自社のサービス・商品やお店をもっと広めたい!と考えている経営者や広報担当の方は多いのではないでしょうか?
お客さまにどうアピールすればいいのか、マス広告やチラシなど様々な手法があげられますが、今回はサイトのアクセス数を伸ばす手法の一つ「YDNノンターゲティング」について紹介します。
この記事の内容
YDNノンターゲティングとは
サービスやお店を展開している場合、大半の人が宣伝するためのWEBサイトを持っていると思います。しかし、サイトがあってもユーザーにアクセスしてもらわなければ意味がありませんよね。
サイトのアクセス数を伸ばすためにはTVCMを打ったり、SEOで検索上位に表示させたり、WEB広告を出したりなどいくつか方法があります。
TVCMはかなりの費用がかかりますし、SEOであるKWの検索上位を狙うのも簡単なことではありません。
また、WEB広告の1アクセス(クリック)あたりの単価でいうと、代表的なリスティング広告は、業種にもよりますが1クリック100円くらいはしてしまいますし、GDN・YDNはターゲット決めて配信すると1クリック30円以上はかかってしまいます。
もちろん、ターゲットを絞って的確に配信する方法としては良いですが、アクセス数を伸ばすことを目的にしたいときにはあまり向きません。そこでおすすめしたいのがYDNのノンターゲティングという手法です。
“ノンターゲティング”というのは文字通りターゲット設定をしないで配信することで、ターゲットを絞らないため、競合する広告が少なくなり、かなり低単価で配信することができます。
YDNノンターゲティングを使うメリット
ノンターゲティングは前述の通り、ターゲット設定をしないで広告配信をすることですが、一見すると「そんな適当に配信して大丈夫なの?」と心配する方もいるかもしれません。
しかし、このような手法だからこそノンターゲティング広告は「多くのインプレッションが見込める=多くの人の目に留まる」というメリットがあります。
ターゲティング設定は、細かくすればするほど対象となる範囲は狭くなり、その分インプレッション数は少なくなる傾向にあります。
逆に、ノンターゲティング広告ではターゲットを絞らないのでインプレッション数は増える傾向にあり、幅広いユーザーに向けて配信することができます!
そのため、今回目的としてあげた「サイトのアクセス数を伸ばしたい」といった場合や「商品・サービスの認知度を高めたい」という場合には、配信量が増えて多くのインプレッション数が見込めるノンターゲティング広告がおすすめです。
また、サイトに訪れてくれればリターゲティング広告などを配信することもできるので、そこから見込み客を獲得していくこともできます。「まずはサイトに来てもらう入り口を作る」という点では、ノンターゲティング広告は非常に活用できる手法なのです。
ノンターゲティング広告の配信実績の紹介
ノンターゲティング広告のもう一つのメリットとして、クリック単価が低いということもあげられます。ターゲットを絞らないので、入札単価が低くてもクリックを稼ぐことができるのです。
筆者の運用経験では、最低1クリック4円で配信できた実績もありますので、紹介します。
インプレッション数 | 82,400,000 |
---|---|
クリック数 | 123,000 |
クリック率 | 0.15% |
クリック単価 | 4円 |
コスト | 520,000円 |
クリック単価が4円とかなり安いため、クリック数は12万回以上、広告が表示された回数は8千万回以上と、通常配信しているリスティング広告と比較すると驚異的に多い数値です。<br
実際に同コストでリスティング広告を配信したパターンと比べると、クリック単価を100円とした場合、クリック数は5,200回となるためアクセス数は雲泥の差になりますね!
ノンターゲティング広告を出稿する際のポイント
ターゲティング設定をしない手法のノンターゲティング広告ですが、ただ配信すればいいという訳ではありません。最低限知っておきたいポイントがありますので、ぜひ出稿の際には心がけましょう!
ポイント①配信フォーマット
先ほど紹介した配信実績のようにできるだけ単価を抑えて配信するには、フォーマットはテキスト広告で配信することが重要です。
バナー広告やレスポンシブ広告で配信してしまうと、広告掲載枠が限られているため、単価が上がってしまう可能性があるからです。
(筆者運用実績だと、テキスト広告の方が単価が低かったためあまり配信しませんでしたが、バナー広告でもクリック単価6円ほどで配信できていた例もあります)
ポイント②広告文の内容
広告をクリックするユーザーは、広告の内容を理解してからクリックした人が全てではなく、サービス内容を誤解、または単純に誤ってクリックしてサイトに入ってきてしまう人も多くいます。誤クリックをできるだけ防ぐため、広告文の内容はしっかりと考えましょう!
大事なのは、ユーザーに何のサービスなのかを明確に伝えることです。サービス内容を明確に伝えられれば、興味のない人はクリックしないので、無駄に発生してしまう費用を抑えることができます。
ポイント③配信後の調整
ノンターゲティングを配信して1ヶ月、または数ヶ月すると配信量が徐々に落ちてくることがあります。この場合は、クリック単価の設定金額を少し上げてみましょう!(例:4円の場合は6円程に)
すると、徐々に落ちていた配信量が戻ってきます。しかしクリック単価も6円程まで上がってしまうため、6円の状態で数日様子を見て、配信量が安定したらまた4円に戻しましょう。
クリック単価4円という格安配信を継続するには、このように配信状態に合わせた調整も必要です。
ポイント④配信エリアの設定
ノンターゲティングとは言ったもの、東京が商圏のサービスの広告を九州や北海道で配信したくはないですよね。そこで実際に、「エリアは設定しても単価が上がらないのか?」ということを検証してみました。
その結果、エリアを渋谷区、新宿区に設定して配信したところ、月10万円ほどの配信量であれば、クリック単価は4円で配信可能でした!これは、エリア設定をせずに配信した場合とほぼ同じクリック単価に抑えられるということです。
そのため、商品やサービスの商圏エリアがある場合には、最低限エリア設定をして配信してみると良いでしょう。
さいごに
今回は、アクセス数増加のためのYDNノンターゲティングを紹介してきました。ここで注意してほしいのは、この手法はあくまでアクセス数を伸ばすことが目的であり、認知拡大の施策として成立しているかというとそうではないということです。
アクセス数が伸びるという数値の実感はありますが、アクセス数12万回、広告の表示回数8千万回という数値の印象から得られるほどの認知には繋がっていないということも留意しながら配信を行いましょう。
しかし、全く意味がないという訳ではなく、実際に筆者がノンターゲティング実施したトラックのレンタル予約サイトでは、本手法を開始してから「電話での予約が増えた!」という声もいただいています。
日用品や美容品のECサイトなど、多くの人が商品の対象となるサービスであれば、ノンターゲティング広告は合っていると言えます。自社サービスのターゲットと、集客の目的を十分に考慮した上で、必要であればぜひ実施してみてください。
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