デザイナーであれば、クライアントや依頼者から修正依頼を受けた経験があるでしょう。
しかし、修正が続けば納期に間に合わなかったりクライアントからの信頼を損ねたりします。
そのため、提出前に仕上がりを確認する必要があります。
本記事では、修正を減らすために、バナー提出前のチェック項目を紹介します。
バナー作成後のチェック項目を知りたい場合は、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容
バナー提出前のチェック項目一覧
はじめに、バナー前のチェック項目を一覧にしましたので、一通り目を通してみてください。
項目 | 詳細内容 |
前提条件 | 要件を満たしているか トンマナにずれがないか |
レイアウトや配色 | 視線誘導したレイアウトか 視認性が高いか アートボードの端に余白がないか デッドスペースがないか |
テキスト | カーニングはできたか 改行が適切か フォントは適切か |
素材 | ウォーターマークを残していないか 画像の拡大縮小が適切か 画質が粗くなっていないか 写真の文字の配置が適切か |
保存形式 | 画質とファイル形式があっているか |
法令遵守 | 情報が正確か 権利侵害がないか |
配信目的 | ターゲットに刺さるか 情報が理解しやすいか ユーザーがアクションを起こしやすいか |
上表の項目について、詳細に確認していきましょう。
前提条件
前提条件として、以下の2項目を確認しましょう。
- 要件を満たしているか
- トンマナにずれがないか
制作前後に、要件やトンマナが守られているかを確認しましょう。
デザインが美しくても、要件を満たさなければ使用できません。
誤字脱字やサイズ、レギュレーション、目的などのテキスト表記を再度確認しましょう。
また、トンマナ(トーン&マナー)が一貫しているかも重要です。
配色やフォント、装飾、素材がコンセプトに合っているか確認し、参考イメージを共有することも効果的です。
レイアウトや配色
レイアウトや配色では、主に以下の項目をチェックしましょう。
- 視線誘導したレイアウトか
- 視認性が高いか
- アートボードの端に余白がないか
- デッドスペースがないか
デザインのクオリティを確認するポイントは、視線誘導、視認性、余白、デッドスペースです。
ユーザーの視線を誘導し、情報を正しい順番で伝えるためのレイアウトになっているかを確認しましょう。
また、視認性の高い配色を選び、モノクロでの明度差を確認することも大切です。
さらに、余白やデッドスペースを確認し、不自然な余白が目立たないように注意しましょう。
テキスト
テキストでは、次の項目をチェックしましょう。
- カーニングはできたか
- 改行が適切か
- フォントは適切か
テキストに関しては、カーニングを適切に行っているかを確認しましょう。
文字間の調整が適切でないと、読みづらくなります。
次に改行の位置を検討し、助詞の後などで行うと読みやすくなります。
また、フォントの太さも確認し、文字が見やすいかどうかをチェックしましょう。
素材
素材については、以下の項目をチェックしてください。
- ウォーターマークを残していないか
- 画像の拡大縮小が適切か
- 画質が粗くなっていないか
- 写真の文字の配置が適切か
素材に関しては、ウォーターマークが残っていないか確認しましょう。
また、画像素材の拡大・縮小による歪みや画質の劣化、粗さにも注意が必要です。
さらに、切り抜きや文字の反転なども見逃さないようにしましょう。
保存形式
保存形式では、以下の点をチェックしてください。
- 画質とファイル形式があっているか
JPEGやPNGなどのファイル形式によって、画質やファイルサイズが変わります。
保存後は再度開いて確認し、問題がないかチェックしましょう。
保存形式を間違えると、画像の品質が低下してしまう可能性があります。
法令遵守
法令遵守では、次の項目を確認してください。
- 情報が正確か
- 権利侵害がないか
広告表現や素材の使用には、法律の遵守が求められます。
情報の正確性は重要であり、景品表示法や薬機法に従う必要があります。
また、権利侵害にも細心の注意を払いましょう。
著作権法や商標法に配慮することが大切です。
特にバナー内の実績やキャンペーン期間などの情報は正確でなければなりません。
広告には医薬品や健康食品に関する規制も影響します。
法に触れないよう注意が必要です。
配信目的
最後に配信目的のチェック項目として、以下を確認しましょう。
- ターゲットに刺さるか
- 情報が理解しやすいか
- ユーザーがアクションを起こしやすいか
ターゲットの興味を惹けるような要素は不可欠です。
ユーザーの印象に残るように、パッと見た瞬間のインパクトを重視しましょう。
具体的には、情報を瞬時に理解できるかです。
価格や時間など数字を入れると効果的です。
さらに、ユーザーのアクションを促すキャッチコピーを入れましょう。
こちらも日付や割引などの数字を入れると、より理解しやすくなります。
まとめ
デザイン提出時のチェック項目が多く確認が大変ですが、後々の修正を減らすために入念に確認しましょう。
デザイン作成時には、項目確認に時間を割くことを忘れずにスケジュールを立ててみてください。
修正をゼロにするのが理想ですが、現実的には難しいでしょう。
しかし、早期発見の仕組みを整えて少しでもスムーズに進行できるようにしましょう。
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