイレクトを設定できます。主な手順は次のとおりです。

  1. テキストファイルで.htaccessを作成する
  2. 必要なリダイレクトの記述を追加する
  3. FTPソフトなどを使い、対象ディレクトリにアップロードする
  4. 設定後、意図したURLへリダイレクトされるかを確認する

以下に.htaccessの実装例を紹介します。

1. HTTP接続をHTTPS接続に正規化する場合

RewriteEngine on

RewriteCond %{HTTPS} off

RewriteRule ^(.*)$ https://www.example.com/%{REQUEST_URI} [R=301,L]

2. wwwなしをwwwありに正規化する場合

RewriteEngine on

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example\.com$

RewriteRule ^(.*)$ https://www.example.com/$1 [R=301,L]

3. wwwありをwwwなしに正規化する場合

RewriteEngine on

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.example\.com$

RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [R=301,L]

4. index.htmlやindex.phpありをなしに正規化する場合

RewriteEngine on

RewriteCond %{THE_REQUEST} ^.*/index\.(html|php)

RewriteRule ^(.*)index.(html|php)$ https://www.example.com/$1 [R=301,L]

5. 上記(1〜4)を組み合わせる場合

RewriteEngine on

RewriteCond %{HTTPS} off

RewriteRule ^(.*)$ https://www.example.com%{REQUEST_URI} [R=301,L]

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example\.com$

RewriteRule ^(.*)$ https://www.example.com/$1 [R=301,L]

RewriteCond %{THE_REQUEST} ^.*/index\.(html|php)

RewriteRule ^(.*)index.(html|php)$ https://www.example.com/$1 [R=301,L]

.htaccessの記述を誤ると、Webサイトにアクセスできなくなったり「リダイレクトループ」が発生したりする場合があります。設定時は既存の.htaccessをバックアップし、サーバー環境や既存の設定を確認したうえで行いましょう。

canonicalタグで正規化する

canonicalタグとは、複数ある同一・類似ページの中から正規URLの候補を検索エンジンに示すためのHTMLタグです。

301リダイレクトとは異なり、ユーザーを別のURLへ転送するものではありません。そのため、パラメータ付きURLなど複数のURLを残したまま、検索エンジンには正規URLを伝えたい場合に使用します。

たとえば、次の4つのURLで同じ内容のページにアクセスできるとします。

  • https://www.example.com/product
  • https://www.example.com/product?id=123
  • https://www.example.com/product?id=123&category
  • https://www.example.com/product?id=123&category=electronics

「https://www.example.com/」を正規URLとして示したい場合は、正規化の対象となるページの<head>内に以下のcanonicalタグを記述します。

canonicalタグを設定する際は、正規URLを誤って指定しないよう注意しましょう。また、canonicalタグはあくまで正規URLの候補を示すものであり、指定したURLが必ず正規URLとして採用されるとは限りません。

canonicalタグの詳細については、以下の記事もあわせてご参照ください。

301リダイレクトとcanonicalタグの使い分け

301リダイレクトとcanonicalタグは、どちらもURLの正規化に利用できますが、仕組みや適したケースが異なります。

301リダイレクトは、ユーザーや検索エンジンを正規URLへ自動的に転送する方法です。正規URL以外のURLへユーザーがアクセスする必要がないケースに向いています。

一方、canonicalタグはユーザーを転送せず、検索エンジンに正規URLの候補を伝えるためのものです。同一または類似するページが複数のURLに存在し、それぞれのURLを残したい場合に向いています。

両者の主な違いは以下のとおりです。

項目301リダイレクトcanonicalタグ
ユーザーの転送ありなし
URLの統一正規URLへ転送する複数のURLを残せる
主な用途不要なURLの整理・統一複数URLを残しつつ正規URLを示す
具体例http・https、wwwあり・なしなどパラメータ付きURLなど

どちらを使うべきか迷った場合は、「正規URL以外のURLをユーザーが利用する必要があるか」を基準に考えるとよいでしょう。URLの状況や目的に合わせて、適切な方法を選択することが大切です。

URLが正規化されているか確認する方法

URLの正規化を設定したら、意図したURLが検索エンジンに正規URLとして認識されているかを確認しましょう。

Google Search ConsoleのURL検査ツールで確認する

GoogleがどのURLを正規URLとして認識しているかは、Google Search Consoleの「URL検査ツール」で確認できます。

確認したいURLを入力すると、Googleに登録されているページの情報が表示されます。正規化の状況を確認する際は、「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」の項目に注目してください。

  • ユーザーが指定した正規URL:canonicalタグなどによってWebサイト側が正規URLとして指定したURL
  • Googleが選択した正規URL:Googleが実際に正規URLとして判断したURL

