GA4のエンゲージメントとは?数値の見方・改善方法・活用法を徹底解説

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公開日:2024/01/19

更新日:2025/08/26

GA4では、サイトやアプリのユーザーの利用状況を分析するための新しい指標として「エンゲージメント」が導入されました。エンゲージメントとは、ユーザーがサイトやアプリに対して行った操作や行動を指します。

この記事では、GA4のエンゲージメントについて、その定義や見方、改善方法、エンゲージメントの分析で分かることなどについて分かりやすく解説します。

GA4における「エンゲージメント」とは

まずは、GA4におけるエンゲージメントの基本的な考え方を解説します。ユニバーサルアナリティクス(UA)から移行した方にとっては「直帰率」との違いが特に気になるポイントかもしれません。ここでは定義や考え方、さらにコンバージョンとの関係性についても整理します。

定義と考え方、UAの直帰率との違い

GA4で新しく登場した「エンゲージメント」。エンゲージメントとは、単純にページが閲覧されたかどうかではなく、ユーザーが「意味のある行動を取ったかどうか」を基準にしており、Google公式ヘルプでは「サイトやアプリに対するユーザーの操作」とされています。

具体的には、GA4では以下のいずれかに該当すると「エンゲージあり」と判定され、セッションがカウントされます。

  • サイトやアプリを10秒以上利用した場合
  • 2ページ(または2画面)以上を閲覧した場合
  • コンバージョンイベントが発生した場合

つまり、サイトを訪れてすぐに(10秒に満たずに)離脱した場合は、「エンゲージメントがあった」とはなりません。

UAでは「直帰率」という指標が見られ、1ページだけ見て離脱したかどうかに注目されていましたが、GA4ではその概念が刷新されました。GA4のエンゲージメントは、たとえば一定時間以上滞在した、複数のページを閲覧した、またはコンバージョンイベントを実行したといった行動を含みます。

これにより、単に直帰率が低いからといってユーザーが有益な体験をしているとは限らない、という従来の課題を解決することが可能になっています。

エンゲージメントと「コンバージョン」の関係

GA4ではエンゲージメントとコンバージョンは密接に関係しています。エンゲージメントはあくまでユーザーがサイト上で行動を起こしているかどうかを示す指標であり、その延長線上にコンバージョンが存在します。

たとえば、記事を複数読む、動画を視聴するといったエンゲージメントが積み重なることで、資料請求や購入といったコンバージョンに至るケースが多く見られます。したがって、エンゲージメント率は「将来的にコンバージョンに至る可能性の高さを示す予兆」として捉えることができるのです。

エンゲージメントの4つの指標

GA4では「エンゲージメント」を可視化するために4つの指標が用意されています。

  • エンゲージメント率
  • 平均エンゲージメント時間
  • エンゲージのあったセッション
  • エンゲージのあったセッション率(ユーザーあたり)

これらの指標を理解して活用することで、ユーザーがどれほど自社サイトやアプリに関心を持ち、積極的に行動しているかをより正確に把握できます。1つずつ詳しく見ていきましょう。

エンゲージメント率

「エンゲージメント率」は、ユーザーの関心の高さを直感的に把握できる指標です。GA4の標準レポートや探索レポートに表示され、サイト全体や特定ページの「質」を評価するのに適しています。

▼計算式
エンゲージメント率 = エンゲージメントのあったセッション数 ÷ 全セッション数 × 100

たとえば、同じ流入数でもエンゲージメント率が低ければ、コンテンツがユーザーの期待に応えていない可能性があります。反対に高い場合は、ユーザーにとって有益な情報を提供できているといえるでしょう。

