YouTubeアウトストリーム広告とは?設定方法や効果を高めるポイントを解説

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公開日:2024/06/21

更新日:2026/07/24

YouTubeアウトストリーム広告は、Webサイトやアプリにも配信できる動画広告です。しかし、「アウトストリーム広告とは?」「インストリーム広告との違いは?」「どのような場合に活用すべき?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、YouTubeアウトストリーム広告の仕組みやメリット・注意点、設定方法、課金形態、成果を高めるポイントまで分かりやすく解説します。認知拡大やブランディングに動画広告を活用したい方は、ぜひ参考にしてください。

YouTubeのアウトストリーム広告とは?

YouTubeのアウトストリーム広告とは、YouTube動画内ではなく、Google動画パートナー(Google Video Partners)に参加しているWebサイトやアプリなどに配信される動画広告です。動画コンテンツの再生前後ではなく、記事ページやアプリのフィードなどに表示されるため、幅広いユーザーへ認知を広げたい場合に適しています。

アウトストリーム広告にはいくつかの配信形式があり、それぞれ表示される場所や表示方法が異なります。また、インストリーム広告とは配信場所や活用目的にも違いがあるため、それぞれの特徴を理解した上で使い分けましょう。

アウトストリーム広告の種類

アウトストリーム広告には、主に以下の種類があります。広告の目的や掲載面によって適した形式は異なるため、配信先や訴求したい内容に合わせて選択しましょう。

インバナー広告 

Webサイトやアプリ内のバナー広告枠に動画が表示される形式です。画面上で動画が自動再生され、ユーザーがタップすると拡大表示されます。

インリード広告 

Webサイトの記事やアプリのコンテンツ内に表示される形式です。ユーザーが広告の表示位置までスクロールすると、動画が自動再生されます。

インタースティシャル広告 

ページ遷移時やアプリ画面の切り替え時などに、画面全体へ表示される広告形式です。視認性が高く、認知拡大を目的とした広告配信に適しています。

アウトストリーム広告の掲載場所

アウトストリーム広告の主な掲載場所は以下のとおりです。

  • ニュースサイトやメディアサイトの記事内
  • モバイルアプリのフィードやコンテンツ内
  • Webサイトのバナー広告枠
  • ページ遷移時やアプリ画面の切り替え時

このように、ユーザーがWebサイトやアプリを利用しているタイミングで表示されるため、動画コンテンツを視聴していないユーザーにも広告を届けられる点が特徴です。

インストリーム広告との違い

アウトストリーム広告とインストリーム広告は、どちらも動画広告ですが、配信場所や配信目的が異なります。

比較項目アウトストリーム広告インストリーム広告
配信場所Webサイトやアプリ(Google動画パートナー)YouTube動画内
主な目的認知拡大・リーチ獲得商品・サービスの理解促進やコンバージョン獲得
配信対象幅広いユーザー動画視聴中のユーザー

インストリーム広告は、YouTube動画の再生前・再生中・再生後などに表示されるため、動画を視聴しているユーザーへアプローチできます。一方、アウトストリーム広告は動画視聴以外のタイミングで表示されるため、これまで接点のなかったユーザーにもリーチしやすい点が特徴です。

認知度向上を目的とする場合はアウトストリーム広告、商品やサービスへの理解を深めたりコンバージョン獲得を目指したりする場合はインストリーム広告というように、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。

YouTubeのアウトストリーム広告のメリット

YouTubeのアウトストリーム広告は、YouTube動画以外のWebサイトやアプリにも配信できるため、認知拡大を目的とした広告施策に適しています。ここでは、アウトストリーム広告を活用する主なメリットを紹介します。

コストを抑えて運用できる

アウトストリーム広告は、広告が表示されただけで費用が発生するわけではなく、一定時間以上視聴されるなど、所定の条件を満たした場合に課金される仕組みです。

興味を持たれなかった広告には費用が発生しにくいため、無駄な広告費を抑えながら運用しやすい点がメリットです。限られた広告予算でも、多くのユーザーへ効率よくリーチできます。

視聴者がストレスを感じにくい

アウトストリーム広告は、YouTube動画の再生を中断して表示される広告ではありません。Webサイトの記事内やアプリのコンテンツ内に自然な形で表示されるため、動画視聴を妨げずに広告を配信できます。

また、ユーザーがスクロールすると広告が停止するなど、コンテンツの閲覧を大きく妨げない仕様となっています。そのため、インストリーム広告と比べて広告に対する抵抗感を抑えやすい点も特徴です。

クリックされない限り音声は再生されない

アウトストリーム広告は、基本的にミュート(無音)の状態で自動再生されます。ユーザーが広告をクリックしたり、音声をオンにしたりしない限り、音声は再生されません。

そのため、公共の場所や職場などでもユーザーの閲覧を妨げにくく、広告に対する抵抗感を軽減しやすいというメリットがあります。

YouTubeのアウトストリーム広告の注意点

YouTubeのアウトストリーム広告は、幅広いユーザーへリーチできる一方で、認知拡大を目的とした広告ならではの注意点もあります。広告効果を最大限に高めるためには、デメリットを理解した上で、適切なターゲティングやクリエイティブの改善が欠かせません。