意図したURLと異なるURLがGoogleに選択されている場合は、canonicalタグの指定・リダイレクト・内部リンクなどの設定に問題がないかを確認しましょう。

リダイレクトが正常に設定されているか確認する

301リダイレクトでURLを正規化した場合は、正規化前のURLへアクセスし、意図した正規URLへ転送されるかを確認します。

たとえば「http://example.com」から「https://example.com」へ正規化した場合は、httpのURLへアクセスした際にhttpsのURLへ自動的に転送されるかをチェックします。

あわせて、「リダイレクトチェッカー」などのオンラインツールを利用し、HTTPステータスコードが「301」となっているかも確認するとよいでしょう。

canonicalタグを確認する

canonicalタグでURLを正規化した場合は、対象ページのHTMLソースを表示し、タグが正しく記述されているかを確認しましょう。

たとえば「https://www.example.com/」を正規URLに指定する場合は、<head>内に以下の記述があるかを確認します。

タグが設置されているかだけでなく、指定しているURLに誤りがないかも忘れず確認しましょう。

URLを正規化するときの注意点

URLの正規化は評価集約に有効な施策ですが、設定を誤ると意図しないURLが正規URLとして認識される場合があります。以下の点に注意しましょう。

正規化先のURLを間違えない

URLを正規化する際は、検索エンジンに評価してもらいたいURLを正規化先として正しく指定しましょう。正規化先を誤ると、本来検索結果に表示したいページとは異なるURLへ評価が集約されてしまいます。

とくに301リダイレクトやcanonicalタグの設定時は、http・httpsやwwwの有無、URLのスペルなどに誤りがないかを丁寧に確認してください。

また、内容が大きく異なるページを正規化先として指定するのは避けましょう。canonicalタグは、基本的に同一または類似した内容のページに対して使用します。

設定後は、リダイレクト先やcanonicalタグの記述を実際に確認し、意図したURLが指定されているかをチェックしましょう。

canonicalタグを設定しても必ず採用されるとは限らない

canonicalタグを設定したとしても、指定したURLが必ず正規URLとして採用されるわけではありません。

canonicalタグはあくまで正規URLの候補を伝える手段であり、Googleはcanonicalタグに加え、リダイレクト・サイトマップ・内部リンクなど複数の情報をもとに正規URLを判断します。そのため、canonicalタグで指定したURLとGoogleが選択した正規URLが食い違うこともあります。

canonicalタグを設定する際は、サイト内の内部リンクもできるだけ正規URLに統一しておきましょう。設定後はGoogle Search ConsoleのURL検査ツールを使い、GoogleがどのURLを正規URLとして認識しているかを確認することが大切です。

robots.txtをURL正規化のために使用しない

robots.txtはクローラーによるクロールを制御するためのファイルであり、URLの正規化を目的として使用するものではありません。

重複URLへのクロールをrobots.txtでブロックしても、検索エンジンに正規URLを伝えることはできません。また、canonicalタグを設置したページをrobots.txtでクロール禁止にすると、検索エンジンがcanonicalタグ自体を読み取れなくなる場合があります。

URLを正規化したいときは、robots.txtではなく、目的に応じて301リダイレクトやcanonicalタグを使いましょう。

正規化が検索結果に反映されるまで時間がかかる場合がある

URLの正規化を設定しても、すぐに検索結果へ反映されるとは限りません。

検索エンジンが正規化の設定を認識するためには、対象ページを再度クロールして情報を処理する必要があります。そのため、301リダイレクトやcanonicalタグを設定してから、Googleが正規URLを認識するまでには一定の時間を要します。

設定直後に検索結果が変わらなくても、すぐに設定ミスと判断する必要はありません。まずはリダイレクトやcanonicalタグが正しく設定されているかを確認し、そのうえでGoogle Search Consoleなどを使って正規化の状況をチェックしましょう。

まとめ

URLの正規化は、検索エンジンからの評価を適切なURLに集約するだけでなく、クローラビリティの向上や被リンク評価の集約にもつながる重要なSEO施策です。

同じ内容のページに複数のURLでアクセスできる場合は、正規URLを明確にし、状況に応じて301リダイレクトとcanonicalタグを使い分けましょう。設定後はGoogle Search Consoleなどを活用し、意図したURLが正規URLとして認識されているかを確認することも欠かせません。

URLの正規化はSEO内部施策の基礎の一つです。検索エンジンがサイト内のページを適切に認識・評価できるよう、重複URLの有無を定期的に見直し、必要に応じて正規化を行いましょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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