2026年9月頃からInstagramに、タグ付けされた他ユーザーの投稿を、自分のプロフィールグリッドに追加できる新機能が実装されました。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)やインフルエンサー投稿を公式アカウントで見せやすくなる一方、「共同投稿と何が違うのか」「企業はどう活用すればよいのか」と整理に迷う担当者に向けて、本記事では新機能の仕組み、追加方法、企業でのUGC活用法、運用時の注意点までを整理します。
タグ付け投稿をグリッドに追加する新機能とは
Instagramの「タグ付け投稿をグリッドに追加」する機能は、自分がタグ付けされた他者の投稿を、自分のプロフィールのメイングリッドに表示できる機能です。

2026年9月時点で、Instagramには本機能が案内されています。ただ、日本での実装はまだ確認できておらず、順次展開されていくことが予想されます。(※2026年9月17日時点)元投稿を自社の投稿として再アップロードするのではなく、元投稿を自分のプロフィールグリッド上に表示する仕組みです。元投稿の投稿者や、いいね・コメントなどの既存エンゲージメントは元投稿に紐づいたままです。
企業アカウントでも、顧客やインフルエンサーが自社をタグ付けした投稿を、プロフィール上で見せる選択肢として活用できます。
なお、2026年9月時点では、利用できる機能や画面表示がアカウント・アプリの状態によって異なる場合があります。
参考:Instagramヘルプセンター「タグ付けされた投稿をInstagramプロフィールグリッドに追加する」
従来のタグ付け投稿との違い
従来のタグ付け投稿は、プロフィールのタグ付け投稿一覧から確認する仕組みでした。今回の機能では、対象の投稿をメイングリッドにも表示できます。
プロフィールを訪れた人に、通常投稿が並ぶメイングリッド上でタグ付け投稿を表示できる点が、従来のタグ付け表示との違いです。
例えばアパレル企業であれば、顧客が商品を着用してブランドをタグ付けした投稿をグリッドに追加できます。公式の商品写真と、実際の着用シーンを同じプロフィール上で見せるといった構成が考えられます。
自社アカウントがタグ付けされている投稿が対象で、任意のUGC(ユーザー生成コンテンツ)を自社投稿として自由に再アップロードできる機能ではありません。
共同投稿との違い
共同(コラボ)投稿は、元投稿者が別アカウントを共同投稿者として招待し、相手が承認すると、その投稿が共同投稿として双方のプロフィールに表示される仕組みです。

画像出典元:Meta「友達を招待して投稿やリールでコラボレーションしよう」
タグ付け投稿のグリッド追加では、元の投稿者は変わりません。
企画段階で共同表示したい投稿には共同投稿、公開済みで自社がタグ付けされている投稿をプロフィールに表示したい場合にはグリッド追加という使い分けが考えられます。
タグ付け投稿をグリッドに追加する方法
タグ付け投稿をグリッドに追加するには3つの方法があります。画面や操作手順は、実際のアプリ表示に従って確認してください。
DMのタグ付け通知から追加する
タグ付け通知がDM(ダイレクトメッセージ)に表示される場合は、その通知からグリッドへの追加操作を行うことができます。
企業アカウントで日常的にタグ付け投稿を確認している場合は、通知を確認したタイミングで掲載可否を判断できます。
ただし、担当者の個別判断だけで追加するのではなく、掲載基準に沿って確認する運用が向いています。ブランドイメージや投稿内容を確認したうえで、グリッドへの掲載を判断すると管理しやすくなります。
タグ付けされた投稿画面から追加する
対象の投稿を開き、投稿右上のメニュー(3つの点)から「グリッドに追加」を選択して追加することができます。
例えば、インフルエンサー施策を実施した後に投稿内容を確認し、公式プロフィールでも見せたい投稿だけを選ぶといった使い方が考えられます。
なお、日本語UIの正式なメニュー名は、利用環境によって異なる可能性があります。メニュー内に、プロフィールグリッドへの追加を示す項目が表示されているか確認してください。
タグ付け投稿一覧から追加する
プロフィールのタグ付けされた投稿一覧を開き、対象の投稿を長押しして「グリッドに追加」を選択することができます。
