
本記事ではGA4の初期設定についてお話をしていきます。
なぜ初期設定が必要なのかというと、デフォルトの設定ではGA4を正しく活用することができないためです。
そのため導入後に設定しておいたほうがいい項目とそのやり方について解説をいたします。
本記事はすでにGA4のプロパティが作成されている方に向けて書かれた記事となっております。そのためGA4のプロパティがない方はプロパティの作成を行ってから本記事を参考に設定を進めてください。(GA4のプロパティに関しては2023年2月末以降にUA導入済の無料アカウントは自動で作成されております※オプトアウトした場合を除く)
まず初めに設定した方がいい項目5つについて以下にご紹介します。
1.データ保持期間
2.シグナルの有効化
3.クロスドメイン設定
4.コンバージョンイベントの設定
5.Search Consoleの連携
この上記を最初に設定することをおすすめしております。
データ保持期間とは、GA4が集めたデータをどれくらいの期間保持するかを設定するものです。デフォルトでは、ユーザーごとのデータが2ヶ月間保持されます。しかし、データ保持期間が2ヶ月では短いため、保持期間を設定し直す必要がございます。設定方法は以下の通りです。
(1)GA4の管理画面にアクセスし、「プロパティ」タブをクリックします。
(2)「データ設定」を選択し、「データ保持」をクリックします。
(3)保持期間を選択し、「14ヶ月」を選択し、「保存」をクリックします。
シグナルは、ウェブサイトのユーザーアクションをGA4に伝える機能です。シグナルの有効化により、ユーザー行動の分析がより正確になります。設定方法は以下の通りです。
(1)GA4の管理画面にアクセスし、「プロパティ」タブをクリックします。
(2)「データ設定」を選択し、「データ収集」をクリックします。
(3)画面のGoogleシグナルのデータ収集の右の「設定」をクリックします。
(4)「シグナルを有効にする」の画面にて「続行」を押して設定を変更します。
クロスドメイン設定は、複数のドメイン間でユーザーを追跡するための設定です。これにより、ユーザーの行動が正確に分析されます。設定方法は以下の通りです。
(1)GA4の管理画面にアクセスし、「プロパティ」タブをクリックします。
(2)「データ設定」を選択し、「データストリーム」をクリックします。
(3)対象のデータストリームをクリックし、Googleタグの「タグ設定を行う」をクリックします。
(4)設定欄の「ドメインの設定」をクリックします。
(5)「条件を追加」をクリックします。
(6)マッチタイプを選択し、計測したいドメインを右側に入力して保存します。
コンバージョンイベントは、ウェブサイトでの目標達成を測定するための設定です。これにより、マーケティング活動の効果を正確に把握できます。設定方法は以下の通りです。UAで計測していた目標数値がGA4にて計測できていなければ再度設定をする必要があります。
(1)GA4の管理画面にアクセスし、「プロパティ」タブをクリックします。
(2)「イベント」を選択し、「概要」をクリックします。
(3)「イベント」タブの中で、コンバージョンイベントに設定したいイベントが表示されているかを確認します。
(4)もし、イベントが計測されていればイベント名の右側にある「コンバージョンとして、マークを付ける」をクリックすればコンバージョンの設定は完了です。
(5)イベントが計測されていない場合は右上の「イベントを作成」をクリックし、イベントを作成することでコンバージョンイベントとして計測ができるようになります。
Search Consoleとの連携は、検索パフォーマンスデータをGA4に取り込むための設定です。これにより、検索トラフィックの分析がより簡単になります。設定方法は以下の通りです。
(1)GA4の管理画面にアクセスし、「プロパティ」タブをクリックします。
(2)「Search Consoleのリンク」を選択し、右上の「リンク」をクリックします。
(3)「アカウントを選択」をクリックし、連携したいプロパティを選択し、最後に「送信」を押すと連携が完了します。
この記事では、GA4の初期設定について5つの項目を解説しました。データ保持期間、シグナルの有効化、クロスドメイン設定、コンバージョンイベントの設定、そしてSearch Consoleの連携は、GA4を正しく活用するために重要な設定です。これらの設定を適切に行うことで、ウェブサイトのユーザーアクションやマーケティング効果を正確に把握し、ビジネスの成長に繋げることができます。最初の設定を行う際に、ぜひ本記事を参考にしてください。