成果が分かりづらい

アウトストリーム広告は、商品やサービスに興味を持っていない潜在層にも配信されるため、インストリーム広告のようにコンバージョンや売上へ直接つながるとは限りません。

そのため、「クリック数」や「コンバージョン数」だけで成果を判断すると、本来の広告効果を正しく評価できない場合があります。

アウトストリーム広告では、視認率や動画の再生率、ブランド認知度の向上など、認知拡大に適した指標もあわせて確認しましょう。

視聴者から認識されないことがある

アウトストリーム広告は、Webサイトやアプリのコンテンツ内に自然に表示されるため、ユーザーによっては広告として認識されないままスクロールされてしまうことがあります。

また、ユーザーは情報収集や記事の閲覧を目的としているため、興味を引かない広告は短時間で読み飛ばされる可能性があります。

したがって、広告効果を高めるには、冒頭数秒でユーザーの関心を引くクリエイティブを制作しましょう。

YouTubeのアウトストリーム広告の課金形態

YouTubeのアウトストリーム広告は、視認可能な広告表示に対して課金される「vCPM(ビューアブル インプレッション単価)」が採用されています。そのため、広告が表示されただけでは課金されず、一定の条件を満たした場合にのみ費用が発生します。

vCPMでは、広告の表示面積の50%以上が画面内に表示され、2秒以上再生された場合に視認可能なインプレッションとしてカウントされます。その後、1,000回の視認可能なインプレッション(vCPM)ごとに広告費が発生する仕組みです。

一方で、広告面積が50%を超えない場合や、2秒未満でスクロールされてしまった場合は課金対象になりません。実際にユーザーの目に触れた広告に対してのみ費用が発生するため、無駄な広告費を抑えやすい点が特徴です。

広告費の目安は、1,000回の視認可能なインプレッションあたり数十円〜数百円程度とされることが多いですが、ターゲティング条件や競合状況、配信地域などによって大きく変動します。

YouTubeのアウトストリーム広告の設定方法

YouTubeのアウトストリーム広告は、Google広告から配信設定を行います。キャンペーンの作成後に配信目的や予算、入札戦略を設定することで、Google動画パートナーに参加しているWebサイトやアプリへ動画広告を配信できます。

キャンペーンを作成する

まずはGoogle広告へログインし、新しいキャンペーンを作成します。

キャンペーン作成画面では、広告の目的を選択した後、「動画」をキャンペーンタイプとして選択します。続いて、認知拡大やリーチ獲得など、広告の目的に適したサブタイプを選びます。

その後、配信する動画をYouTubeへアップロードし、広告に使用する動画クリエイティブを設定します。広告文やリンク先URLなども入力し、ターゲット地域や年齢、性別、興味・関心などのオーディエンス設定を行いましょう。

なお、アウトストリーム広告はGoogle動画パートナーへの配信を利用するため、配信面やキャンペーンタイプはGoogle広告の仕様変更によって変わる場合があります。設定画面の最新仕様を確認しながら進めましょう。

予算・入札戦略を設定する

キャンペーン作成後は、広告予算と入札戦略を設定します。

アウトストリーム広告では、認知拡大を目的とした配信が多いため、ビューアブル インプレッション単価(vCPM)などの入札戦略が利用されます。広告の表示回数や配信規模を考慮しながら、無理のない1日あたりの予算を設定しましょう。

また、ターゲットを広げすぎると広告費が増えやすくなるため、地域やデバイス、オーディエンスなどを適切に絞り込むことも欠かせません。

配信開始後は、視認可能インプレッション数や視認率、動画再生率などの指標を確認しながら、予算やターゲティングを調整すると、より効率的な広告運用につながります。

参考:Google広告 ヘルプ「動画キャンペーンの作成」

YouTubeのアウトストリーム広告を効果的に活用するポイント

YouTubeのアウトストリーム広告で成果を高めるには、広告を配信するだけでは十分ではありません。ここではアウトストリーム広告を効果的に活用するポイントを解説します。

ターゲットを明確にする

アウトストリーム広告を運用する際は、まず「誰に広告を届けたいのか」を明確にしましょう。

認知拡大を目的とする場合でも、ターゲットが曖昧なまま配信すると、広告が本来届けたいユーザーに届かず、費用対効果が低下する可能性があります。

Google広告では、年齢や性別、地域、興味・関心などの条件を設定できます。商品やサービスのターゲットに合わせてオーディエンスを絞り込むことで、広告に興味を持つ可能性が高いユーザーへ効率よく配信できます。

最も伝えたいメッセージを冒頭で伝える

アウトストリーム広告は、Webサイトやアプリを閲覧しているユーザーに表示されるため、最後まで視聴されるとは限りません。

そのため、動画の冒頭数秒で最も伝えたいメッセージや商品の魅力を打ち出しましょう。インパクトのある映像やキャッチコピーを取り入れ、ユーザーが続きを見たくなるような構成を意識するとよいでしょう。