タグ付け投稿一覧に残っている過去の投稿も、対象になる場合があります。例えば、これまでタグ付け投稿一覧に表示されていた顧客の利用シーンやインフルエンサー投稿から、現在の商品訴求に合うものを選ぶ運用が考えられます。
また、追加した投稿は、後からグリッドから外すこともできます。グリッドから外しても、元投稿そのものが削除されるわけではありません。
参考:Instagramヘルプセンター:「タグ付けされた投稿をInstagramプロフィールグリッドに追加する」
企業アカウントでの4つの活用方法
企業アカウントでは、自社がタグ付けされたUGCやインフルエンサー投稿を、プロフィール上で見せる手段として活用できます。
ここでは、企業アカウントで考えられる4つの活用方法を紹介します。
UGCを自社アカウントに掲載する
顧客が自社商品やサービスについて投稿したUGCを、公式プロフィールに掲載する方法です。
例えばコスメブランドなら、商品画像だけでなく、顧客による使用シーンやメイク例などをグリッドに表示できます。ホテルなら、宿泊客が撮影した客室や食事、周辺観光の投稿などが候補になります。
企業が制作したコンテンツとは異なる視点の投稿を組み合わせられるため、プロフィール上で商品の使われ方や顧客体験を見せる選択肢が広がります。
インフルエンサー投稿を掲載する
インフルエンサー施策で作成された投稿を、公式プロフィールにも表示する活用方法があります。
例えば複数のインフルエンサーを起用したコスメブランドなら、それぞれの使用方法や仕上がりを公式プロフィールに並べる構成が考えられます。
店舗やスタッフの投稿を集約する
複数の店舗やスタッフがInstagramを運用している企業では、それぞれの投稿を本社やブランドの公式プロフィールに集約する使い方も考えられます。
例えば住宅関連企業なら、公式アカウントで商品情報を発信し、ショールームのスタッフは展示事例を投稿します。スタッフ投稿で公式アカウントがタグ付けされ、グリッド追加の対象になっていれば、公式側で表示を選べます。
飲食、小売、美容、ホテルなど、店舗ごとの体験や現場の様子を発信している企業でも活用しやすいでしょう。
UGCキャンペーンに活用する
タグ付け投稿を募集するUGCキャンペーンと組み合わせる方法もあります。
例えば、商品を使った写真や動画を投稿してもらい、ブランド公式アカウントをタグ付けしてもらいます。その中から掲載基準を満たした投稿を選び、公式グリッドに表示する流れです。
「選定した投稿を公式プロフィールで紹介する」とキャンペーン設計に組み込む使い方も考えられます。
キャンペーンで投稿を募集する場合は、応募規約や投稿の利用範囲をあらかじめ明示しておくと、後の運用が進めやすくなります。
企業がタグ付け投稿のグリッド追加機能を活用するメリット
企業にとってのメリットは、自社以外が制作した投稿をプロフィールの構成に取り入れやすくなる点にあります。新しい投稿を企業側で作成する機能ではなく、既存のタグ付け投稿から、プロフィール訪問者に見せたいものを選べる点に特徴があります。
コンテンツ制作の負担を抑えられる
自社アカウントがタグ付けされた投稿の中に掲載基準を満たすものがあれば、新規制作した投稿に加えて、プロフィールで見せるコンテンツの選択肢を増やせます。
例えば店舗スタッフや顧客、インフルエンサーから継続的にタグ付けされるブランドであれば、それらの投稿もプロフィール構成の候補になります。
ただし、UGCがあれば自社コンテンツの制作が不要になるわけではありません。商品情報などを伝える公式投稿と、利用シーンを伝えるUGCを役割に合わせて組み合わせる方法が向いています。
第三者の投稿で信頼感を補える
企業自身の投稿だけでなく、顧客やクリエイターなど第三者の投稿を同じプロフィール内で見せられます。
例えば企業の投稿で商品の機能や特徴を説明し、UGCでは実際に使っている様子を見せるといった役割分担ができます。
UGCの掲載が信頼形成や成果に与える影響は、投稿内容、商品・サービス、プロフィール全体の構成、導線などによって異なります。自社アカウントで指標を定めて検証することが有効です。
第三者の投稿をどこで、何のために見せるのかを決めたうえで活用するとよいでしょう。
商品の利用シーンを伝えやすくなる
UGCに実際の利用シーンが含まれていれば、公式投稿では伝えにくい利用文脈をプロフィール上で補うことができます。
例えば、アパレルなら着こなしやサイズ感、住宅なら施工事例、ホテルなら宿泊時の過ごし方などが具体例です。公式投稿で商品やサービスの特徴を伝え、タグ付け投稿で実際の利用シーンを見せる構成も可能です。