確認方法

  1. 管理画面の「レポート」タブを開きます。
  2. 「集客」の「ユーザー獲得」をクリックします。

 3.「エンゲージメント率」で確認できます。

平均エンゲージメント時間

「平均エンゲージメント時間」は、ユーザーがサイトやアプリを実際にアクティブに操作していた時間の平均値を示します。

▼計算式
平均エンゲージメント時間 = 合計エンゲージメント時間 ÷ ユーザー数

旧UAの「平均セッション時間」と異なり、GA4ではユーザーが画面をアクティブに見ていた時間のみをカウントします。そのため、ブラウザを開いたまま放置した時間は含まれません。ユーザーがどれだけ真剣にコンテンツに向き合っているかを把握する上で有効な指標です。

確認方法

  1. 管理画面の「レポート」タブを開きます。
  2. 「集客」の「ユーザー獲得」をクリックします。

 3.「エンゲージメント時間」で確認できます。

もしくは、「レポート」→「エンゲージメント」→「概要」でも確認可能です。

エンゲージのあったセッション

「エンゲージのあったセッション」とは、ユーザーが実際にサイトやアプリ上で一定以上の関心を示したセッションのことを指します。エンゲージメントのあったセッション数 = エンゲージメント条件を満たしたセッションの合計です。

単なるアクセスではなく「意味のある滞在」を測る指標として重要です。

確認方法

  1. 管理画面の「レポート」タブを開きます。
  2. 「集客」の「ユーザー獲得」をクリックします。

 3.「エンゲージのあったセッション数」で確認できます。

エンゲージのあったセッション率(ユーザーあたり)

「エンゲージのあったセッション率」は、1ユーザーあたり、平均どのくらい「エンゲージあり」と判定されたセッションがあったかを示す指標です。

▼計算式
エンゲージのあったセッション数(ユーザーあたり) = エンゲージのあったセッション ÷ ユーザー数

この割合が高いほど、訪問したユーザーが積極的にサイトを利用していると考えられます。流入チャネルごとに比較することで、効果的な集客施策を見極めるのに役立ちます。

確認方法

  1. 管理画面の「レポート」タブを開きます。
  2. 「集客」の「ユーザー獲得」をクリックします。

 3.「エンゲージのあったセッション数(ユーザーあたり)」で確認できます。

もしくは、「レポート」→「エンゲージメント」→「概要」でも確認可能です。

エンゲージメントの分析から分かること

GA4で得られるエンゲージメントデータは、単なる数値の確認にとどまらず、ユーザー行動を深く理解し、サイト改善や施策評価に活用することが可能です。

ここでは、エンゲージメントの分析から分かることを2点解説します。

ユーザーにとってそのページが有益かどうかが分かる

まず注目すべきは、各ページごとのエンゲージメント率です。どのページがユーザーにしっかり読まれているのか、逆に関心を持たれずに離脱されてしまっているのかを把握できます。

エンゲージメント率が低いページでは、多くのユーザーが「このページには知りたい情報がない」と判断し、短時間で離脱している可能性が高いです。一方、エンゲージメント率が高いページは、ユーザーが興味関心を持って内容を確認したり、関連ページに回遊したりしていることを示しています。

つまり、そのページがユーザーにとって有益かどうかを分析することができます。こうしたデータをもとに、情報の充実度や構成、見出しやCTAの設置位置を改善することで、さらに滞在時間や回遊率を高めることができます。

サイト内のユーザーの行動が分かる

エンゲージメントは、ユーザーの行動量を数値化した指標とも言えます。たとえば、特定ページでエンゲージメント率が高く、かつ資料請求や購入といったコンバージョンが多い場合は、ユーザーにとって価値の高いページと捉えられます。

一方で、エンゲージメント率が高く、滞在時間や回遊率も悪くないのにコンバージョンに繋がらない…という場合は、「そのページだけでは訴求が弱かった」「ボタンなどのCTA位置が分かりにくかった」といった仮説を立てることができます。

ユーザーがどのような行動をとったかを分析することができるので、サイト全体の改善ポイントを見極め、成果につながる施策を打ち立てることができます。

エンゲージメント率の目安

エンゲージメントは、数値をただ眺めるだけでは意味がなく、自社の業種やサイトの目的に照らし合わせて評価する必要があります。エンゲージメント率の目安や、エンゲージメント率が低いときに考えられる原因について整理していきます。