また、多くのアウトストリーム広告は音声がオフの状態で再生されるため、テロップや字幕を活用し、音声がなくても内容を理解できるクリエイティブに仕上げることも欠かせません。

効果測定を行い改善を繰り返す

広告配信後は、効果測定を行い、継続的に改善することが成果向上につながります。

クリック率(CTR)や視認可能インプレッション数、動画再生率、コンバージョン数などの指標を確認し、どのターゲットやクリエイティブが成果につながっているかを分析しましょう。

分析結果をもとに、ターゲティングやクリエイティブ、予算配分を見直しながらPDCAサイクルを回すことで、広告効果を継続的に改善できます。特にアウトストリーム広告は認知拡大を目的とするケースが多いため、コンバージョンだけでなく、リーチ数やブランド認知に関する指標もあわせて評価しましょう。

YouTubeのアウトストリーム広告の効果測定・改善方法

YouTubeのアウトストリーム広告は、一度配信して終わりではなく、配信結果を分析しながら改善を繰り返すことが欠かせません。

確認すべき指標

アウトストリーム広告の成果を正しく評価するためには、配信目的に応じた指標を確認しましょう。

認知拡大を目的とする場合は、視認可能インプレッション数(vCPM)やリーチ数、動画再生率などを確認することで、どれだけ多くのユーザーに広告が届いたかを把握できます。

また、Webサイトへの誘導やコンバージョンも目的としている場合は、クリック率(CTR)やコンバージョン数、コンバージョン単価(CPA)もあわせて確認しましょう。

広告の目的によって重視すべき指標は異なるため、「認知拡大」と「コンバージョン獲得」を区別して評価することが大切です。

参考:Google広告 ヘルプ「YouTube 広告と視聴に関する指標について」

改善施策

効果測定で課題が見つかった場合は、ターゲティングやクリエイティブ、予算配分などを見直しましょう。

例えば、クリック率が低い場合は、動画の冒頭で商品やサービスの魅力が十分に伝わっていない可能性があります。冒頭数秒の映像やキャッチコピー、テロップを改善することで、ユーザーの興味を引きやすくなります。

また、配信結果を分析して成果の高い年齢層や地域、興味・関心のあるオーディエンスが分かった場合は、そのターゲットへ予算を重点的に配分することも効果的です。

このように、広告配信後もデータをもとにPDCAサイクルを回し、継続的に改善を行うことで、YouTubeのアウトストリーム広告の成果をさらに高められます。

YouTubeのアウトストリーム広告がおすすめのケース

YouTubeのアウトストリーム広告は、動画視聴中のユーザーだけでなく、Webサイトやアプリを利用している幅広いユーザーへアプローチできる広告です。そのため、商品やサービスの認知度を高めたい場合や、新規ユーザーとの接点を増やしたい場合に適しています。

認知度を向上させたい場合

アウトストリーム広告は、多くのユーザーに広告を届けられるため、新商品の発売や新サービスの開始など、できるだけ多くの人へ情報を届けたい場合に効果的です。商品やサービスをまだ知らない潜在顧客へアプローチしやすく、ブランド認知の向上につながります。

新規ユーザーへアプローチしたい場合

アウトストリーム広告は、YouTubeを視聴していないユーザーにも配信できるため、新たな顧客層へリーチしたい企業にも向いています。ニュースサイトや情報メディア、アプリなど、さまざまな掲載面で広告を表示できるため、これまで接点のなかったユーザーにも商品やサービスを知ってもらうきっかけを作れます。

広告費を抑えながら配信したい場合

アウトストリーム広告は、視認可能なインプレッションに対して課金される仕組みのため、実際に広告がユーザーの目に触れた場合のみ費用が発生します。限られた広告予算でも効率的にリーチを拡大しやすく、認知拡大を目的とした広告施策をコストを抑えて実施したい場合に適しています。

ブランディングを強化したい場合

動画広告は、静止画やテキスト広告よりも視覚と動きで多くの情報を伝えられるため、ブランドイメージを印象付けやすい特徴があります。ブランドの世界観や商品の魅力を映像で表現することで、ユーザーの記憶に残りやすくなります。継続的に配信することでブランド認知や想起率の向上が期待できるため、中長期的なブランディング施策にもおすすめです。

まとめ

YouTubeのアウトストリーム広告は、YouTube動画の視聴中だけでなく、Google動画パートナーに参加しているWebサイトやアプリにも動画広告を配信できる広告手法です。幅広いユーザーへリーチしやすく、認知拡大やブランディングを目的とした広告施策に適しています。

また、視認可能なインプレッションに対して課金される仕組みのため、広告費を効率的に活用しながら配信できる点もメリットです。一方で、成果を高めるにはターゲット設定やクリエイティブの工夫に加え、配信後の効果測定と継続的な改善が欠かせません。

広告の目的やターゲットに合わせて適切に運用することで、アウトストリーム広告の効果を最大限に引き出せます。本記事を参考に、自社のマーケティング施策にアウトストリーム広告の活用を検討してみてください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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