特に、顧客体験そのものが商品選びの材料になりやすい業種では、プロフィールに掲載するコンテンツの選択肢を増やせます。
過去のタグ付け投稿も活用できる
新しくタグ付けされた投稿だけではなく、タグ付け投稿一覧から対象投稿を選んでメイングリッドへ追加できます。そのため、過去に顧客やクリエイターからタグ付けされた投稿を見直す機会にもなります。
例えば、過去のキャンペーンで集まった投稿や、以前起用したインフルエンサーの投稿が該当します。
ただし、現在の商品情報やブランド方針と合っているかの確認が必要です。過去の投稿をそのまま使うのではなく、現在のプロフィールに掲載する意味があるかを判断すると運用しやすくなります。
企業が利用するときの注意点
タグ付け投稿のグリッド追加は便利な反面、企業が利用する際にはいくつか注意しておきたい点があります。掲載基準、元投稿の管理範囲、権利関係の整理は、運用に入る前に押さえておきたい観点です。
リーチ拡大だけを目的にしない
タグ付け投稿のグリッド追加は、新規投稿や共同投稿を作成する機能ではありません。
現時点で、確認できるInstagram公式ヘルプおよび公式情報では、グリッド追加によるリーチ増加の定量的な効果は確認できません。
グリッド追加と共同投稿は機能目的・作成手順が異なるため、共同投稿と同じリーチや拡散を前提に評価しないほうがよいでしょう。
タグ付け投稿をプロフィール訪問者に見せたい場合など、グリッド上のコンテンツを充実させる目的で活用する使い方が分かりやすいと考えられます。
UGCの掲載基準を決めておく
UGCを公式グリッドに掲載する場合は、どの投稿を選ぶのかの基準を決めておくと運用しやすくなります。
例えば、商品やサービスが分かりやすく映っているか、ブランドイメージと大きく離れていないか、誤解を招く表現がないかなどを確認します。
また、画質や他社商品の映り込み、投稿文の内容も確認項目になります。担当者ごとに判断が変わらないよう、掲載可否を判断するチェックリストを用意する運用も有効です。
元投稿を管理できない点に注意する
グリッドに追加した投稿は、自社が制作・投稿したコンテンツになるわけではありません。
元投稿の画像や動画、キャプション、コメントなどは、基本的に投稿者側が管理します。企業側が自由に編集できるものではありません。
追加したタグ付け投稿を自分のグリッドから外すことはできますが、外した場合も元投稿そのものは削除されません。
投稿者側の公開状態や投稿内容など、企業が直接管理できない要素もあります。掲載後も定期的に確認する運用が向いています。
広告などへの二次利用は別途確認する
グリッドへの追加と、UGCを広告などに二次利用することは分けて考える必要があります。
例えば投稿画像を保存して自社サイトやLPに転載したり、広告クリエイティブとして使用したりする場合です。画像を加工して別の投稿に利用するケースも該当します。
こうした利用では、投稿者から利用範囲について許諾を得るなど、個別の確認が必要になる場合があります。人物の肖像やBGMなど、投稿者以外の権利が含まれているケースにも注意が必要です。
また、企業がインフルエンサーに投稿を依頼し、内容の決定に関与する場合は、ステルスマーケティング規制にも注意が必要です。該当する投稿を扱う際は、広告であることが伝わる表示になっているかを確認しましょう。
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まとめ
Instagramの「タグ付け投稿をグリッドに追加」は、自社がタグ付けされたUGCやインフルエンサー投稿などを、メイングリッドに表示できる機能です。共同投稿とは仕組みや利用するタイミングが異なり、プロフィール上で第三者の投稿を見せたい場合に活用できます。
企業では、顧客のUGCやインフルエンサー、店舗・スタッフの投稿などをプロフィールに取り入れることで、公式投稿だけでは伝えにくい利用シーンを補えます。一方、グリッドへの追加自体によるリーチ拡大が確認されているわけではありません。掲載基準や元投稿の管理範囲、二次利用時の権利なども確認しながら、自社のプロフィールで何を見せるかを整理して活用することが大切です。

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