平均的なエンゲージメント率(目安)

一般的にGA4のエンゲージメント率は40〜60%程度が目安とされることが多いです。ただし、この数値はあくまで平均的なものであり、業種や媒体の特性によって変動します。

たとえばニュースサイトのように短時間で複数記事を読むケースが多い場合は比較的高めの数値になりやすい一方、製品紹介ページのように1ページだけで情報を完結させる場合は低めに出やすい傾向があります。

したがって、自社サイトを評価するときには単に「平均と比べて高いか低いか」だけではなく、サイトの目的に沿って考えることが重要です。

エンゲージメント率が低い場合に考えられる原因

エンゲージメント率が低い場合、その原因は一つではありません。コンテンツの質が低くユーザーが読む価値を感じない場合もあれば、サイトの導線設計に問題があり次のページに進みにくい場合もあります。

また、集客段階でミスマッチなユーザーを呼び込んでいるケースも少なくありません。特に広告運用ではターゲティングが不十分なために、意欲の低いユーザーが流入してしまうことが原因となることもあります。

したがって、単に数値だけを見るのではなく、コンテンツ・導線・集客の3つの観点から原因を探る必要があります。

エンゲージメントを改善する具体的な方法

最後に、エンゲージメント率を高めるための実践的な施策について解説します。コンテンツの質を改善することはもちろん、サイト導線の見直しやUIUXの向上など、幅広いアプローチを組み合わせることが効果的です。

コンテンツ改善

エンゲージメントを高めるためには、まずコンテンツ自体の魅力を高める必要があります。冒頭で読者の関心を惹きつける工夫を行う、段落を短く区切るなどで読みやすさを確保します。

また、テキストだけではなく適切に画像や動画を挿入することで、情報を直感的に伝えることができます。コンテンツ改善は長期的なSEO効果にもつながります。

サイト導線の最適化

次に重要なのが、ユーザーを次のアクションへ導くための導線設計です。記事やページの末尾に関連コンテンツへの内部リンクを設置することで、自然に回遊を促すことができます。

また、CTAボタンは単に設置するだけでなく、ユーザーが視認しやすい位置やデザインにすることが重要です。色やサイズを工夫するだけでもクリック率が変わるため、ABテストを繰り返して最適化を図りましょう。導線の改善はエンゲージメント率だけでなく、最終的なコンバージョン率の向上にも直結します。

集客チャネルの見直し

どれだけサイトやコンテンツを改善しても、集客の段階でミスマッチが起きていればエンゲージメント率は上がりません。たとえば、情報収集段階のユーザーばかりが流入している場合、商品購入を目的としたページでは期待通りの結果を得にくくなります。

広告であればターゲティングの見直しが必要ですし、SEOであればキーワードの再選定を検討するとよいでしょう。ターゲットに合ったユーザーを呼び込むことができれば、自然とエンゲージメント率は改善していきます。

モバイルUX・表示速度改善

現代ではアクセスの大半がモバイルから行われているため、モバイル体験の質はエンゲージメントに大きく影響します。たとえば、タップしにくいボタンや読みにくい文字サイズがストレスの原因となります。また、ページの表示速度が遅いと、それだけでユーザーが離脱してしまいます。

これらを改善することで、ユーザーは快適にサイトを利用できるようになり、結果としてエンゲージメント率が向上します。特にGoogleは表示速度をランキング要因としているため、UX改善はSEOにも繋がります。

まとめ

GA4のエンゲージメントとは、ユーザーがサイトやアプリに対して行った操作や行動を指します。エンゲージメント率、エンゲージメント時間、エンゲージメントセッションなどの指標を分析することで、ユーザーの興味や行動を把握することができます。

エンゲージメントを高めることで、ユーザーの満足度やサイトやアプリの価値を向上させることができます。ぜひGA4のエンゲージメントを活用して、効果的なWebマーケティングに取り組んでみてください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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