GA4のパラメータを設定する方法とは?種類や注意点もご紹介

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公開日:2024/06/12

更新日:2024/06/12

Googleアナリティクス4プロパティ(以下、GA4)を活用して顧客の流入元や経路などを確認・分析するためには、パラメータを設定しなくてはなりません。

そのため、Web広告運用やWebマーケティングの担当者は、GA4でパラメータを設定する方法を把握する必要があります。

ここでは、GA4のパラメータの概要や種類、設定方法、注意点をご紹介します。

GA4のパラメータとは

GA4のパラメータは、Webサイトやアプリにおけるユーザー行動の詳細な分析を可能にするための重要な変数です。

これらのパラメータを使用することで、訪問元やデバイス、行動、コンバージョンなど、ユーザーに関する多岐にわたる情報を収集し、分析できます。

GA4では、以下の2種類のパラメータが利用可能です。

自動的に生成されるパラメータ

Google アナリティクスが自動的に収集する基本情報で、ユーザーの訪問元、デバイス、ブラウザ、ページビュー、イベント名などを含みます。

手動で設定するパラメータ

ユーザーが独自に設定できる「カスタムディメンションやカスタム指標」と呼ばれるパラメータで、ビジネスニーズに合わせて収集するデータを拡張するために使用されます。

特に、Web広告運用者やWebマーケティング担当者にとって重要なものは、キャンペーンの効果を測定するために使用されるutmパラメータです。

URLの末尾に付与され、以下のような形式で使用します。

・utm_source:訪問者の参照元を識別します。

・utm_medium:訪問者が使用したメディアタイプを識別します。

・utm_campaign:特定のマーケティングキャンペーンを識別します。

・utm_term:広告で使用された検索キーワードを識別します(オプション)。

・utm_content: 広告のバリエーションを識別します(オプション)。

これらのパラメータを適切に設定することにより、広告のパフォーマンスを正確に追跡し、ROIを最大化するための洞察を得られるでしょう。

また、GA4ではイベントパラメータを使用して、ユーザーのインタラクションに関する追加データを収集し、より詳細な分析を行うことが可能です。

GA4でパラメータを設定する方法

GA4でパラメータを設定する方法は、おもに以下の手順となります。

Campaign URL Builderの使用

Googleが提供するCampaign URL Builderを使用して、キャンペーンに関連するURLを生成します。

このツールでは「utm_source」や「utm_medium」「utm_campaign」「utm_term」「utm_content」といったパラメータをURLに追加することが可能です。

Google広告での自動設定

Google広告を使用している場合、広告キャンペーンを作成する際に自動的にパラメータが設定されます。

広告からのトラフィックを追跡しやすくなるのがメリットです。

手動での設定

URLの末尾に直接パラメータを追加することも可能です。

例えば「https://example.com?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=summer_sale」などのように、必要なパラメータを手動で入力します。

GA4管理画面での設定

GA4の管理画面から、データストリームの設定を行い、イベントやカスタムディメンション、カスタム指標を設定します。

GA4でパラメータを設定するときの注意点

GA4でパラメータを設定するときには、以下の点に注意しなくてはなりません。

大文字と小文字の区別

GA4では、パラメータ名における大文字と小文字が区別されます。

これは、データの一貫性を保つために非常に重要です。

例えば「utm_source=google」と「utm_source=Google」は異なるソースとして認識されます。

そのため、キャンペーンやレポートを作成する際には、パラメータを一貫した形式で使用することが必要です。

これによって、データの整合性を維持し、分析の正確性を高められます。

使用できない文字

URLには、特定の記号やスペースなど、使用できない文字が存在します。

これらの文字はURLエンコーディングを必要とするため、パラメータを設定する際にはこれらを避けるか、適切にエンコードしなくてはなりません。

例えば、スペースは「%20」や「+」に置き換える必要があります。

これにより、URLが正しく機能し、トラッキングパラメータが正確に記録されるでしょう。

過去のデータへの適用不可

新しく設定したパラメータは、設定後のデータにのみ適用されます。

既存のデータには遡って適用されないため、パラメータの変更や追加を行った場合、それ以前のデータには影響しません。

したがって、キャンペーンを開始する前に、必要なパラメータがすべて正しく設定されていることを確認することが重要です。

イベントの上限

GA4では、イベントやカスタムディメンション、カスタム指標には数に上限があります。

データの複雑さを管理し、分析のパフォーマンスを維持するためです。

そのため、不要なイベントやパラメータを削除し、最も重要なデータのみを収集することで、効率的なデータ管理と分析が可能になります。

また、上限に達した場合は、既存のイベントを見直し、最適化することも必要です。

まとめ

GA4のパラメータ設定は、はじめて実施する方にとっては、やや敷居の高い印象を受けるかもしれません。

しかし、慣れてしまえば顧客の流入元や流入経路を比較的簡単に把握・分析できるようになります。

本記事の内容を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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